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ネコさんは、世界を救う⁉  作者: 八味とうがらし
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エピソード ネコさんは、世界を救う⁉

翌朝ジョン子の病院へ行く準備をしているユウキを横目にいつものように、いやいつもより楽しそうにコーヒーとトーストを準備しているミズキだった。

「お姉ちゃん。何ゆっくりしてるの?」

「なんで・・・?」

「なんでってジョン子ちゃんを病院へ連れて行くんだよ!」

「ふふふん!いってらっしゃい!」

「何言ってんの!お姉ちゃんも一緒に行くんだよ」

「あんた何言ってんの!何で私が・・・」

「だってお姉ちゃんがジョン子ちゃんの症状が心配だって言ったじゃない。それにその時の様子を先生に説明できるのってお姉ちゃんしかいないじゃない」

「そん・・・あっ・・・もう!」

ユウキはジョン子を猫ケースに入れていた。

「フギャー(ここから出せゥオラァー)」

「ユッユウキ猫の様子がおかしくない・・・」

「ジョン子ちゃんが病院に行く事がわかったから怒ってんの!」

「ついでにその怒りっぽいところも見て貰えばいいのに!」

「ジョン子ちゃんは怒りっぽくないです!それに、こうやって布をケースの窓に被せたら大人しくなるから!」

「あっ!ならこの猫にいつもこれ被せとけばいいじゃない」

「そんな可哀想なことできないでしょ!もう」

「冗談よ」

「お姉ちゃんが言うと冗談に聞こえないんだけど・・さぁ病院に行くよ。お姉ちゃん運転お願いね!」

「何でわたしが運転しなきゃならないのよ」

「じゃあこの猫さんケース抱えてくれる」

「・・・わかったわよ!もう!」

「ユウキ病院についたよ。それにしても大きな動物病院ねぇ」

「ありがとうお姉ちゃん。今は動物も人並に健康に気をつける時代だもん。先生も数人いらっしゃるし看護師さんや事務員さんも・・まあ兎に角普通に人がかかる病院みたいな所だよ。それにジョン子ちゃんにも主治医の先生がいるしね!」

「すごいね。まさにネコ様っ感じ!」

「さっ行こっ」

「・・・もっ!」

「ユウキさんおはようございます!ジョン子ちゃんもおはよう。今日はどうされたんですか?定期健診には早いようですけど・・」

「お姉ちゃん説明して」

 ミズキは、普段の猫の様子はわからないと言いながらも、ジョン子の様子やエサを全く食べていなかったことなど出来る限り詳しく説明していた。

「よくわかりました。掛けてお待ち下さい」

「お姉ちゃん凄いじゃない!ジョン子ちゃんの事あんなに詳しく理解しているだなんて!」

「何バカな事言ってんの!あれだけウロウロされたら嫌でもわかるって!・・・それより。ねぇユウキ。やっぱ私ここ無理だわ・・」

「何でよ?」

「だって周り猫だらけじゃない!ほら前の人もカプセルみたいな奴3個持って中で猫が暴れてるし」

「隣よろしいですか?」

「あっどう・・・げっ・・ユウキ私車のところに行く」

「何でよ」

「ほらお隣さん猫抱えてるじゃない?!」

「にゃ」


『あ姉のミズキです。今日は猫から解放された清々しい一日だと思ってたのに、朝から猫まみれ。今も前も横も、どこもかしこも猫だらけです・・・うげぇ〜』


「しょうがないじゃない。だってここ猫専門の獣医さんなんだもん。ねぇジョン子ちゃん」

「ジョン子ちゃんの保護者の方!」

「お姉ちゃん呼ばれたよ」

「では、ジョン子ちゃん、診察室に行きましょうね。ご家族の方も一緒に診察室にお入り下さい」

「ジョン子ちゃんいらっしゃい。今日はどうされましたか?」

「先生ジョン子食欲がないようなんです」

獣医は問診カルテを診ながら、補足内容などないか再度質問していた。

「ほうほうトイレもあまり行ってない!では処置室でジョン子ちゃん観ますので、待合室でお待ち下さいね」

「ちょっとユウキ!別に私中に入らなくってもよかったんじゃない!それに中から猫の変な鳴き声が聞こえるんだけど・・」

「大丈夫だよ!血取ったりお尻から熱測ったりしてるだけだから・・・」

「お尻から血を摂る?」

「お尻は熱を計るの!血は多分クビのほうからなんじない?」

「あんたそんなんでよく可愛いとか言ってるね!猫が可哀想とか思わないの!」

「あぁ。最初はね。今はもう慣れたから気にならなくなってきて。ただジョン子ちゃんは慣れないみたいだけどね」

「そう言う事じゃなくて・・・。そうだ。ユウキ私外の自販機でコーヒー飲んでくるから!」

ミズキは一時的に猫から解放されていた。

「ふぅ〜何だか疲れたぁ〜一人暮らししてた時とは別の疲労が溜まってくるなぁ」

「あれぇ!ミズキさん?」

「えっ⁉︎あっ社長。おはようございます・・・」

「どうされたんですかぁ?」

「妹が飼っている猫の調子が悪いようなので・・・。社長さんこそどうされたんですか?」

「私はこのみなさんの定期健診なんです!」

「あっそっそうなんですね・・ははは」

「お姉ちゃんそろそろ診療が終わるから来て・・・。あっご無沙汰してます!」

「おぉ〜おはようございます!こちらこそご無沙汰です。ユウキさん!えっお姉さんがミズキさん⁉︎」

「はっはい!えっえっ・・どういう事?ユウキは何で社長を知ってるの?」

「ジョン子ちゃんとあちらのねこさん達はきょうだいなんだよ」

「ユウキさぁ〜ん診療終わりましたよぉ」

「あっすみませぇ〜ん。今行きます。お姉ちゃん待合室に行くよ!」

「あっ。そっそれでは社長失礼します」

「お大事に!」

「ジョン子ちゃんよかっですね。大した事なくて。初期の初期ですね。驚きです!よく分かりましたね。なのでさっき処置室でお薬を飲んでもらったんですけど、それで大丈夫です」

「ジョン子ちゃん良いご家族でよかったわね!お大事に」

「ありがとうございました。ジョン子ちゃん帰るよ!」

「失礼します・・・」

ミズキとユウキが会計をしている時、ミズキが就職するはずの会社の社長が猫のケースを3つ抱えて入ってきた。

「あら!今日もご重役様たちお元気そうですね。定期健診ですね」

「はい!それとあちらで会計されてる方の猫さんとこの皆さんはきょうだいなんですよ」

「えっ!そうなんですか!それは素敵ですね。それじゃそれも先生に伝えときますね!」

「・・・・はぁ」

「どうしたの?お姉ちゃん」

「何でユウキが社長知ってんのよ!それにこの猫ときょうだいてどういう事?」

「あぁ!ケイジが連れて帰ったって言ってたけど・・・実は、私とケイジがその当時猫さんと生活がしたくて、ペットショップ巡りをしてたんだけど・・たまたまネットで猫の譲渡会のcmかなんかが入ってきて、近くだったから見学に行ったの。そこで、ジョン子ちゃんと出逢ったてわけ!」 

「・・・」

「ちなみにお姉ちゃん!うちの自動車のナンバーって知ってる?」

「なんで突然?」

「このナンバーが決めてとなってさっきの社長さんがokを出したって聞いたから」

「確か『にの222』と『ねの2222』だったかな」

「そう!ニャンコがにゃん、にゃん、にゃんと、ねこがニャン、ニャン、ニャン、ニャン」

「ゲェーサイアク。もうクルマ乗れないじゃないの」

「なんでよ!」

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