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19/28

第19話 風向きが変わる音

会見の翌朝、私は携帯の通知音で目を覚ました。

 午前六時四十五分。

 画面には、ニュースアプリの速報が並んでいた。

白石瑠璃、元担当マネージャーへの支持コメント

「守る判断は活動の妨げではない」

若手アイドルをめぐる“炎上施策”疑惑

元マネージャーが第三者調査を要求

芸能界の契約説明に課題か

未成年タレントとSNS話題化施策の境界

 昨日の会見は、想像以上に広がっていた。

 もちろん、すべてが好意的ではない。

 私を「暴露系マネージャー」と呼ぶ見出しもあったし、「独立のための売名か」と疑う記事もあった。SNSでは、私を攻撃する投稿も増えている。

 だが、それ以上に目立ったのは、これまで表に出にくかった言葉だった。

 未成年者保護。

 契約説明。

 外部プロモーション会社。

 ネガティブ拡散。

 炎上施策。

 体調管理。

 ファンも、メディアも、スポンサーも、その言葉を使い始めている。

 風向きが変わる音は、拍手のように派手ではない。

 最初は、紙が一枚めくれる程度の小さな音だ。

 だが、その小さな音が重なって、空気の流れを変える。

 私はベッドから起き上がり、体温を測った。

 三十六度二分。

 睡眠は五時間半。

 朝食は、これから。

 もうLumiRiseに報告する必要はない。

 それでも、私はノートに書いた。

佐伯美月、起床。睡眠五時間半。体温36.2度。朝食予定。

 自分のための記録だ。

 守る側が、自分を雑に扱わないための。

 朝食を取りながら、片桐弁護士からのメールを読んだ。

スターリット側に、「元従業員」表記の訂正要求を送付済みです。

また、会見後の報道に関して、佐伯さん個人への虚偽情報拡散が確認されているため、悪質なものは証拠保全します。

本日、スポンサー二社から当職宛に事実確認の問い合わせがありました。

直接回答はせず、第三者調査の必要性を説明します。

 スポンサーが片桐に直接問い合わせてきた。

 これは大きい。

 スターリットだけの説明では足りないと判断したのだ。

 黒崎たちは、昨夜の声明で「適切に運用している」と言った。

 だが、適切かどうかを判断するのは、会社だけではない。

 スポンサーは、自社ブランドが未成年者の炎上利用に関わったと見られることを恐れる。

 ファンは、自分たちの応援がタレントを傷つける燃料にされたのではないかと怒る。

 メディアは、構造的な問題として記事にできると気づく。

 そして、本人たちは契約書を読み始めている。

 風向きは、確かに変わり始めていた。

 午前八時半、LumiRiseのグループチャットに通知が入った。

 今日は誰も、私に体調報告を送っていない。

 接触制限を守っている。

 かわりに、四人だけのやり取りが見える。

 花音。

起床しました。睡眠六時間。体温36.4度。今日は午後から雑誌撮影予定。事前に内容確認します。

 優芽。

起きました! 睡眠七時間。足首痛み一。今日はヒールなし希望出します。

 奈々。

起きました。睡眠七時間。体温36.5度。ニュースを少し見て怖くなったので、今は見ないようにします。

 澪。

起床。睡眠六時間。ニュースは見ない。見るなら時間を決める。

 花音。

今日はSNS確認は宣伝担当さんに任せよう。

私たちは撮影内容と休憩時間を確認する。

 優芽。

了解!

 奈々。

はい。

 澪。

口頭で決めない。

 花音。

文面で残す。

 私は画面を見ながら、静かに頷いた。

 返事はしない。

 彼女たちは、もう私が入らなくても手順を回している。

 それが少し寂しく、同時に誇らしかった。

 午前十時、相沢から連絡が来た。

記事を出します。

タイトルはまだ編集部と調整中ですが、内容は「炎上施策疑惑と芸能マネジメントの構造」。

LumiRiseの名前は出しません。

佐伯さんの会見内容、白石瑠璃さんのコメント、匿名証言の概要、RVE契約疑惑を扱います。

公開前に確認できる範囲を送ります。

 私はすぐに返信した。

証言者が特定される情報は避けてください。

未成年グループの特定につながる表現も最小限に。

RVEについては断定しすぎないでください。

第三者調査の必要性に軸を置いてください。

 相沢からすぐに返事。

わかっています。

ただ、スターリット側が「元従業員の虚偽」と押し切る可能性があるので、構造はかなり踏み込みます。

 私は画面を閉じ、少し考えた。

 記事が出れば、さらに燃える。

 だが、昨日の会見がある以上、もう止める段階ではない。

 必要なのは、燃え方を制御すること。

 誰か個人への攻撃ではなく、構造の問題として扱わせること。

 相沢はその線を理解している。

 信じるしかない。

 昼前、白石瑠璃からメッセージが届いた。

今日のラジオ収録、直前でキャンセルになりました。

理由は「編成上の都合」だそうです。

でも、番組スタッフさんが個別に「上から止められた」と教えてくれました。

記録します。

 来た。

 瑠璃への不利益。

 私はすぐに返信しそうになり、手を止めた。

 所属アーティストへの業務助言は危険だ。

 片桐に転送する。

 そのうえで、瑠璃には最小限だけ返した。

記録してください。

番組側の正式なキャンセル理由、連絡時刻、連絡者名を保存してください。

詳細は片桐先生へ相談してください。

 瑠璃。

了解です。

怖いけど、確認して進みます。

 この言葉が、彼女にも根づいている。

 怖い。

 確認する。

 進む。

 それだけで、ずいぶん違う。

 午後一時過ぎ、片桐から緊急の電話が入った。

「佐伯さん、スターリットが内部向けに通達を出しました」

「内容は?」

「『佐伯美月に関する一連の報道について、社員および所属タレントは外部発信を控えること』『契約内容に関する問い合わせは総務を通すこと』『個別の記者接触は禁止』。ここまでは通常です」

「続きがありますね」

「はい。『佐伯氏の主張には事実誤認が多く、同氏に影響を受けた発言や行動は本人の不利益につながる可能性がある』とあります」

 私は眉を寄せた。

「脅しですね」

「かなり脅しに近いです。特に所属タレントへの不利益示唆は問題があります」

「LumiRiseにも届いていますか」

「おそらく」

 私はグループチャットを開いた。

 やはり、花音が通達のスクリーンショットを共有していた。

 優芽。

不利益って何?

 奈々。

私たちが契約確認したことも、そうなるんですか。

 澪。

これ、脅しですよね。

 花音。

片桐先生に共有します。

私たちは外部発信しない。契約確認は総務と保護者経由で続ける。

不利益になると言われたら、具体的に何がどう不利益なのか文面で確認します。

 澪。

了解。怒りはノート。

 優芽。

怒りノート、私も作る。

 奈々。

私も怖いノートを作ります。

 花音。

怖いノート、いいかも。怖いことを一人で抱えないために。

 私は画面を見て、胸が詰まった。

 怒りノート。

 怖いノート。

 彼女たちは、感情すら記録に変えようとしている。

 それは、単なる事務処理ではない。

 自分の心を他人に奪われないための方法だ。

 午後二時、雑誌撮影の現場で小さな衝突があったらしい。

 花音がグループに共有した。

撮影側から「昨日の会見を受けて、少しシリアスな表情も撮りたい」と言われました。

こちらから「会見や騒動をイメージした演出は避けたい」と文面で確認しました。

宣伝担当さんも同意してくれて、通常コンセプトに戻りました。

 優芽。

ヒールもなしになりました! 佐伯さんいなくても勝った!

 澪。

勝ったって言うと油断する。

 奈々。

一旦、ですね。

 花音。

一旦です。

 私は思わず笑った。

 私の言い方が移っている。

 だが、その慎重さは必要だ。

 一旦。

 今日のところは。

 完全勝利と言わないこと。

 それは悲観ではなく、継続して守るための姿勢だ。

 午後三時、相沢の記事が公開された。

 見出しは抑えられていた。

「炎上」は誰の成果になるのか

若年タレントをめぐるSNS施策と契約説明の死角

 記事は、私個人への同情ではなく、構造の問題として書かれていた。

 芸能事務所がSNS上の話題化を重視する現状。

 ポジティブだけでなく、ネガティブな拡散も数字として評価される危険。

 未成年者や若年タレントが、契約書の細かな文言を十分理解しないまま「葛藤」「成長過程」「メンバー関係性」まで宣伝素材にされる可能性。

 過去に、同様の不仲演出で心身を壊した元タレントの匿名証言。

 白石瑠璃の実名コメント。

 私の会見での発言。

 そして最後に、第三者調査の必要性。

 相沢は、LumiRiseの名前を出さなかった。

 だが、読めば関係者にはわかる。

 それでも、個人攻撃には寄せていない。

 私は記事を読み終え、相沢に短く送った。

証言者への配慮を確認しました。ありがとうございます。

 相沢。

ここから反応が来ます。

スターリットだけでなく、RVE側も動くはずです。

 その予想は、三十分後に当たった。

 RVEプロモーション企画室が、公式サイトに短い声明を出した。

一部報道について

当社は、クライアント企業様のプロモーション支援を適法かつ適切に行っております。

SNS上の誹謗中傷や虚偽情報の拡散を企図した施策を行った事実はありません。

当社名誉を毀損する発信については、法的措置を含め厳正に対応いたします。

 予想通りの否定。

 だが、声明が出たこと自体が意味を持つ。

 昨日までは沈黙していたRVEが、記事に反応した。

 私は声明を保存した。

 RVE声明_一部報道について。

 片桐へ送る。

 片桐から返信。

こちらは断定していないため、現時点で問題ありません。

ただし、RVE側が名誉毀損を示唆しているので、今後の表現はさらに慎重に。

 慎重に。

 それはわかっている。

 だが、慎重であることと、黙ることは違う。

 午後四時半、状況はさらに動いた。

 LumiRiseのスポンサーの一つである飲料メーカーが、公式にコメントを出した。

当社が協賛する若年層向けプロモーションについて、一部報道に関連し、関係各所に事実確認を行っております。

当社は、出演者の心身の安全と適切な契約説明を重視しており、確認が完了するまで一部プロモーション展開を見合わせます。

 これは大きかった。

 具体名こそ出していないが、LumiRiseのプロモーションであることはわかる人にはわかる。

 スポンサーが動いた。

 しかも、出演者の心身の安全と契約説明に言及した。

 スターリットは、これを無視できない。

 黒崎が何より重視する数字とスポンサーが、こちらの指摘した論点で説明を求め始めている。

 SNSの反応も一気に変わった。

スポンサー動いた

これ本当にやばいやつでは

出演者の安全って企業が言うの大事

事務所はちゃんと説明して

LumiRiseを守ってくれ

ファンは炎上じゃなくて普通に応援したい

 一方で、スターリット擁護の投稿も増えた。

スポンサーまで巻き込むとか佐伯やりすぎ

仕事止まったらアイドルが一番困るのに

結局LumiRiseの足引っ張ってるじゃん

 その意見は、痛いところを突いているように見える。

 仕事が止まる。

 スポンサーが見合わせる。

 それは確かに、タレントにとって痛手だ。

 だが、危険な契約や炎上施策を確認せずに進めることのほうが、長期的にはもっと大きな傷になる。

 私は、その葛藤から逃げてはいけないと思った。

 守るために止める。

 止めたことで機会が減る。

 その責任は、軽くない。

 だからこそ、止める判断には記録と根拠が必要なのだ。

 夕方、LumiRiseのグループチャットに花音が書いた。

スポンサーさんのコメントを見ました。

仕事が見合わせになるのは怖いです。

でも、ちゃんと確認してもらえるなら、必要なことだと思います。

 優芽。

正直、仕事減るの怖い。

でも、怪我とか涙とかで燃やされる仕事は嫌です。

 奈々。

私も怖いです。

でも、お母さんが「安全を確認するのは仕事を大事にすること」って言ってくれました。

 澪。

仕事はほしい。

でも、嘘の不仲で売れるのは嫌。

両方言っていいですよね。

 花音。

言っていい。

私たちは、仕事をしたくないわけじゃない。

安心して仕事をしたい。

 その言葉を見た瞬間、私はノートに書き写した。

仕事をしたくないわけじゃない。安心して仕事をしたい。

 それが、すべてだった。

 彼女たちはプロ意識がないのではない。

 売れたくないのでもない。

 ステージに立ちたくないのでもない。

 ただ、壊されながら売れることを拒んでいる。

 その違いを、会社はわざと無視してきた。

 午後六時、片桐から電話が来た。

「スポンサーのコメントで、スターリット内部はかなり揺れているようです」

「情報源は?」

「保護者側への連絡です。開示面談の日程を早めたいと総務から連絡があったそうです」

「早める?」

「はい。ただし、神田部長ではなく、総務部長と法務担当が同席する形に変更されています」

 神田が外れた。

 大きい。

 保護者との面談に、神田を出すのは危険だと会社側も判断したのだろう。

 あるいは、法務が止めたか。

「黒崎は?」

「今のところ出ないようです」

「逃げましたね」

「もしくは、まだ上から見ている」

 片桐の声は冷静だった。

「佐伯さん、ここから世論が味方になり始めると、逆に危険も増えます。相手は、世論を戻すために新しい材料を出すかもしれません」

「私の過去ですか」

「あり得ます。白石さん、匿名証言者、LumiRiseのメンバー個人にも注意が必要です」

「はい」

「ただ、今日の時点で一つはっきりしました。会社側の『問題マネージャー』という物語は、かなり弱くなっています」

 私は目を閉じた。

 会見の目的の一つは、それだった。

 私が正しいと証明することではない。

 会社が作った一方的な物語を崩すこと。

 それは、少し達成されたのかもしれない。

 夜七時過ぎ、白石瑠璃が自身の公式アカウントを更新した。

たくさんのご心配をありがとうございます。

私は、自分の声で歌い続けるために、必要な確認と対話をしていきます。

誰かを攻撃したいわけではありません。

ただ、長く歌い続けられる環境を大切にしたいです。

 短い。

 だが、瑠璃らしい。

 攻撃ではなく、継続のための確認。

 それは私の言葉ともつながっている。

 ファンの反応は温かかった。

瑠璃ちゃんが長く歌えることが一番

無理しないで

ちゃんと確認してくれて安心した

声を守ってくれた人がいたから今があるんだね

 神田が見たら、また怒るだろう。

 だが、瑠璃はもう自分の言葉を選んでいる。

 夜八時半、相沢から追加連絡があった。

別の媒体も追い始めました。

さらに、Milky Gate当時のファンが、過去の不仲演出配信についてSNSで証言し始めています。

「あのときおかしいと思った」「メンバーが明らかに追い詰められていた」という投稿が増えています。

 過去のファン。

 忘れられていた違和感が、今になって言葉になっている。

 当時、誰かが感じていた「おかしい」が、三年越しに戻ってきている。

 莉子はこれを見ているだろうか。

 怖くなっていないだろうか。

 私は瑠璃へ、莉子の様子だけ確認した。

莉子さん、大丈夫ですか。

過去の件がSNSで触れられ始めています。無理に見ないよう伝えてください。

 瑠璃から返信。

伝えました。

莉子ちゃんは「怖いけど、私だけが変だと思っていたわけじゃなかったんだ」と言っています。

今日は見すぎないようにしています。

 私は少し安心した。

 過去が掘り返されることは、救いにも傷にもなる。

 慎重に扱わなければならない。

 夜九時半、スターリットから二度目の声明が出た。

一部報道およびSNS上の憶測について

当社は、所属タレントの安全管理および契約説明を適切に行っております。

外部プロモーション会社との契約内容についても、法令および業界慣行に照らし適切な範囲で運用しております。

ただし、関係各所からのご懸念を重く受け止め、社内調査を実施いたします。

 社内調査。

 第三者調査ではない。

 だが、昨日まで「事実と異なる」と突っぱねていた会社が、調査という言葉を使った。

 小さいが、明確な変化だった。

 片桐はすぐにコメントを出した。

社内調査では不十分です。

本件は、会社上層部、外部プロモーション会社、契約説明、未成年者保護に関わる問題であるため、独立性のある第三者調査が必要です。

 SNSでは、その論点が広がった。

社内調査じゃ意味ない

第三者委員会にして

契約内容をちゃんと見せて

タレントに不利益出すな

 風向きが、確かに変わっている。

 スターリットの言葉だけでは、もう世間は納得しなくなっていた。

 私は今日の記録をまとめた。

会見翌日、一部報道が拡大。

スターリットによる「問題スタッフ」物語に対し、契約説明・未成年者保護・炎上施策の構造論が広がる。

RVE声明発表。

飲料メーカー、一部プロモーション見合わせと事実確認を発表。

保護者開示面談、総務・法務同席へ変更。

白石瑠璃、公式アカウントで自分の声を守る意思を発信。

Milky Gate当時のファン証言がSNSで増加。

スターリット、社内調査実施を発表。ただし第三者調査ではない。

 最後に、LumiRiseの言葉を書いた。

「仕事をしたくないわけじゃない。安心して仕事をしたい。」

 保存。

 その一文は、今後何度も使うことになる気がした。

 深夜前、LumiRiseのグループチャットに最後のやり取りがあった。

 花音。

今日は少し怖かったけど、撮影はちゃんとできました。

 優芽。

ヒールなしでも可愛く撮ってもらえた!

 奈々。

コメント欄を見ないで過ごせました。

 澪。

怒りノート、一ページ埋まりました。

 優芽。

早い。

 奈々。

怖いノートは半ページです。

 花音。

私は確認ノートにしました。

 澪。

みんな違う。

 優芽。

グループっぽい。

 奈々。

ちょっと笑いました。

 花音。

明日も一人で返事しない。口頭で決めない。怖かったら止まる。

 澪。

了解。

 優芽。

了解!

 奈々。

はい。

 私は返信しないまま、そのやり取りを見届けた。

 彼女たちは、揺れている。

 怖がっている。

 仕事が減ることにも、不安を感じている。

 それでも、崩れてはいない。

 自分たちで確認し、記録し、支え合っている。

 風向きが変わっても、風は優しくなるとは限らない。

 むしろ、逆風は強くなるかもしれない。

 だが、彼女たちはもう、吹き飛ばされるだけではない。

 足元を見て、手を取り合い、止まる合図を覚えた。

 私も同じだ。

 会見で記録を開いた。

 世論は動き始めた。

 スポンサーも、過去のファンも、現場の人間も、少しずつ声を上げ始めている。

 黒崎たちが作った物語は、もう一枚岩ではない。

 亀裂が入った。

 明日からは、その亀裂に事実を差し込む。

 嘘を大声で潰すのではなく、記録で静かに崩していく。

 スカッとする瞬間は、近づいている。

 けれど、まだ油断はしない。

 今日の勝ちは、一旦。

 明日もまた、確認して進む。

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