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22歳の別れ  作者: yukko
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4/24

メッセージ

翔也は茜からのメッセージが届いても「どうせ、またデートの誘いだろう。」と見なかった。

結婚の準備に忙しく、茜のことを忘れていた。


婚約者・松井莉緒とは大学の頃に付き合っていた。

モテる翔也は近づいてくる女性を拒まない。

それが原因で二人は大学の頃、付き合ったり別れたりを繰り返した。

大学卒業後、莉緒は職場の真面目な男性と結婚した。

翔也は初めて捨てられたのだ。

翔也は荒れた。

大学を卒業して就職していたから仕事に影響は出さなかったが、飲酒の量が大幅に増えた。

毎日、誰かを誘って飲んで騒いでいた。

浮ついて居ても翔也にとって莉緒だけは別格だった。

御曹司でもない、スポーツ万能でもない、学力は良い方。

ただ、男が見ても呆然とするほど麗しい男性なのだ。

背が高く、少し西洋人の血が入っているかのような目鼻立ち。

莉緒と別れてからは、今までより連れている女性は次から次へと変わった。

それが、茜と出逢って、翔也は落ち着いたのだ。

茜とは茜が大学に進学した年に出逢った。

たまたま、駅のホームで………。

後姿を見て「莉緒!」と声を出して、茜の肩に手を掛けて振り向かせた。

翔也は首からぶら下げている社員証を見せて謝った。

それが茜と付き合ったきっかけだった。

茜の一目惚れから始まった。


茜からのメッセージを放置して1週間経っていた。

同期から「茜ちゃんに話したのか?」と聞かれて、茜のことを思い出した。

⦅そうだ、会って終わりにしないと……。⦆と思い、メッセージを送ろうとスマホを手にした。

メッセージアプリを開けて、茜にメッセージを送ろうとすると、茜からのメッセージに気が付いた。


【翔ちゃん、終わりにしよう。

 今まで楽しい想い出をいっぱいくれて本当にありがとう。

 幸せになって下さい。

 さようなら。】


「えっ?」


翔也は一瞬、頭の中が真っ白になった。

急に胸が痛んだ。

罪悪感が翔也の胸に広がった。

そして、「良かった、うん、良かった。別れを告げるのは言葉を選ばないといけないから……何も考えなくていいから……これで良かった……助かった、かな。」と安堵した。

丁度その頃、雨はやっと上がって綺麗な青い空が広がっていた。

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