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『海澪 -千年の縁-』  作者: 木峰圭介


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(56) 黒猫ステラ

「夏休みはまだ子供も多いけど、夏休み明けたら、目立つよなぁ。海澪(みお)ちゃんはまだギリギリいけても、星来(せいら)ちゃんは普通に迷子だよな」

「海澪(みお)ちゃんも、繁華街ひとりで歩いていたら、家出と間違われて即補導だよね」

「僕、姿変えられるよ」と星来(せいら)は言う。

 星来(せいら)によると、六連星の兄弟は変身術の達人として有名な神族なんだそうだ。蓬莱の島では、変身術を使う必要がなかった。

 星来(せいら)は、実際の黒猫の姿に変身をしてみせた。

 海澪(みお)や修をふくめて、みんな大喜びをした。

「星来(せいら)、すごい! 可愛い!」

 海澪(みお)も星来(せいら)が変身したところは初めて見たのだった。

「使い魔のジジみたい。」

 そう言う優美(ゆうみ)に明音(あかね)が説明をする。

「うーん、使い魔のジジとは違うかな。誰かが乗り移ってる依代(よりしろ)でもないし……這子(ほうこ)に隠れたのが依代(よりしろ)かな。言うなら、シェイプシフト、変化(へんげ)ってやつ。CGと違ってモーフィングはしないのかぁ ……すご、生で見ちゃった……」

「実際の黒猫がいたら区別が難しいくらい」

「それじゃ、僕の耳に目印つけるよ。何なら尻尾の先も……どう?」

黒猫の両耳と尻尾の先だけが白くなった。

「星来(せいら)が黒猫になった時の名前も付けておかない? なんとなく、分けておいた方が良くない?」

「星来(せいら)の星にちなんで〝ステラ〟ってどう?」

「なんか格好いいね。僕はいいと思うよ」

「星来(せいら)がよければそうしましょう。トラブルは少ない方がいいよね」



挿絵(By みてみん)

(AIによるイメージです。時代設定、キャラクター設定を汲んでない場合があります。これから登場するエピソード、登場人物のネタバレがある場合があります)

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