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『海澪 -千年の縁-』  作者: 木峰圭介


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(49) 海澪《みお》と星来《せいら》の寝物語

 海澪(みお)と星来(せいら)のファッションショーで盛り上がった後は、修は店に戻って寝ることにした。

 セミダブルのベッドに、女三人が川の字で横になった。

 優美(ゆうみ)はすぐに寝息をたてたが、海澪(みお)と星来(せいら)は、一日で色んな事があり過ぎて、疲れていたが眠れない。

 声を出さずに二人で話をした。

『まだ、頭も気持ちも追いつかない…』

『人間の千年の進歩はすごいものね』

『建物は高いし、何でもひとりでに動くし、明るくて、柔らかくて、いい匂い』

『昔の京(みやこ)より人がいっぱい』

『星来(せいら)は、京(みやこ)も行ったことあるんだっけ?』

『うん。昔の京(みやこ)の大通りはもっと広くて、広場みたい。お祭りの時は人もすごかったけど、今はきっとボロボロらしい…あっ、今って、ここに来る前ってことね』

『ここも、何百年もしたら、廃れちゃうのかな』

『そういう所はいっぱい見て来たよ』

『この時代は過ごしやすいね』

『外は暑いのに、部屋の中は涼しい』

『でも、ひとつだけ…』

『何?』

『このパンツはキライ。ほら…』

 海澪(みお)は脱いだパンツをタオルケットから出して見せて笑った。

『…実は、僕も…』

 星来(せいら)も脱いだパンツを見せて、二人で声もなく笑った。パンツみたいな穿く下着が使われたのは、東でも西でもごく最近のことなのだ。違和感あるのは当然なのだろう。

『ここは過ごしやすいけど…やっぱり帰りたい』



 

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