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『海澪 -千年の縁-』  作者: 木峰圭介


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(41) 修との出会い

 優美(ゆうみ)が修と知り合ったのは、愛美(あいみ)と二人で旅行に行って泊まったホテルだった。

 愛美(あいみ)を待って、先にラウンジで一人いる時に

「待ち合わせですか? モーニングの残りですけど、よければどうぞ」

 とコーヒーを出してくれたのが、そのホテルの厨房で働く修だった。

 格式ばったホテルではない。大きめなペンションといった感じの家庭的なホテルなので、少し話をした。

 近くのお勧めの観光スポットや、評判の良い飲食店などを教えてもらって、優美(ゆうみ)は、彼を感じの良い人だと思った。

 部屋から愛美(あいみ)が来ると、少し話をして、ホテルを出た。それが、修との最初の出会いだった。


 次の日、愛美(あいみ)は、彼の名前も連絡先も交換していた。どちらから交換したのかは、もう聞いていない。

 そして、数年付き合って、2人は結婚した。

 取られたとも、譲ったとも思っていなかった…その時は。


 結婚してからは、よく訪ねていった。

 新婚の二人の部屋は狭かったので、泊まる時はそのホテルの部屋に宿泊する。たまには、姉妹で、三人で部屋で話しながらおしゃべりをしたり、部屋飲みをした。

 仲の良い二人を見ていると、少し羨ましく感じたのは事実だ。


 そして、突然あの事故が起きた。

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