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『海澪 -千年の縁-』  作者: 木峰圭介


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(40) 姉と妹

 優美(ゆうみ)と愛美(あいみ)は、年子の姉妹だった。

仲はよかったが、容姿はあまり似ていない。

 長姉の優美(ゆうみ)は、シュッとした細身のお姉さんタイプ。成人してからはクールビューティを絵に描いたような美人。

 妹の愛美(あいみ)は、タヌキ顔の明るくて可愛いタイプ。周りから〝あいみい〟と呼ばれ、〝あいみ〟というよりそれが似合っていた。

 姉妹なのに、妹は胸も目立つから、ほっそりと胸も控えめな姉は悪気はなく、よくいじられていた。


 そんなところまで、海澪(みお)は愛美(あいみ)に似ていると、優美(ゆうみ)は思った。

 まだ引っ込み思案で大人しくて、自信のない幼い頃の愛美(あいみ)だった。

 ただ、ひとつしか違わない昔の愛美(あいみ)と、自分の子供に近いくらいの海澪(みお)。昔の想い出と、母性というのか、不思議が感情が混じってくる。

 姉はみんなそうなのだろうか、自分の性格だけなのだろうか…我慢をしていると、悪気はなく、明るさで先に取って行ってしまう。何度かそんな事があった。

 そっくりな海澪(みお)を見て、また何かを取られてしまう恐れみたいなものがあるのが、複雑な気持ちにさせる。

 優美(ゆうみ)は、わざと明るく振る舞う自分を感じていた。



挿絵(By みてみん)

(AIによるイメージです。時代設定、キャラクター設定を汲んでない場合があります。これから登場するエピソード、登場人物のネタバレがある場合があります)

 

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