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『海澪 -千年の縁-』  作者: 木峰圭介


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(38) ファッションショー

」

「ジャジャ〜ン!見て見て!」

 優美(ゆうみ)が楽しそうだ。

「星来(せいら)と言えば、セイラー服でしょ」

 星来(せいら)が薄いブルーのセイラー服モチーフのワンピースを着ている。仏頂面して不機嫌そうだが、似合っている。

「海澪(みお)もおいで」

「また乾いてないぞ」

「いいのいいの、おソロなんだから…」

 海澪(みお)を引っ張って洗面所に隠れると、すぐ出てきた。

「これも可愛いでしょ」

 海澪(みお)のセイラーワンピは薄いピンクベース。

 海澪(みお)の方は、明らかに恥ずかしそうだ。

「二人とも可愛いじゃないか。全然、外で着れる」

「そうなんだよ。星来(せいら)には、〝セイラームーン〟着せたかったんだけど、来年のコスプレイベントまでおあずけかな」

 優美(ゆうみ)が写真を撮る。


挿絵(By みてみん)

(AIによるイメージです。時代設定、キャラクター設定を汲んでない場合があります。これから登場するエピソード、登場人物のネタバレがある場合があります)



「星来(せいら)ちゃん、写真に写らないとかないよね?」

「勿論、消える事もできますから…」

「ダメダメ。可愛いじゃん。よし、次行くぞ」

 二人をまた舞台裏に引っ張って行く。

「次はお出かけ用ね。星来《せいら》ちゃんは黒好きだから…黒と薄いピンキー紫の〝地雷系〟」

「海澪(みお)は、アイドルみたいな〝量産型コーデ〟だよ」

 今は二人とも〝陰キャ〟のオーラ漂わせているけど、若い女の子が可愛い服着てるだけで、微笑ましい。

 シュッとしたお姉さんタイプの優美(ゆうみ)は勿論だけど、修にとって、愛美(あいみい)のこういうタイプの格好は見た事がない。もし、蕾美(らいみい)が、年頃になっていたら、こんな格好をしていたのかもしれない…と思わずにいられなかった。

 二人とも笑っているだろうか。

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