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『海澪 -千年の縁-』  作者: 木峰圭介


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(20) 借りてきた猫達

 店から空き段ボール箱をもらい、購入した商品入れて、ひとりづつ抱えて、タクシーで向かったのは、修の部屋。

 星来(せいら)は、明らかに子供の見た目なので、この深夜には憚(はばか)られそうなので、例の黒いぬいぐるみに身を隠している。

 買い物をしている最中も海澪(みお)と星来(せいら)は無口で、借りてきた猫状態だった。

 街の中も勿論だったが、店中は、初めて見るものばかり。少しは人の心が読めるから、どういうものかはなんとなく分かるけど、全く想像つかない物が多すぎる。


 それに、修は〝見えて〟〝感じられる〟人らしいけど、どこまで理解しているのだろう? 当の海澪(みお)ですら、よくは把握出来ていないのに……

 何の縁もない初対面の相手なのに、なぜここまで出費、散財してくれるのだろう?

 買い物を選ぶ際も、修は、後ろの離れた所で眺めていた。

 一方、優美(ゆうみ)は、楽しそうに二人の服を選んだ後は、モクモクと日用品をカゴに入れていた。


 荷物を部屋に入れると、優美(ゆうみ)が仕切る。

「ようし、まずは、お風呂入って汗を流したら、ファッションショーだぞ。お風呂の使い方を教えるから、三人で入るわよ。星来(せいら)も早く姿を現して!可愛いのいっぱい買ったんだし、二人が主役なんだからね」

 優美(ゆうみ)は、そう言いながら、既に下着姿になっている。

「可愛いレディ達が着替えるんだから、修ちゃんは、向こう向いてビールでも飲んでてくださいね」 



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