↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『海澪 -千年の縁-』  作者: 木峰圭介


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/91

⑵ 逃避のはじまり

 海澪(みお)は、ある島の海の近くで暮らしていた。


 山の方には、仙人(やまびと)と呼ばれる賢者が住んでいて、時折り関わることもあった。その場所は、仙境とか蓬莱(ほうらい)と呼ばれていた。

 母は理由あって、一緒には暮らせなかった。父は、出て行って、戻って来なかったと聞いている。

 かわりに、幼い時から、六人の兄妹のような仲間と、家族のように暮らしていた。


 ある日、六人があわただしく相談をし始める。

「見つかった」

 どうやら、海澪(みお)が大人になったことで、知られたくない秘密が漏れてしまったということらしい。

 どうしたらいいのか?6人の意見は別れた。

 海澪(みお)もこの島とも、仲間とも離れたくなかった。

「他の世界など行きたくない!」

 その島は、まさに海澪(みお)の故郷だった。


 その相手側の目標は海澪(みお)だった。海澪(みお)は、存在してはいけない人物。

 大急ぎで準備が整えられた。


 海澪(みお)達が住むのは、神話のある世界。人の住む世界とは、時間と空間が絡み合って存在する。

 どこも時間は流れている。過去と未来は前後ではなく、隣り合って存在している。生き来をするには接点を探し、出口を作り、それを越えなければならない。

 螺鈿(らでん)細工を施された唐櫃(からひつ)が用意された。大きめのスーツケースとかチェストケースのようなもので、急ごしらえの出口になる。

 同じ螺鈿(らでん)で飾られた印籠のような小箱は、情報だけを交換できる、今のスマホのようなものらしい。


 島は賢者が作る結界で守られ、特に海澪(みお)のまわりは、六人によって隠されていた。既に式神が入り込んでいるらしかった。猶予はなかった、

 唐櫃(からひつ)はスペース的な余裕はなかったので、6人の末っ子にあたる星来(せいら)が、身を変えて海澪に付き添うことになった。

「大丈夫!」

 あわただしく唐櫃(からひつ)に潜り込むと、蓋が閉じられた。


 行き先は、人の住む日本。おそらく千年の先。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。