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『海澪 -千年の縁-』  作者: 木峰圭介


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11/93

(11) 見える人

「その子も、出て来ていいよ」

 修は、いきなり言った。

「心配しないで、修ちゃんは、見える人だから」

 優美(ゆうみ)が説明する。

「うちは全然見えない人だから、出るなら、しっかりめに出てくれると嬉しいかな」

『星来(せいら)、見えてるって……』

 海澪(みお)は、声に出さずに話した。

 星来(せいら)が、海澪(みお)の隣に姿を現す。

「残り物だけど、よかったらつまみながら事情を聞くよ。後は、捨てちゃうだけだし……」

 修は、ペットの烏龍茶から、ふたつのグラスに注いで、二人に勧める。優美(ゆうみ)は、小皿ふたつに大皿の残りから寿司を取り分けて勧めた。

「修ちゃん、さっきから話してたんですよ。お客さんが来るよって……さすがに明音(あかね)ちゃんが拾ってくるとは思わなかったけどね」

 自己紹介して、状況説明をする。いきなり「見える」と言われても、すぐに打ち解けるはずはなく、ぎこちない会話が続く。





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