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(11) 見える人
「その子も、出て来ていいよ」
修は、いきなり言った。
「心配しないで、修ちゃんは、見える人だから」
優美が説明する。
「うちは全然見えない人だから、出るなら、しっかりめに出てくれると嬉しいかな」
『星来、見えてるって……』
海澪は、声に出さずに話した。
星来が、海澪の隣に姿を現す。
「残り物だけど、よかったらつまみながら事情を聞くよ。後は、捨てちゃうだけだし……」
修は、ペットの烏龍茶から、ふたつのグラスに注いで、二人に勧める。優美は、小皿ふたつに大皿の残りから寿司を取り分けて勧めた。
「修ちゃん、さっきから話してたんですよ。お客さんが来るよって……さすがに明音ちゃんが拾ってくるとは思わなかったけどね」
自己紹介して、状況説明をする。いきなり「見える」と言われても、すぐに打ち解けるはずはなく、ぎこちない会話が続く。




