第29回 ファストフード・クライシス
曲名に見えなくもないサブタイトルを付けたエッセイもどき、第29回です。
肉!肉じゃないか!29日は肉の日みたいな感じのあれっすよ!
肉の日ってネット上とかの話題としては見ますけど、実際29日に肉を食べに行ったことってあります? 焼肉屋、ハンバーグ屋、ステーキ屋、肉バル、その他諸々ありますけども実際行ったって話はあんまり見ない気がします。私の周りだけかもしれないけど。
スケジュールだとかその時の気分だとか色々ありますし、まあ精々行くとしてもファストフード店でやってる肉増量とか肉の日限定品とかに乗っかるくらいではないでしょうか。
ファストフードはなんだかんだ行きやすいし、ふと思い立って学校や仕事の帰りに寄るということが可能なわけです。ちゃんとしたお店だとちょい難しい。
そういった「ちょっとの贅沢」が欲しい庶民の味方であるファストフードですが、ここで残念なお知らせです。なんと私、この歳にして(どの歳にして?)ファストフード全般が苦手になってきたのです。
な、なんだってー!?
キッズの頃はマクドナルドで大喜びしていた私がこんなことになるだと!?
ええ、その通りです。あの頃は大丈夫でした。
ですが今は違います。老化です。人間には老化があるのです。
老化は人間から様々なものに対する耐性を奪っていきます。
10代の頃に大人が「脂ものきつくなってきたよね」とか「濃い味付けはちょっと」と言い出すのを聞いてはいたので、自分もいずれそうなるんだろうなという予感はありました。ある程度の覚悟はできていたはずです。
では何故ここまでビビり散らしているのか。
それは想像よりも早い段階で老化の波に襲われたからです。
人生の列に並んでいる百合オタの心を少しだけ殺伐とさせるとってもハートウォーミングな老化ウェーブ!(元ネタ把握済みオタクにも伝わるか怪しい)
このまま離岸流に乗って人生の終わりという僻地へと流されていくのね……
というポエムは置いておくとして、具体的に何がダメになったか聞いてください。
まずマックです。あれ、関西圏にはマクドって言わないと伝わらないのかしら?
ともかくダメになりました。食べててもう虚無の味しかしない上に脂っこくて辛いって思うようになったんです。
パンズはもう無味の穀物でしかなくて、肉は薄いし肉の旨味みたいなものを感じないし、食べてるだけで悲しくなるんですよね。お金払ってなんで味のしないカロリー過多食品を摂取してるんだろうって。
次にケンタッキーです。これはもう油と肉の塊ですよね。
油を摂取している感覚に敏感になってきたのか、チキン全般にきついものを感じるようになりました。レッドホットチキンとか大好物だったんですが、最近はネット上や店舗を通りすがった時のポスターを見るだけでしんどくなってきて目を伏せてやり過ごすようになりました。
サイドメニューもぼちぼち好きだったんですが、ポテトは結構重くてお腹に溜まるし、ビスケットも炭水化物過剰摂取装置ですよね。この辺りも足が遠くなる要因です。
次はちょっとまとめるんですが、モスバーガーやバーガーキング辺りのちょっと価格帯が上がったハンバーガー店ですね。ここも行かなくなりました。
単純に食べてて脂っこさで辛くなったり途中で虚無になったりとかもあるんですが、ハンバーガーを食べるならもっといいお店でという気持ちが出てきて、それが一番の要因かもしれない。
あまり足しげくは通えないんですがお気に入りのハンバーガー店がありまして、そこに出会ってからはもう他のところでハンバーガー食べなくてよくない?という気持ちになっているのです。安物買いの銭失いは言いすぎだけど、それと似た論理で避けるようになりました。
ところがどっこい。そのお気に入りだった店のハンバーガーが味の濃さと油っこさでしんどくなってきた! 辛い。おのれ老化。人から娯楽を奪いやがって。
続いて甘いものですがミスドやサーティワンも行かなくなりました。
理由は簡単で、私が糖分に対して敏感になってきたからです。なんと言いますか、ただ甘いものが苦手というわけではなく、砂糖や水あめみたいな作り物の甘いものがドバドバ入ってる系が苦手になりました。
なんかもう食べるとわかっちゃうんですよね。その手の糖分を食わされてる感じが。そしてそれが大概気持ち悪さだったり体調不良(血糖値スパイクなど)に繋がっていくので自然と敬遠するっていう。
それと同じ理論でコメダ珈琲のシロノワールも全然食べなくなりました。
昔は季節限定フレーバーが出てくると喜び勇んで食べに行ってたんですが、今はもうフォルムを見るだけで空想上の糖分が脳に殴り掛かってくるので……
さて、ここまで読んできた方はもう察しているでしょう。
お前がファストフード苦手になった理由は老化だけじゃねーよ、と。
ええ、その通りです。
ただ簡単に一言でまとめようとすると老化って言っちゃうんですよね。わかりやすいし、実際に理由のすべてを総括しようとすると年齢を重ねたことになる。
つまるところ、
①単純な老化によって油や塩分、糖分が辛くなってきた
②味覚や身体が敏感になったことで塩分糖分などに忌避感が出てきた
③ファストフードを食べるくらいなら他の美味しくてヘルシーな料理を食べる
という三種の理由の最も明快なまとめ方が「老化」というわけです。
①はそのままとして、②は自分が歳を取ったことで身体の調子が変わってきたことに伴って感覚が敏感になってきたと言えるし、③は食経験の積み重ね≒歳を重ねて経験が増えたことによる食への吟味によると形容してよいでしょう。
うーん、改めて振り返るとこの変化は悪い感じに見える裏側で良いこともあるって思えてきます。なにせファストフードやめたら健康には近付きますから。
ではこれをポジティブなものと捉えて今後も一層の健康増進に努めましょうかね。生活習慣病とは一生無縁でいたいし。
あ、でも野菜たっぷりヘルシーかつデリシャスなサブウェイだけは今後も食べますね。ではまた。




