表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/24

第24回 学食、フィクションの記憶

前回が給食だったので似た話題で学食の話をするエッセイもどき、第25回です。


給食のように全員一律というわけではなく、あくまで個人の意思で金銭を払った上で頂く学校内の食事。これはこれで青春という感じがします。


そして学食という存在が登場するのは大体の場合高校から。小中ではまずないでしょう。いや、場所によってはあるのかもしれないけど。その背伸び感、大人に近付いている感、しかし実際はまだ子供だったり学生身分だったりという点に何か青いものを感じますね。


私の経験だとまず高校に学食があったようななかったような気がします。

いや、本当に記憶がないのです。でも確か1階にそれっぽい施設があったような、いや、どうだっけ。マジでわからん。


というのも高校時代はお弁当だったので学食なぞ一度も利用したことがない(というか利用する機会が訪れない)わけで、もはや存在自体を忘却していると言っても過言ではありません。


で、初めて学食を使ったのは大学時代のことです。

お昼を挟んでキャンパスに滞在している場合は腹が減ってやってられんので食事は必要なわけですが、私は臆病な性格もあって人だかりの学食にはあまり行かず、自宅から持って行った食パンで昼を済ませていました。


建物の隅っことか人の少ない上階のホールでベンチに座って、いちごジャムを塗って半分に折ってサンドイッチみたいにしたやつを食べていました。よくそれで大学生の胃袋を満足させられたな。すげえな。


とはいえたまには他の食事もしたく、初めて学食を利用したのは多分1年生の初夏くらいだったと思います。列に並び、お盆を取り、各ジャンルのコーナーで欲しい料理を注文し、最後にまとめて支払い。学生証にチャージとか出来たのかな?


とはいえ貧乏学生には学食すら高価に感じ、結局安いうどんと野菜のおかず1品で初回の成果とした覚えがあります。で、結局食べるのは一人の環境だし、でも周りは賑やかだしで居づらくなって、その後学食を使ったのは卒業まででも数回だったと思います。四年間通ってそれかよ。コミュ障陰キャはこれだから……


というわけで私の学食の思い出はこれで終わりです。

したがって今回の更新もこれで終わります。ではまた。







…………流石に短すぎますね。

ではフィクションの中の、それでいてノンフィクションの思い出の話をします。とある作品の中に存在した、けれど今も忘れられない学食の話です。



2010年の春、当時まだ10代だった私はサブカルに全く縁のない人間でした。

家庭用ゲームは遊んでいたけどせいぜいスマブラやマリオカートくらい。今の自分が位置している所謂オタク文化・サブカルチャーの創作界隈の存在など知る由もなかった頃です。


ある日、学校の友人の家に遊びに行った時、集まった友人のうちの一人がアニメを見ていました。私の知っている名探偵コナンとかドラえもんとかサザエさんとはまるで違う、なにかクールで格好良い感じが気になって横で一緒に見ました。そのうちになぜか物凄く興味が湧いてきて、その友人に作品の名前を教えてもらって自宅で追っかけ視聴をしました。


結論から言うとドハマリしました。

あっという間にファンになり、すぐに最新話に追いつきました。その後は最終話までわくわくしながら視聴しました。放送終了後は親に対してツタヤでDVDレンタルをさせてくれと頼み込んで振り回すという子供らしい行為もしました。


そんな作品の第一話、そのラストシーンは学校の食堂でした。

体育館くらい広いんじゃないかっていう食堂は天井も高くて印象的で、そんな食堂をジャックしたガールズバンドの演奏のクライマックスに合わせて、学食の食券が無数に舞い上がって花吹雪のように食堂を彩っていました。


その光景が、15年以上経った今も忘れられません。

あの時から今までの間にアニメはたくさん見たし、ゲームも色々遊んだし、漫画やラノベだってそこそこ読みました。でも、あの光景ほど鮮明に覚えている景色はないと思います。


学食の食券が大量に舞っている光景なんて文字で書いたら馬鹿馬鹿しいと思うけど、ただあの絵で見せられたものは何故か心に突き刺さって、切ないのか悲しいのか不思議なのかなんなのか言葉に出来ないのです。


なので、私の学食の思い出と言われたらきっとこれになるのだと思います。

自分の経験ではないけど、フィクションの世界が鮮明に焼き付いた思い出。そういう思い出だってあっていいでしょう。


あの作品をきっかけに私の世界は広がり、たくさんの創作物に興味を持つようになりました。世界には色々な仕事をしている人がいて、その中で物を創り出している人がたくさんいることを少しずつ知っていったのです。


今の自分がこうやって百合小説を書いているのも、それをインターネット上に投稿しているのも、あの作品が無ければ存在しえない未来だったのでしょう。

私の人生の大きな転換点はあの頃だったのだとつくづく思います。




…………想像以上にしんみりしましたが、学食ひとつでここまで人生を振り返ることができるのは面白いですね。やはり食事は強い。人生のお供だぜ。


ではまた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ