第23回 給食の思い出 後編
本作初の前後編2本立てとなった給食ネタを引き続きやっていきますエッセイもどき、第23回です。前回は何故か義務教育バッシングがヒートアップして終わりました。なんで?
というわけで食エッセイとしてのアイデンティティを取り戻すべく給食自体の話をしましょう。飯はいいぞ! 飯 is 最高!
まず給食と言われて思い出すのは揚げパンです。
これは同意してくださる方も多いのではないでしょうか。給食の名物といえば揚げパン! ずいぶん前にテレビか何かで揚げパン専門店がデパ地下に……という映像を見た気がします。やっぱり多くの地域で揚げパンって出てくるんですね。
私のいた自治体はきな粉味でそこにザラザラした砂糖が絡んでくる味付けで、少し表面にカリカリ感もあるパン本体のと相性が抜群。それはもう美味しかったのです。メニューに揚げパンがあった日は大歓喜でした。
そして揚げパンが出る日、毎回のように巻き起こるのは残り物争奪戦でした。
あれです。休みの人の分とか少し多めに用意された分が残っていて、それを希望者で奪い合うバトルロワイヤル。まあ主にじゃんけんですけどね。
私も例に漏れず参加しており、大体7,8人くらいの争奪戦に意気揚々と出陣したことを覚えています。負けがちなので余り物にありつけた回数は少なかったのですけど。
そんな中でも頭を使っていたことはあって、例えば余りの揚げパンが3個、そして半分サイズで残ってるやつが1個……というパターンがありました。そこで私はすかさず「半分のやつでいいから欲しい!」と言って争奪戦を抜け出し、他の面々が1個サイズを争っている中で悠々と自席に戻って美味を頂いたという。いやあ、我ながら堅実な構えですね。
他にもカレーとかなんとか色々と争奪戦になるメニューはありましたが、それらは正直記憶から薄れていて、揚げパンだけが異様に記憶に残っています。それだけ美味しかったということでしょう。そりゃあ大人になっても食べたくなりますね。
続いて給食の時間と言われて思い出すのは校内放送です。
あれです、放送室からリクエストのあった曲を流したりするラジオ的な。
私は控えめな子供だったのでリクエストなんぞ一度もしたことはありませんが、知っている曲が流れてくることはありました。曲名は伏せますがアニソン系です。あ、中学時代ですよ。小学生の頃はアニソンなんてまるで知らない子供でした。
そういえば「ぼっち・ざ・ろっく!」の回想シーンで中学時代のぼっちさんがマイナーなロックバンドの曲をリクエストして教室の空気がお通夜になったっていうのがありましたね。あれは可哀そうすぎる。黒歴史。
で、その曲が流れてきて思わず給食中ににやけそうになったのを覚えています。お年頃ですね。かぐや様的に表現すると「お可愛いこと」ですね。
ついでに思い出したんですが、また別の日に自分の好きな曲が流れてきたことがあったのですが、タイミング悪く担当委員の「給食だよりの音読」みたいなのが始まって放送の音量を下げられてしまったことがありました。あれはちょっとムカついた。好きな曲が流れてきているのにくだらん音読で邪魔をするな。子供心に怒りを覚えました。
そういえば私の中学時代っていうとオタクは迫害される存在でした。
スクールカーストの上の方の人たちが「あのクラスの男子はオタクが多くてキモい」みたいなことを大声で言ってて、私は関係のない人間のフリをしてやり過ごしたことを覚えています。当然深夜アニメを見ていることはひた隠しにしていました。
本当にくだらない話ですよね。人に迷惑もかけていないし、法律にも倫理にも反さず趣味を楽しんでいるだけで見下されるって。
しかも当時そういう風にオタクを見下してた奴らが今は鬼滅だの呪術回戦だの薬屋だのを楽しそうに見てるんでしょ? 手のひら返しもいいとこっすよ(被害妄想がかなり入っている)。
良い時代になったと言えばそうなんだろうけど、世間様がサブカルを忌避しなくなると同時に、サブカルの端っこの方にいる人たちは更に端へ追いやられて肩身が狭くなっている気もします。
じゃあ私が今職場の人たちに「女の子同士の恋愛小説を書いています」なんて言ったらどうなるかわかったもんじゃないし。「正義である世間様」が認めたサブカルは持て囃され、そうでない深い世界の文化は迫害されていく。そんな印象です。
でも今は小学校で東方とかプロセカの話題が出てくるらしいし。
どうか今の若者たちが自分の趣味を隠さずに恥じずに公言できる世界になってほしいです。
……………………
あれぇ!? 給食の話をしていたはずが世間様バッシングになってた!?
いや、ちょっとまだ給食のネタがあるんですけど!!
まあいっか。この先給食ネタで書く機会だってあるだろうし。
というわけで2回連続で脱線した給食回、これで終わります。ではまた。




