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大祝の裏ネットワーク〜お姉ちゃんを救うため、戦国最強の影組織を作ります〜  作者: ルツ


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8/10

崩壊する城と、父の最期

「――これまでか」

城の天守の一角。血にまみれた鎧をまとった父・頼重は、もはや取り乱すこともなく、静かに盃を傾けていた。

「寅王丸。よく戦った。お前は我が自慢の息子だ」

「父上……!」

「諏訪の血統を、意地を、絶やしてはならぬ。……生き延びろ、寅王丸」

父上はそう言い残すと、自らの手で壮絶な最期を選んだ。

城内は敵兵の鬨の声と、燃え盛る炎の音に包まれる。

富国強兵も、奇跡の出会いも、未来を変えたいという足掻きも、すべてが無力な子供の浅知恵だったと証明された瞬間だった。

「人間では、勝てない……」

絶望のあまり、俺はその場に膝をついた。

父は死に、家臣たちは散り散りになり、愛する諏訪の地は「甲斐の虎」の足元に泥まみれに踏みにじられている。

自分が積み上げてきたものは何だったのか。自分の甘さが、すべてを最悪の結末に導いてしまったのではないか。

すべてを諦め、自分の無力さに涙すら出なくなった絶望の淵。

そんな弟の姿に気づき、静かに歩み寄ってきたのは、敵の手に落ちる運命にある姉・諏訪姫(よわ)だった。

彼女は、ボロボロになり、血と泥にまみれた俺の前にそっと膝をつく。

そして、怯えるどころか、まるで我が子を包み込むような、太陽のように穏やかな笑みを浮かべて、こう言った。

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