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第58話 三人の名前

挿絵(By みてみん)

遥真がNOVA-3に残ると決めた翌日も、三人の練習は同じ時間に始まった。


夕奈が通話へ入ると、航平はすでにロビーにいる。続いて入室音が鳴り、遥真の声が届いた。


「入った」


昨日の理由を、もう誰も聞き直さなかった。航平が現在のランキングを表示する。いちばん下にKOHEIがいた。


「俺の精神は戻りましたけど、順位は上がってません」


「なら、上げる」


「残ると決めてから、遠慮が減ってません?」


「前からしてない」


航平が笑う。夕奈も笑ってから、マッチングを開始した。


三か月のランクシーズンで、三人は配信を何度も開いた。予定と体調が許す日は六時間前後まで続け、一晩に十五試合近く入った夜もある。西大井のごみ箱には同じ店のおにぎりの袋が増え、航平の手帳では、練習終了の線だけが何度も翌日の欄へはみ出した。非公開分まで含めれば、履歴はもう誰も最初から数え直したくない量だった。


上位五百人の称号は、一度触れればもらえるものではない。シーズン終了時、最後の一人の試合まで集計されたあとも圏内へ残って、初めて確定する。


その日から二か月余り、残り時間と五百位の境界が、少しずつ動き続けた。


夕奈は大学へ通い、課題の提出が近い日は練習時間を遅らせてもらった。航平は変更後の予定を共有し直し、遥真は夕奈が入るまで一人で射撃練習を続けていた。


誰も大学を休めとは言わない。夕奈も、間に合わせるために眠らないことを当然にはしなくなった。遥真は早い段階で上位五百人へ入り、その後も順位を維持した。


夕奈は何度か圏外へ落ちた。取り返そうとして不要な戦闘を始めかけたときは、航平が物資を報告し、遥真が戻れない角度だと止めた。三人で判断を戻し、夕奈も再び圏内へ入った。


航平は、五百位の前後を何度も行き来した。


四百九十位台へ入った翌日、初動で二試合続けて負けた。焦って戦闘を増やし、さらに順位を落とした夜もある。


次の準備完了を押す前に、航平の入力が止まった。結果画面には、上位五百人から離れた自分の順位が残っている。


「一度、休みますか」


夕奈が尋ねると、航平はすぐに返した。


「二人はもう中にいるから、休めって言えますよね」


航平の机から、コントローラーを置く乾いた音がした。


「今のは忘れてください」


「忘れない」


遥真が言った。


航平は笑わなかった。


「今日は、さすがにへこみます」


二人が何かを返す前に、航平は通話を抜けた。


翌日も、航平は同じ時刻に入ってきた。謝罪はしなかった。代わりに、その日の終了時刻を最初に決め、越えそうになると自分からマッチングを止めた。夕奈も、昨夜の一言をきれいな意味へ直そうとはしなかった。


その後も五百位の境界は動き続けた。そして、シーズン最終日。


夕奈が大学から西大井へ戻ったときには、窓の外が暗くなっていた。


鞄を床に置き、冷蔵庫から飲み物を出す。課題は昼休みに提出した。翌朝の講義に必要な資料も、机の端に準備してある。


今夜は終了時刻までランクへ入れる。ただし、挑戦できる試合数は多くない。夕奈が通話へ入ると、航平はランキング画面を共有していた。


夕奈と遥真は上位五百人の中にいる。ただし夕奈も安全圏ではなく、大きくPを失えば外へ落ちる可能性があった。


航平は五百七位。残り時間を考えると、次が最後の試合になる。共有画面の順位を拡大したとき、マウスを持つ指が一度だけ行を通り過ぎた。


「確認しておきたいんですけど」


航平は五百七位の行を拡大してから切り出した。


「俺の順位だけを守る試合にはしないでください。生存だけ考えて三人とも落ちたら、たぶん一番後悔します」


夕奈は五百七位という数字を見た。


戦闘を避け続け、できるだけ長く残る方法もある。


だが、場所を譲り続ければ終盤に動けなくなる。順位を意識して撃つべき敵を見逃せば、かえって早く全滅する。


「航平さんだけを上げる動きはしません」


航平が短く息を止める。


「三人で一番上へ行ける方を選びます。その結果で入りましょう」


「……はい」


遥真も続けた。


「いつもと同じでいい」


「二人とも、こういうときだけ容赦ないですね」


「優しくしてほしいですか」


夕奈が尋ねると、航平は考えた。


「それで落ちたら、二人のせいにしたくなるのでやめておきます」


航平は五百七位の行を元の大きさへ戻した。


「入ります」


夕奈はマッチングを開始した。最後の試合が始まる。


輸送機はマップの北東から南西へ進んでいた。


夕奈は周辺部隊を確認し、東側の処理施設にピンを置く。近くへ向かう部隊が一つ見えた。


「同じ場所へ来ます」


「北の建物に二人。南へ一人だけ離れた」


遥真が答える。


「南を先に取れば、孤立してる一人を触れます」


航平の報告を聞き、夕奈は降下位置をずらした。


「南へ降ります。武器がなければ西へ抜けます」


三人は同じ建物へ入った。


夕奈はSMGを拾い、航平はLancer-56を手にする。遥真が武器を取った直後、南側へ離れていた敵を見つけた。


「一人、まだ装備が弱い。北の二人とは距離がある」


夕奈は三人の位置を確認した。航平の射線は届く。北側の敵が合流するまでにも時間があるように見えたが、建物の壁で二人の足音までは拾えない。


「南の一人だけ落とします。北が早ければ、途中でも離れます」


「行けます」


航平が先に角度を作った。窓枠へ一発当て、敵が夕奈ではなく航平の側を見た。


夕奈が逃げ道に弾を置き、遥真が前へ出る。敵は夕奈の予想とは反対の扉から建物の外へ出た。


「そっちじゃない」


夕奈が言ったときには、遥真が向きを変えて二発撃っていた。敵は航平の射線を避けた先で倒れた。


「ダウン」


北の二人が射線を通す前に、夕奈がダウンした敵へ確定の弾を重ねた。撃破表示が出て、敵の体がデスボックスに変わる。


「残り二人、北から寄ってます」


「必要なものだけ取って、西へ抜けます」


三人は弾とシールドパックを回収した。航平が「もう来ます」と言った声に、夕奈の「西へ」が重なる。拾い切れなかった弾薬を一箱残し、敵が詰め切る前に施設を離れた。


ラウンド2の収縮に合わせて南へ向かう。


中盤、背後から銃声が届いた。


先ほど生き残った二人が、高台を降りて追ってきている。


「後ろ、距離詰めてます」


航平が報告する。


遥真が振り返り、Raptor-5を撃った。


「先頭、止まった。後ろも顔を出せない」


「止めるだけお願いします」


「見る」


遥真が高台へ弾を送り続ける。敵は遮蔽から顔を出せない。


「進行方向、射線ありません。道路にスモーク一つ入れます」


航平が所持していた拾得消耗品のスモーク弾を投げる。煙へ夕奈と航平が入り、最後に遥真が射線を切って合流する。


遥真が高台へ弾を送り続ける間に、横手から別の銃声が重なった。


追ってきた部隊のプレイヤーIDがキルログに流れたが、夕奈たちは振り返らなかった。


ラウンド4。


残り六部隊。


NOVA-3は採石場の資材詰所へ入った。次の収縮位置は、西側の採石溝へ寄っている。


南北へ伸びる溝は二股だった。左溝は浅く、入口から奥まで撃ち通せる。右溝は深いが、砕石機の陰に別部隊がいる。二本の間にある白い尾根だけは、どちら側からも見えた。


「俺、スモークは二つあります。回復は――」


航平が所持品を読み上げかけ、途中で舌打ちを飲み込んだ。フルシールドは遥真と航平に一つずつ。夕奈にはない。小さいパックも、三人で長く撃ち合える数ではなかった。


「数えなくていいです」


夕奈が言う。


「一回崩れたら足りない、で合っていますか」


「合っています。嫌なくらい」


「俺の一つ、夕奈に渡す?」


遥真が足元へフルシールドを出しかけた。


「まだ持っていてください。誰が先に削られるか分かりません」


遥真はすぐ拾い直さず、夕奈を見た。収縮の音が強くなってから、ようやく自分の所持欄へ戻した。


夕奈は二股の採石溝を見る。


すでに左溝へ一部隊が入っている。右の砕石機にも別部隊がいた。


「左溝を取ります。途中で止められたら、短く返して抜けます」


三人は建物を出た。


遥真が右の部隊を牽制し、夕奈と航平が左へ走る。


左溝の入口まであと少しというところで、正面から弾が飛んできた。


夕奈のシールドが一気に削れる。


「正面、溝の折れ目に二人」


横へ滑り込もうとしたが、別角度から届いた弾が体力を削り切った。画面が低くなる。


「ダウンしました。左溝の手前です」


「見えてます」


航平が夕奈の位置へ入り、左溝の内側へ滑り込んだ。夕奈の横で通常の起こしを開始し、画面に進行表示が出る。


敵は左溝の折れ目から前へ出てくる。さらに尾根へパルスセンサーを撃ち込み、最初の走査で、起こしている航平と倒れている夕奈、入口を守る遥真の輪郭を浮かべた。


遥真がセンサーを撃ち壊す。二度目の走査は出ない。それでも一度見えた位置へ、一人が左溝の入口から通常のグレネードを投げ、もう一人が尾根へ同時に上がった。センサーを撃った三人目は折れ目に残り、遥真の横移動を止めている。


遥真が先頭を撃つ。


「先頭、肉。起こしの方へ寄ってる」


夕奈にも、遥真が前へ出られる角度が見えていた。


敵を落とせば、戦況は楽になる。夕奈も最初は「追って」と言いかけた。


だが遥真が岩を越えれば、航平の横から射線が消える。グレネードの警告が左溝の外縁へ出た。転がった軌道は、夕奈の低い画面からは最後まで見えない。


「ハル、待ってください」


航平が言った。


「夕奈さんを起こしきります」


「止める」


遥真は削った敵を追わなかった。


左溝の入口に照準を置き、敵が出ようとするたびに撃ち返す。グレネードは溝の縁へ当たって外側へ跳ね、爆風の半分を壁が遮った。爆発の直後に踏み込もうとした敵へ、遥真がもう一度弾を返す。航平は起こしを切らない。


夕奈の画面で、通常起こしの進行表示が進む。敵の弾が溝の縁に当たり、航平のシールドも削られていた。


「右も来る」


「航平さん、もう切って――」


「切りません」


表示が最後まで進んだ。航平が通常の起こしを完了した。


夕奈は立ち上がると、すぐに溝の側壁に体を寄せた。体力もシールドも少ない。


正面の部隊は遥真の射線を嫌い、左溝の折れ目から出られていない。


砕石機にいた別部隊が、白い尾根の反対側からその背後へ近づいている。


「スモーク入れます」


航平がスモークを投げる。


「正面は追いません。右奥へ――」


夕奈は言いながら、煙の向こうにある岩を一つ取り違えた。自分が指した右奥は、航平の画面では正面の射線に近い。


「そこじゃないです。俺のスモークの先、低い方です」


「……そちらへ」


夕奈はスモークの内側でシールドパックを使った。足が遅くなり、煙の中で航平の背中を一度見失う。遥真の弾が敵の顔を上げさせなかったが、撃ち切った音も混じった。


「ハル、先に行って」


「弾ない」


遥真は空になった武器を持ったまま夕奈の横へ戻り、さっき渡しかけたフルシールドを足元へ落とした。夕奈は小さい回復を途中で止め、それを拾う。航平が置いた煙の薄い方を先に抜け、三人は予定していた場所より一つ手前の遮蔽へ滑り込んだ。


三人が予定より一つ手前の遮蔽へ寄った直後、正面と右溝の部隊が撃ち合いを始めた。


「夕奈さん、応急あります」


航平が足元へ落とす。


「ありがとうございます」


夕奈は応急薬を使いながら、キルログを見る。隣で遥真が弾倉を替える音がした。


一人がダウンし、遅れてもう一人の名前も流れた。


その間に別方向でも部隊全滅表示が三つ続き、残存部隊数が六から三に減った。


残り三部隊。


NOVA-3は三人生存している。


「手前は一人ダウン。動けるのが二人。奥も一人落ちています」


航平が言う。


待ちすぎれば、どちらかの部隊が立て直す。早すぎれば、両方から撃たれる。


今なら、手前で動ける一人を三人で挟める。もう一人は奥の部隊を見ている。


「手前から行きます。航平さんは左へ」


「左、奥からも見られます」


航平の指摘で、夕奈は一瞬止まった。正面の敵がこちらを見る。先に動いたのは遥真だった。


「合わせる」


「待って、まだ――」


夕奈の制止より早く、遥真が一発当てた。その音で敵の照準が遥真へ向き、結果として航平の左が空いた。


「今なら行けます」


航平が動いた。


敵の照準が航平へ向く。


夕奈は正面からSMGを撃ち、シールドを割った。


「割りました」


敵が航平側へ逃げる。


航平は深く追わず、Lancer-56の弾を足元に置いた。一発は敵の後ろへ抜けたが、次の弾で進路が変わる。


「正面へ出ました」


「見えてる」


遥真が撃つ。


「ダウン」


残りの敵がこちらを見る前に、三人は遮蔽へ戻った。


奥の部隊が手前の残り一人へ撃ち始める。


「今、奥が手前の残り一人を撃ってます」


奥の部隊がその一人を倒し、キルログが流れた。残り二部隊。だが、奥の敵もNOVA-3を忘れてはいなかった。


現在の左溝と右溝に、赤い攻撃範囲が順番に灯る。攻撃ウルトの警告だった。ここに残れば爆発を受け、すぐ右へ走れば次の範囲へ入る。回復の少ない三人には、受けて進む選択肢がない。


「左へ避けます。爆発が切れたら、その跡を通ります」


「次の範囲、右です」


「見えています。航平さん、スモークは抜けた先へ。ハルは――」


「撃ってる」


三人は左溝の外縁へ滑った。最初の爆発が溝の底をなぞる。夕奈は弾け終わった床へ入ったが、航平は一歩遅れ、爆風の端でシールドをほとんど失った。


「ごめんなさい、早かった」


「進んでください。ここで直せません」


次の爆発が右溝へ落ちる前に、航平が最後のスモークを投げる。白煙が出口を覆ったが、奥の敵の連射は止まらない。遥真の弾と、奥の敵が別方向へ返した弾が交差し、その間だけ出口が空く。三人は同じ順番ではなく、煙を抜けた者から低い溝へ落ちた。


「抜けました。右の低い溝です」


航平の報告を聞き、夕奈は右溝の砕石壁を指した。


「ここから右へ回ります。長引かせません」


三人が動く。攻撃ウルトの最後の爆発が、さっきまでいた場所で弾けた。


夕奈が敵の逃げ道を見る。航平は回復を止めようと別角度へ出たが、残ったシールドが少なく、最初の撃ち合いで引かされた。代わりに夕奈が正面を撃ち、遥真がその横から射線を通した。


一人目が倒れる。


最後の敵は通常のグレネードを航平の砕石壁へ投げ、爆発に合わせて航平側へ詰めた。


航平のシールドは残り少ない。一対一を始める必要はない。だが下がろうとした先にもグレネードの警告が出た。敵が航平を追って投げた一発だった。


「俺、左へ出されます」


航平が逃げた方向へ敵も詰める。二人の間に落ちたグレネードを避けようと、敵が左へ飛び出した。そこが夕奈と遥真の正面だった。


「見失いました」


「こっちは見えてます」


「今です」


最初に遥真が撃ち、夕奈が重ねる。航平の弾は最後に一発だけ、敵が倒れた場所へ届いた。


最後の敵が倒れた。


画面中央に文字が表示される。


CHAMPION


航平は声を上げなかった。夕奈も遥真も、リザルトの反映を待っている。


順位Pにキル、アシスト、参加ボーナスが加わり、参加コストが引かれて、今回の増減Pが表示された。


「五百には入ります」


夕奈は計算欄をもう一度追い、続けた。


「残れるかは、まだ分かりません」


ランキング画面へ移る。KOHEIの名前が、上位五百人の中へ入っている。


暫定四百八十二位。だが、まだ確定ではない。


KOHEIの現在クラスは、いったんグリムマスターに切り替わった。それでも、ランクシーズン終了までは今季のバッジにならない。


新しいマッチの受付は閉じているものの、すでに始まっている試合の結果は残っている。


三人は配信を切らず、画面を見た。暫定四百八十二位。航平は机の下で両手を握り、夕奈は飲み物へ手を伸ばして、蓋を開けられないまま戻した。


一度目の更新で四百八十七位。次は四百九十三位。他の試合が終わるたびに順位が下がる。遥真のマイクから、椅子の背が鳴る音だけが入った。


「これで五百一位だったら、かなり配信向きですね」


航平が言った。笑わせるつもりだったはずなのに、最後の音が乾いた。夕奈は順位の数字から目を離さなかった。四百九十六位。


更新表示が止まる。数秒後、画面が暗くなった。シーズン終了。


最終ランキング確定。上位五百人の一覧が表示される。航平の最終順位は、四百九十八位だった。


YUNA、HAL、KOHEI。三人の最終クラスが、グリムマスターで固定される。


続いて、ランクシーズンの番号と一人ずつの最終順位を刻んだグリムマスターバッジが授与された。航平の一枚には、四百九十八位と表示されている。


「……残った」


航平が、ようやく言った。ランキング画面を閉じず、自分の名前をもう一度確認する。


「本当に、三人とも入りましたね」


「入った」


遥真が答えた。夕奈の画面にも、YUNA、HAL、KOHEIの三つの名前がある。


「航平さん」


「はい」


「おめでとうございます」


航平はランキング画面の自分の名前を、もう一度クリックした。


「ありがとうございます」


バッジの詳細が開く。遥真も続ける。


「おめでとう」


「ハルさんに普通に祝われると、ちょっと困りますね」


「何で?」


「もっと早く来いくらい言われると思ってました」


「来たから言わない」


航平が小さく笑った。コメント欄には、三人の名前と称号を祝う言葉が流れ続けている。配信終了後も、通話には三人が残った。


航平は何度かランキングを更新し、そのたびに四百九十八位が表示されることを確かめていた。


「更新しても変わりませんよ」


夕奈が言う。


「消えてないか見てるだけです」


「確定した」


遥真も言った。


「二人とも、今日だけは好きに見させてください」


航平は四百九十八位をもう一度更新し、空の目標欄を開いた。


「次は、三人で何を目指しますか」


夕奈は四百九十八位の行を見た。遥真は口を挟まなかった。


「今日は、ここまでにしましょう」


夕奈は言った。


「明日、考えます」


「はい。今日は順位を見て寝ます」


「寝た方がいい」


「ハルさんも、残るって決めた翌日から練習量を増やしてましたよね」


「減らす理由がないから」


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