18 チーターですね
「魔法って言っても、あの集団を吹き飛ばす魔法があるのか?」
「私は大魔導士だよ?出来ないことは多分無い!」
いや、多分かよと、心の中でツッコミをしておいた。
それはともかく、この集団に肉弾戦を挑むのは無謀というべきだろう。ましてや相手はあのポポンだ。低レベルの俺達に敵う相手はでは無い。
ここはアーリエの魔法に縋るしかないわけだ。
「あのくらいの規模だったら...あれかな?」
アーリエはそう呟き、赤い石がはめ込まれている杖を構える。
アーリエのその姿は、何時ぞや夢を見た魔法使いそのものだ。
「我が肉体を依り代に命ずる、紅蓮の精霊よ!我に力を!」
思った、格好いい。あのロリ体型でもあんなに格好よく見えるんだなと思う。
アーリエが詠唱を始めたと同時に、杖が空中に浮く。そして、杖の先端の石が光り始めた。
「凄えな...魔法って」
隣でナバルが驚愕している。やはり、元々この世界にいた人達でも、魔法というのはあまり目にはかからないものなのだろうか
『エターナルっ!』
アーリエがそう唱えた瞬間、アーリエの足元に大きな赤い魔法陣が出現した。
きゅー!きゅー!
ポポン達が慌てて逃げていくが、もう遅い。
刹那、そこに鳴り響く轟音と共に、俺たちは光に包まれた。
「...うわあ」
目の前には、正方形の形をした穴がぽっかりとあいていた。だいたい十メートル四方だろうか。
側にはポポンの集団の姿は無い。消し炭になったという事だろう。
「いやあははは、ちょっと本気を出しすぎちゃったかな?」
「い出し過ぎだよ!倒したじゃねえよ!消滅してるよ!」
「これは...酷い」
「私は皆を救ったんだよ?寧ろ感謝をしてもらいたいね」
確かに感謝をするべきかもしれないが、あの愛くるしいポポンが消えてしまったのだ。危険であったが、もっと別の方法は無かったのか。
俺は空いた穴に近づいてみた、もしかしたら穴の中で生きているかもしれないという望みにかけて、だ。
「これ、まじかよ」
「大まじです」
空いた穴には、そこが見えなかった。一体どれだけの魔法を打ったのか俺には分からないが、相当凄い魔法だったのだろう。
「なんだ?......まじかよ」
ナバルが同じく近づいてきて、同じ反応をした。まあ誰だってそんな反応をするものだろう。
「超究極光魔法『エターナル』だよ?」
「超究極光魔法!?」
ナバルがとても驚いていた。名前で威圧を発しているような魔法だが、どのくらい強い魔法なんだろうか。
「ナバル、その魔法ってどんくらい強いんだ?」
「......この世界で超究極魔法の使い手は指で数えれる程度だと言われている、と言えば、分かるか?」
「......ふぁ?」
......チーターですね。
異世界チートはロマン満載だ!




