14 クエスト!
「ここが武器屋か」
街の角にある鍛冶屋に入り、俺はそう言った。
鍛冶屋に行く途中、ナバルは買い物をしに行ったので、今は一人だ。
「へいらっしゃい!良いの揃ってるよ!」
鍛冶屋の店主が威勢良く叫んでいる。
だが、今の俺にはそんなのどうでもよかった。俺が見たいのは剣だ。
レンジャーは基本的に剣から短剣までの装備が一番良いらしい。腕力が平均的で、あまり重いものは持ちにくいからだそうだ。
「ショートソード、ロングソード、バスターソード、レイピア、スピア。色々あるもんだな」
店内を色々見て回る、ラノベなどで良く見られる名前が多かった。
店内を歩き回り十分程たった時、俺はある一本の剣を見つけてしまった。いや、どちらかと言うと、『刀』の方がいいだろうか。
「なんだこれ?」
その刀は紫色の鞘に納められており、俺から見るとかなりかっこよかった。
鞘から剣を抜いてみる、刃毀れをしていなく、とんでもなく綺麗な鉄で出来ている。昔の刀の事など一切分からないが、とても良いものな事は分かる。
「でも、なんでこんな所にこれが?」
この異世界は完全に洋風だ、そんな中にこんな和風な物が何故あるのだろうか?
そんな疑問は、店主の一言で崩れ去った。
「それが気になるのかい?そいつは結構前によく分からん奴が売りに来てな。ヘンテコな武器だから今まで売れ残ってるのよ」
成る程、そう言うことか。
つまり、俺の他にもこの異世界に来てるやつがいて、そいつがこれを作ったのかもしれない。
別に俺は神様転生したのではなく、アーリエの魔法による転移でここに来たのだ。もしかしたら、他にもそんな感じのやつがいるのかもしれない。
「買ってくれるんなら安くしとくが...どうする?」
正直、めっちゃかっこいいので欲しい。こんな刀を腰につけて「案ずるな、峰打ちだ」とか言ってみたい。
金の問題だが、アーリエから貰った物が残っているので心配ない。
「あ、じゃあ買います」
「おう!ありがとよ!」
俺は刀を腰を紐で巻き、腰に付けて街を歩いていた。
そういえば、こいつにはまだ名前を付けていなかったな、などと思い、名前を考える事にした。
「『正宗』『村正』『朱雀』...うーん、決められないなぁ」
これからずっと、とまではいかないが、暫くの間の相棒だ。ちゃんとした名前を付けてやらねば。
「もう『無名刀』とかで良い気がしてきたな」
前言撤回、適当である。
「よし、クエストに行くか」
グランドギルドに帰り着いた途端、ナバルにそう言われた。
「じゃあまずはクエストを決めるか」
俺はそう返した。
掲示板には色々なクエストが貼ってある。その紙を受注カウンターまで持っていき、晴れて受注完了だ。
「クエストか...とりあえず難易度低いものが良いよな」
「そうなれば大体E級だな」
この世界ではクエストの難しさはレア度みたいな感じで表される。一番低いのがE級、一番高くてS級らしい。偶に難易度規格外のX級なるものがあるらしいが、そういうものを受注するのはただのアホか凄腕の冒険者だけだ。
「...おっ、こんなのがあったぞ」
ナバルが一つの紙を俺に差し出して来た。
俺はその紙を受け取り。中身を見る。
難易度E級、クエスト名、畑を荒らす魔物退治。
「場所も結構近くの村らしい、どうだ?」
「良いんじゃないか?」
「分かった、パーティーは俺とお前で良いな?」
「ああ、頼む」
そう言いナバルはカウンターの方に歩いて行った。
冒険者同士の集まりをパーティーと言い、パーティーでクエストを受注するのが一般的らしい。
「...パーティーに、美少女とか欲しいよな...」
美少女ですか...。欲しい(真顔)




