↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
9/12

9

久々で且つ説明回

"芸は身を助ける"なんて言葉が、前世にはあった。

この世界の法則に代えてみれば"魔術は身を助ける"と言ったところ、だろうか。

でも、この世界は突如現れた"私"の事は助ける気がないらしい。

自分で言うのもアレだけど、私、マリン・フォーワードはゲームの中では悪役令嬢で主人公のライバルなのだ。

ライバルなのだから名門である家柄の他に財力もあったし、学術、芸術、それと魔術どれも一流とはいかないけどそれなりに高いレベルを持っていた。ゲームクリアの壁になっていたのだ。しかし、その壁は今、この瞬間崩れた。


「ま、ま、魔法が、発動しない…!!」


大規模お茶会に向けて、私は自室で招待状等の準備をしていた。ナルも一緒に。

準備が進む中、そう言えば、私魔法使えるんだっけ? なんて事思い出して使おうとしたら、魔法が発動しなかった。

これはあかん。

この世界では一般的には魔法は必ず使えなくてはいけない、というものではないが、貴族になると話しは別だ。貴族はある程度魔法が使えることがステータスになっている。魔法が使えない奴は落ちこぼれと見なされ、幽閉、追放、その後行方不明…まあ明るい未来がないのは確実だ。

…魔法が使えないとなるとカイル王子との婚約も解除になるだろうな。そうしたら悪役令嬢からは解放されるけど、人生からも解放待ったなしなのは確実でありまして、


「魔力が通っているのは感じるんだけど…うぐぐぐ、」


指先に魔力を集中させてると、ナルが不思議そうな様子で首を傾げた。


「お嬢様、どうなさいました?そんなにお顔を真っ赤にして力むと血管が切れてしまいますよ。何か冷たいものでも用意致しましょうか?」


「ちょっとナルさん、あなた何気に失礼な事言ってるの自覚してる?いま!あなたのお嬢様は!魔法が使えなくなったんじゃないかと焦っています!」


「ですがお嬢様、お言葉ではございますが、お嬢様は今現在も魔法は使えておいでです。私がその証明でございます。」


ナルが今度は半笑いになりながら、続ける。だからちょいちょい失礼じゃない?こんな感じのキャラだったかしら?



「お嬢様、お忘れでございますか?お嬢様が幼い頃、貧民街で瀕死で弱っていたとはいえ魔獣であった私を拾って下さった事。お嬢様のご恩に報いる為、私はお嬢様に無理を言って人の姿にして頂きました。その為にお嬢様は魔法の力が大きく制限されてしまうというのにもかかわらず、私の願いを聞き入れて下さいました。本来の魔獣の姿はこの部屋より大きいですから、もし今お嬢様が魔法が使えなくなったらお嬢様のことを潰してしまうかもしれませんね。ふふふ。そのような事は絶対致しませんが。」






は?




は?!魔獣?!

また新しくなんか出てきましたよ?!

ナルってそんな濃い設定のキャラだったの?隠しキャラとしか認識なかったわ!

とりあえず、あれだわ。

魔術は身を助ける、じゃなく、魔獣は身を助ける、だわ。

何うまいこと言おうとしているのって感じだけど思い付いてしまったのだから仕方ない。



ナルの言葉に


「……ソウダネ」


しか返せなかったのも仕方ない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。