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悪役って飾りが着いていたとしても、私は「令嬢」なんだから。
「学園の女生徒全員のお茶会、ですか?」
「そうよ!場所は我が家の庭で行いましょう。ただし私と同学年の方のみで、どうしても来れない方は除いて基本は皆さまに参加して頂くつもりよ。幸いにも今は社交界も落ち着いてる時期ですし、なんたって私達まだ学生ですし、皆さま大丈夫なんじゃないかしら。まぁ、カイル王子お目当のあのご令嬢は絶対来ていただきたいのですけど。」
そう、来て貰わないと困る。
木を隠すならなんとやら。お茶会の人混みに紛れてリリアンナ嬢の気持ちを聞くのだから。本当は呼び出して聞けば一瞬で終わると思う。だけど、呼び出してまた王子が勘違いしたら今度こそ私は死んでしまうかもしれない。だったらお茶会に紛れてこっそり聞けば勘違いも起きない、私のおかげで王子とリリアンナ嬢が結ばれれば私の死亡ルートも回避、みんなにやさしい世界!
「ナル、まずリリアンナ嬢と私のこの先一カ月の予定を調べて大まかな日程を出してくれる?そのあと招待状等決めて行きます。」
「かしこまりました。ですがお嬢様、全員というのは流石に…多過ぎなのでは?全員参加というのも、その…あの…旦那様に一度ご相談された方がよろしいかと。」
「ふふふナルありがとう。お父様だったら大丈夫よ。そんなことより、悪巧み考えてるほうが楽しいんだから。
ナルの心配ってアレでしょ?私が社交界であまり評判が良くないからってやつでしょうけど、大丈夫よ。いまさら評判下がったって大して変わらないわよ。」
「そんなお嬢様…いえ失礼いたしました。予定を確認して参ります。」
そう言ってナルは部屋を出て行った。いや音もなく出ていくとか、すごい。うちじゃなく転職したほうがいいんじゃないの?
悪役令嬢っていうのはいまさら変わりようがないのよ。
にしても、ナルってこんなに心配するようなキャラだったとは。困ったように寄せた眉がセクシーだったわ。
王子もなんかアレな性格だったし、全部が全部ゲームと同じじゃないのかしら?




