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結果的に不敬罪にはならなかった。私への糾弾も、死亡ENDも現時点では回避できた。でもちょっと厄介なことになったなぁと、さっきの事を思い出す。
「ででで殿下!大変申し訳ありません!お怪我はありませんか?!」
部屋から出て行く王子を止めようと走ったら、思わず王子にタックルしてしまった。
人の話を聞かないからイラついて、
とかじゃなく、ええ、わざとじゃないのです。
この無駄に長いドレスの裾に引っかかったのです。まぁ、下がフワフワ高級絨毯でよかった。王子に怪我はなさそうね。
「ああ怪我はない。大丈夫さ、僕はこんなことでは怒らないさ…それより君!さっきのは本当かい⁈」
「え?さっきの、ああ、本当です。学園の女子の間では連日その噂でもちきりです。ですから、」
「噂⁈事実はまだわからないのかい⁈ちゃんと確認してもらわないと困るよ!」
「ええ、ですから、殿下?私はそれを、確認しようとですね?」
「まあ、僕も彼女は僕のことが好きだと思うけどね!なんたって僕が彼女を好きだからね!ははっ!じゃあ確認できたら教えてくれよ!」
「……かしこまりました。」
…思い出さなきゃ良かった。正確には、結果的に『王子がちょっとあれなおかげで』不敬罪にならなかった。だった。
いやでも、これで私が2人の仲を取り持つことが出来たら悪役じゃなくなるわよね?そうしたら私は普通に暮らしていけるハズだし。そうと決まれば!
「ナルちょっと頼まれてくれる?」




