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説明回
寝た。寝過ぎってくらい。てかこの世界のベッドのマットレスヤバい。疲れが嘘のように取れる。これが上流貴族の力なのか。
閑話休題。
一回寝て、起きて、現実逃避の意味もあったけど、ある程度記憶の整理も出来た。ような気がする。
もう一度確認すると、信じられないがここはあの乙女ゲームの中と言っても過言ではないくらいに似ている世界だ。そして私はヒロインのライバルである悪役令嬢。身内には甘く、自分の世界を脅かそうとするものにはとことん厳しいってキャラ付けだった気がする。
ヒロインが王子ENDを選んだ、もしくは逆ハーENDを狙った場合、婚約者である王子とヒロインの仲をこれでもかと邪魔する。最終的に私はこれまでの悪事を暴かれ学園追放。帰宅途中事故に合い、死亡。
あれ、でも他の攻略者選んだ時も邪魔してた様な気がする。それで糾弾されて追放もされていた様な…?糾弾されるのだっていつされるのか覚えてないし、所々あやふやだなー。小説なんかじゃ事細かに覚えてたりするんだけど、上手くいかないわー。
百歩譲って追放はいい。追放はいいけど死ぬのは回避したい。私は身内に甘く自分にも甘い派です。
「…様!…お嬢様!」
「わっ!ナル!?はい!何でしょう!?」
「申し訳ございません。本日の紅茶がお気に召さなかった様なので、代わりのものをお持ちした方がよろしいのかと。」
「やや、そんなことないわ。ちょっと考え事してて、ごめんなさい。いつも通り美味しいです。」
「さようでございますか。ありがとうございます。」
そう言ってナルは安心したように少し笑った。私は毎朝、朝食後に自室でナルが淹れてくれたお茶を飲む。
これはナルがここに来た時からで、お茶淹れる練習のため、私とのコミュニケーションのためにって始めたこと。今はもうそんな事必要ないんだけど習慣になってる。その日の連絡事項なんかも伝えられるしね。
「お嬢様、先程連絡がありまして、急なんですが本日午後カイル王子がおみえになります。」
んんん?このタイミングで糾弾かな?




