↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
164/168

第163章 星海に浮かぶメガロポリス——軌道上の大樹

第163章 星海に浮かぶメガロポリス——軌道上の大樹


秋。

新形県南部に広がる越後盆地、六日町。


時価総額130兆円を突破し、国連法規の更新、専属交響楽団『六日町・フィルハーモニック』の創設、水没都市ジャカルタの浮上再生、メキシコ治安の再生、認知症根本治療薬『ラビット・リバイビン』の承認、植物ギガファクトリー『アグリ・ドーム』、超高温旅客機『スカイライナー・サーモ』、そしてカルテル・悪徳ファンド連合の完全制圧に至るまで、全地球の命と平和を足元から支え続ける「南越急行ホールディングス」。


地上の安全と平和が鉄壁の体制で確立された今、南越急行グループのフロンティアは、大気圏を突き抜け、果てしない星々の海——宇宙空間において、未曾有の超巨大メガストラクチャーへと結実していた。


新潟臨海地区の『新新形宇宙港』。


秋の澄み切った青空の下、南越重工業が誇る最新鋭の完全再使用型・超大型宇宙往還シャトル『グランド・ラビット・シャトル(G-RS1号)』が、プラズマ核融合エンジンの澄んだ微光を放ちながら発射台に鎮座していた。


搭乗口を進むのは、最高経営責任者(CEO)篠原賢人、南越重工業社長兼グループ副社長の古賀、そして最高財務責任者(CFO)の大石専務の三名である。


「篠原、大石! 久しぶりの宇宙視察だな! 地上のゴタゴタを片付けて、自分たちが空の上に築いた街を見に行く……これ以上の贅沢はねえぜ!」


古賀副社長が、特注の軽快な宇宙フライトスーツを着て、豪快に笑いながら胸を叩いた。


篠原賢人CEOも穏やかな笑顔を浮かべ、手にした南越ビバレッジ特選一級品の耐熱耐圧ジャスミン茶ボトルを見つめた。


「そうだね、古賀。かつて赤字ローカル線の小さな車庫から始まった我々の夢が、いまや地球を周回する巨大な街にまで広がった。現場で働く仲間たちの汗の結晶を、しっかりとこの目で確かめに行こう」


ポーカーフェイスの大石専務は、静かにメガネのブリッジを押し上げ、タブレットに表示された軌道上資産のインフォグラフィックスをタップした。


「……現在、地球低軌道(高度400キロメートル)に展開する我がグループの宇宙ステーション群『グランド・ラビット・オービタル・メガロポリス』は、初期のドック機能から爆発的な拡張を遂げ、総全長八キロメートル、常時滞在人口は三万人を突破いたしました。各エリアの稼働状況および投資回収率の最終監査を実施いたします」


定刻。シャトルのハッチが閉じ、静粛かつ強烈な加速とともに、G-RS1号は大空を切り裂いて大気圏を突破。


わずか十分後。窓の外には、息を呑むほど美しい漆黒の宇宙空間と、エメラルドブルーに光り輝く地球の丸い地平線が広がっていた。


そして——三人の眼前に、想像を絶する巨大な「星海の人工都市」が姿を現したのである!


「うおおおおっ……!! で、でけえ……!!」


コックピットの大型フロントスクリーンを見上げた古賀副社長が、思わず息を呑んで叫んだ。


漆黒の宇宙空間に浮かび上がっていたのは、白銀のナノチタン外殻と、太陽光・核融合ハイブリッド発電リングが幾重にも交差する、全長八キロメートルの超巨大回転トーラス型宇宙ステーション——『南越グランド・オービタル・ステーション(NGOS)』であった。


かつて第140章において、宇宙ゴミ(スペースデブリ)を完全回収・再生して建造された軌道造船都市『メガロ・ドック』を起点とし、世界中からの需要と南越急行グループの全自動AI施工部隊『サハラ・ラビット宇宙仕様』によって増殖・拡張を続けた結果、いまや一つの独立した「軌道上の国家」へと変貌を遂げていたのである。


シャトルは、ステーション中央部に位置する巨大な宇宙港ドックへと滑らかにドッキングした。


ハッチが開き、三人が足を踏み入れた瞬間、そこには地上の高級空港ターミナルと見紛うばかりの、広大で温かみのある空間が広がっていた。

ステーションの外輪部には、遠心力による「1G(地球と全く同じ重力)」が完璧に生み出されており、無重力による身体への負担は一切存在しない。

サロナエアコンが誇る『ナノイオン宇宙大気循環システム』により、空気は越後三山の森林浴のように清々しく澄み渡り、南越ビバレッジ基準の快適な湿度が保たれていた。


三人を出迎えたのは、南越車輌技師長兼宇宙運行事業部長の村上技師長、ならびにステーション総支配人であった。


「篠原CEO、古賀副社長、大石専務! ようこそ『グランド・オービタル・ステーション』へ!」


村上技師長が、感極まった敬礼で三人を出迎えた。


篠原が優しく微笑み、村上と固い握手を交わした。

「村上さん、現場の皆さん。見事なステーションだね。さっそく、新しく完成した各エリアを案内してもらおうか」


一行は、ステーション内を縦横に結ぶ南越車輌製の全自動リニア新交通システム『オービタル・ラビット・ライナー』に乗り込み、各エリアの視察へと出発した。


【エリア一:最先端科学の砦『国際先端実験・創薬研究棟』】

最初に訪れたのは、世界三十カ国の研究機関や大学が集う実験棟であった。

無重力環境を利用した超高純度タンパク質結晶の生成、武沢製薬と南越総合大学による「次世代がん標的薬」の創薬実験、新行電気工業の量子コンピューター冷却実験が24時間体制で行われていた。

白衣を着た世界中の科学者たちが、笑顔で篠原たちに手を振る。

「南越急行の実験棟のおかげで、地上では十年かかる新薬開発がわずか数ヶ月で進んでいます!」


【エリア二:星海を翔ける巨船を生む『宇宙船製造ギガファクトリー&メガロ・ドック』】

次に訪れたのは、真空と微小重力を活かした超巨大工場エリアであった。

完全無人工場『新形第0プラント』の技術を移植した自律AIロボットアーム群が、宇宙ゴミ再生ナノチタン板を火花一つ散らさずにプラズマ接合。

ドック内では、火星定期便『アルカディア号』の同型二番艦、および木星探査大型貨物船が、まるで巨大な白鯨のように優雅に組み上げられていた。

古賀副社長が身を乗り出し、目を輝かせた。

「すげえ……! 地上から打ち上げる必要がないから、大気圏突入を気にしねえ大胆な形の宇宙船がいくらでも作れる! これぞモノづくりの真骨頂だな!」


【エリア三:不滅の食料自給拠点『宇宙アグリ・プラズマファーム(野菜工場)』】

続いて案内されたのは、以前開発された『アグリ・ドーム』技術を完全宇宙仕様へと進化させた巨大な野菜工場エリアであった。

パープルとグリーンの量子LEDが輝く三十段の垂直水耕ラックには、南越アグリの『新形黄金』、みずみずしいきゅうり、肉厚なナス、甘いトマト、大豆、そしてイチゴが、地上以上の密度でたわわに実っていた。

大石専務が思わず足を止め、きゅうりの瑞々しい香りに深く頷いた。

「……素晴らしい。完全循環型水耕システムにより、ステーション内の全住民三万人分の新鮮な野菜と米が100%自給自足されています。宇宙食の概念を根底から覆す完璧な食料安全保障です」


【エリア四:宇宙ロジスティクスの要衝『メガ・コンテナ宇宙港&自動立体格納庫』】

月面基地や火星、地上からの貨物船がひっきりなしに発着する宇宙港エリア。

本産自動車のAI無人牽引ポッドと、南越重工の超電導マグネットクレーンが、数万個のコンテナをミリ単位の精度で全自動仕分け。地球〜宇宙間の物資輸送ハブとして、寸分の狂いもなく稼働していた。


リニアライナーが外輪の居住セクターへ入ると、窓の外の風景は一変し、まるで地上の未来都市のような温かい街並みが広がった。


【エリア五:家族が暮らす『恒久居住区オービタル・スマートタウン』】

ステーションで働くエンジニア、科学者、宇宙飛行士、そしてその家族たち三万人が暮らす居住エリア。

南越不動産がプロデュースしたスマートマンションが立ち並び、窓からは美しい地球の夜景が一望できる。

街路樹の並木道を、子供たちが元気に自転車で走り抜け、学校や保育園、南越総合医療センターの宇宙分院が完備され、地上の六日町と何ら変わらない安心で温かい暮らしが営まれていた。


【エリア六:天空のリゾート『ホテル・グランド・ラビット・スペース(宇宙ホテル)』】

世界中からの宇宙観光客を迎える最高級ホテルエリア。

全室スイート仕様の客室には、サロナのナノ極冷快眠ベッドと展望ジャグジーが完備。

ロビーでは、宇宙旅行を楽しむ一般の家族連れや新婚カップルが、シャンパングラスを傾けながら、ゆっくりと自転する青い地球を眺めて感動の歓声を上げていた。


【エリア七:銀河の賑わい『商業・エンターテインメント・モール』】

デパート『伊勢』の宇宙一番街、立ち食いそば『そばろく・オービタル店』、北宝映画の『8K宇宙シアター』、そして南越ビバレッジのカフェが並ぶ巨大モール。

『そばろく』のカウンターからは、出汁の香ばしい匂いが漂い、宇宙服を脱いだ作業員たちが、ズズッと美味しそうに月見そばを啜っていた。


古賀副社長が、思わず目を見張った。

「ガハハハ! 宇宙のど真ん中で『そばろく』の蕎麦が食えるのか! 篠原、大石、見てみろよ! 地上の駅前と全く同じ笑顔が、宇宙の果てにも溢れてるぜ!」


篠原賢人CEOも、心からの温かい笑みを浮かべた。

「そうだね、古賀。我々が造りたかったのは、無機質な鉄の要塞ではない。人が温かいご飯を食べ、笑い合い、家族と安心して暮らせる『人間の街』なんだ」


第五節 最新のオアシス——『星海大森林公園オービタル・グリーンパーク

そして、一行が最後に案内されたのは、先月完成したばかりの最新エリア——ステーションの最外輪に広がる『星海大森林公園オービタル・グリーンパーク』であった。


自動扉が開いた瞬間、三人の全身を、爽やかなそよ風と、豊かな土と草木の香りが包み込んだ。


「……おお……っ!!」


三人は、言葉を失って立ち尽くした。


頭上には、透明な超高強度ナノチタンガラスの巨大な天蓋ドーム。

そのドームの向こう側には、吸い込まれそうな満天の星々と、青く輝く地球の大陸が広がっている。


そして足元には、南越アグリの技術で大沼の黒土を再現した大地が広がり、緑豊かな芝生、清らかなせせらぎが流れる小川、さらには越後の山々から移植された本物のブナや杉の木々が生い茂る「本物の大森林」が広がっていたのである!


小川のせせらぎには、南大沼の清流から連れてこられた小さな魚たちが泳ぎ、木々の間からは小鳥のさえずりが心地よく響いている。


芝生の上では、ピクニックシートを広げて手作りのお弁当を食べる家族連れや、ベンチで読書を楽しむ老人たち、木陰で語り合う若者たちの姿があった。


篠原賢人は、芝生の上にしゃがみ込み、青々とした草の葉を指先で優しく撫でた。


「宇宙に、本物の森と川ができたんだね……」


村上技師長が、誇らしげに胸を張った。

「はい! サロナの微細気候制御と、武沢製薬のバイオ生態系維持バクテリア、そして南越アグリの土壌技術を結集させました。どれほど宇宙技術が進んでも、人間には緑と土と水が必要です。ここは、ステーションで暮らす全員の心のオアシスです」


古賀副社長が、大きく深呼吸をして空を見上げた。

「すげえ空気だ……! まるで八海山の山奥にいるみてえだぜ! 宇宙にいながらにして、ふるさとの息吹を感じられる……。これこそが、世界一の技術だな!」


ポーカーフェイスの大石専務も、メガネを外し、胸いっぱいに森の空気を吸い込んだ。


「……精神医学的にも、緑地空間の存在は居住者のストレスを80%低減させ、生産性と創造性を劇的に向上させます。単なる設備投資ではなく、人間の魂を守るための完璧な資本配分です」


視察が終わった宵の刻。


ステーション最上層、地球と天の川を360度パノラマで見渡せる展望ドームの一角。

そこに特別設置された最高級寿司処『佐渡武蔵・オービタル本店』において、視察の完了を祝う至高の宴が開かれていた。


付け場に立つ武藤大将と吉村大将の手元には、ステーション内の『アグリ・ドーム』で朝収穫されたばかりの『新形黄金』の酢飯、そして地上からシャトルで直送された佐渡沖の極上天然本マグロと白身魚がずらりと並んでいた。


「大石専務、篠原CEO、古賀副社長……! 宇宙のてっぺんまで店を出しちまったぜ」


武藤大将が、美しい包丁さばきで魚を切り出しながら言った。


「下を見りゃ青い地球、上を見りゃ満天の星。そんな場所で、大沼の米と佐渡の魚を握れるなんて、寿司職人冥利に尽きるよ。今夜は、星海のすべてを凝縮した一貫を握るぜ」


吉村大将が握り、大石専務の前の黒漆のつけ台に静かに置いたのは、佐渡沖の極上天然本マグロ大トロに、ステーションの野菜工場で育った極上青じそとアラルキャビアを添え、新形黄金の温かい酢飯で包み込んだ特製『星海大輪握り』であった。


大石専務は静かに息を整え、指先でその一貫を持ち上げた。


「……いただきます」


大石はその一貫を口の中へ運んだ。


その瞬間——大石専務の口内で、宇宙空間の壮大さと、母なる地球の海と大地の恵みが融合する「究極の味覚ビッグバン」が巻き起こった!


(ん……ッ!!!? な、なんという調和……! なんという生命の奇蹟……!!)


口に含んだ瞬間、大トロの濃厚な脂が体温でサラリと解け、新形黄金の豊かな甘みと青じその爽快な香りが完璧に調和。キャビアの心地よい塩気が全体を神々しいまでに引き締め、喉の奥へと宇宙の彼方まで広がるような感動の余韻を残して消えていった。


大石専務は思わず両手をカウンターにつき、静かに目を閉じた。


ポーカーフェイスで知られるあの「財務の鬼」の頬を、またしても一すじの、そして誰よりも熱い感動の涙がとめどなく溢れ出し、顎を伝ってスーツの胸元へとこぼれ落ちた。


「……素晴らしい。地球を離れ、星々の海へ飛び立とうとも……我々の命を支えるのは、この一粒の米、この一筋の魚、そして人と人との温かい絆なのだと……魂の底から実感いたしました……!」


隣で同じ一貫を豪快に口に放り込んだ古賀副社長も、目を丸くして机を叩いた。


「う、うめぇぇぇ!! 大石、最高だ! 宇宙のてっぺんで食う寿司が、こんなに美味いなんてよ! 俺たちがやってきたことは、何一つ間違ってなかったな!」


篠原賢人CEOも穏やかに微笑み、温かいジャスミン茶のグラスを掲げた。

「武藤大将、吉村大将、村上さん。素晴らしい味と街をありがとう。宇宙はもう、遠い暗闇ではなく、我々の温かいふるさとになったね」


大石専務が手元のタブレットを滑らかに操作し、ポーカーフェイスのまま数字を提示した。


「……篠原CEO、古賀副社長。今回の『グランド・ラビット・オービタル・メガロポリス』全体事業」


大石の口元に、極めて晴れやかで温かい財務の笑みが浮かぶ。


「宇宙製造ドックの民間・国家受託益、国際実験棟の共同研究ライセンス益、宇宙ホテルおよび商業モールの観光インバウンド益、ならびに軌道上物流ハブの通商手数料を含め、向こう十年間で我がグループにもたらされる当期純利益は『十一兆五千億円』を記録する見込みです。ステーション拡張建設費八千億円は、すでに完全回収完了です」


「ガハハハ!」古賀副社長が豪快に大石の背中を叩いた。「見たか篠原! 宇宙に街を丸ごと作って、世界中の人を幸せにして、美味しい寿司を食って、なおかつ11兆5000億円の儲けだ! 大石の財務と俺たちの現場力は、宇宙の果てまで無敵だな!」


「はい。今回は人類の宇宙生存圏の確立、持続可能経済循環の完成、そして不滅のストック利益を完璧に両立させた、人類史上最高峰のオペレーションです」


宴が終わり、深夜の『グランド・オービタル・ステーション』。


星海大森林公園の丘の上に立つガラス張りの展望テラスに、篠原賢人、古賀副社長、大石専務の三人が佇んでいた。


頭上には、手を伸ばせば届きそうなほど鮮やかな銀河の星々。

そして足元には、ゆっくりと自転しながら夜明けの光をまとい始める、息を呑むほど美しい蒼き母星・地球が広がっていた。


ステーションのドックからは、火星へ向かう大型輸送船と、地上へと物資を運ぶシャトルが、青いプラズマの尾を引いて星々の海へと滑らかに出航していくのが見えた。

その光の軌跡は、まるで夜空に敷かれた目に見えない「銀河のレール」のようであった。


古賀副社長が、感無量といった面持ちで地球を見つめた。


「なあ篠原。赤字ローカル線のたった一両のディーゼルカーから始まった俺たちの旅が……ついにここまで来たんだな」


大石専務も静かに頷いた。

「はい。しかし、場所が宇宙に変わろうとも、我々の使命は変わりません。人を運び、暮らしを支え、未来への希望を繋ぐことです」


篠原賢人は温かいジャスミン茶を一口含み、二人の肩に優しく手を置いた。


「大石、古賀。我々が敷いてきたレールは、地球を包み、いま宇宙の果てへと伸びている」

篠原の静かな言葉に、二人が深く耳を傾ける。


「鉄のレールが大地を繋ぎ、人々の誠実な魂が星々を繋ぐ。どんなに宇宙が広く、どんな未来が待っていようと、我々が現場への愛と誠実さを失わない限り、南越急行グループの走らせるレールは、全人類の夢を乗せて、どこまでも、どこまでも光り輝きながら伸び続けていく」


渡辺前社長が遺した不滅の言葉——「会社は人より長く生き続けるべきもの。稼いだ金は未来を信じる魂だ」。


星海の大森林に、新しい時代の夜明けを告げる宇宙船の澄んだ汽笛が、どこまでも力強く、温かく響き渡っていった。

全人類の命と夢、そして不滅の文明を足元から完璧に支えながら、南越急行ホールディングスの走らせる無限のレールは、地上を、地底を、海を、空を、そして宇宙の彼方へと、どこまでも、どこまでも力強く伸ばされ続けていくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。