第40話:新章開幕!常夏の島が『巨大海藻』に飲み込まれたので、水着でお掃除しに行った件
勇者カイルが聖域の草むしり担当(非公認)となってから数日。王都に海を越えた南の国、リゾートアイランド『サンソル島』からの緊急親書が届いた。
なんでも、海流の異変で「呪いの巨大海藻」が大量発生し、美しい砂浜も海も、ネバネバした緑の地獄に飲み込まれてしまったという。
「……ゼクス。これは放っておけないわね。……決して、私が新しい水着を買ったから行きたいわけじゃないわよ?」
アルテミス様が頬を染めながら、チラリと大きな包みを見せる。
どうやらヒロインたちは、すでに「海遠征」の準備を整えていたらしい。
「分かりました。……海の汚れもお掃除しましょう」
俺たちは、守護龍シルヴァニールに牽引させた特別仕様の『水上走行・揺り籠号』で、一路南へと向かった。
到着したサンソル島は、惨惨たる有様だった。
かつての白い砂浜は、どす黒いヌメリを放つ海藻に覆われ、強烈な磯臭さが漂っている。
「……うぅ、この匂い、聖女として見過ごせませんわ。……さあゼクス様、早くお掃除して、その後にたっぷり泳ぎましょう!」
エルナがそう言うやいなや、ヒロインたちは「お掃除の邪魔にならない格好」という名目で、次々と服を脱ぎ捨てた。
「……どうかしら、ゼクス。……この、動きやすさを重視した『ハイレグ・アーマー水着』は」
「……私は、水の抵抗を最小限にするために……この『紐だけの聖衣』にしましたわ」
「……私は……スクール水着。……これが魔界では一番の戦闘服なの」
アルテミス様の凛々しいビキニ、エルナの危うい白の水着、そしてリリスの紺色のスク水。
目のやり場に困る俺の肩で、ミニ龍のシルヴァニールが「主よ、鼻血が出ているぞ」と呆れている。
「……あ、いや。掃除を始めましょう! ……くらえ、新作『神域の塩分分解・酵素爆弾』!」
俺は船のデッキから、特製の液体を満載した魚雷を海へと放った。
――ドォォォォォン!!
海中で爆発した酵素が、一瞬にして巨大海藻の細胞を分解。さらに、俺の『魔力サイクロン』が海水を濾過し、数千トンの汚れを肥料に変えて吸い取っていく。
「見て! 海が……一瞬でエメラルドグリーンに……!」
「砂浜も真っ白! ……それに、お魚たちがダンスを踊っていますわ!」
わずか十分。
地獄のようだった海藻の海は、世界一透明なシュノーケリング・ポイントへと生まれ変わった。
「よし、お掃除完了! ……さあ、遊びましょう!」
俺がそう言った瞬間、三人のヒロインに両腕を掴まれ、海へと引きずり込まれた。
「……ゼクス、次は私の肌に『日焼け止め(特製クリーム)』を塗るお掃除を命じるわ!」
「……いいえ、私の背中を流す方が先ですわ!」
太陽の下、ピカピカに輝く海で、俺の新しい冒険――という名の、さらに過激な「お掃除ライフ」が幕を開けるのだった。
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第40話突破! ついに新章『リゾート・サバイバル編』に突入です。
海の汚れを消し去ったゼクスを待つのは、美味しいシーフードと、さらに積極的になったヒロインたち!?
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