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第32話:聖域の公爵邸が完成したんだが、お風呂が広すぎてヒロインたちと混浴する羽目になった件

元・ゴミ捨て場だった広大な土地は、今や世界樹の若木が清浄な空気を生み出す『聖域』へと変貌を遂げた。その中心に建てられたゼクス公爵邸は、俺が『神域の建築ワックス』で磨き上げた、汚れ一つ寄せ付けない白亜の城だ。


「……はぁ。やっぱり、自分たちで掃除し尽くした家は最高ですね」


俺がリビングのソファで寛いでいると、三人のヒロインがそれぞれ「勝負部屋着」に着替えて集まってきた。


「ゼクス、公爵邸の完成祝いよ。……今夜は私が、貴公の専属騎士として夜通し『身辺警護』をしてあげてもいいけれど?」


アルテミス様は、薄手のシルクシャツ一枚という、騎士としての防御力を完全に捨てた格好で俺の隣に座り、大胆に足を組む。


「……アルテミス様、抜け駆けは禁止ですわ。ゼクス様、私は『聖域の主』に相応しい、特別な癒やしのマッサージを習得してきましたの。……さあ、こちらへ」


エルナは、透け感のある聖女服(寝巻き仕様)で、俺の膝を枕にするよう促してくる。


「……二人とも甘いわ。……ゼクス様、私はもう、あなたのベッドの下に潜んで待機するのはやめたの。……これからは、布団の中で待機することにしたわ」


リリスは尻尾をパタパタとさせながら、俺の背中にぴったりと張り付いてくる。


「ええと、皆さん……近いです。とりあえず、一度落ち着いてお風呂にしませんか?」


俺が苦し紛れに提案したのは、この屋敷の自慢、**『神域の露天大浴場』**だ。

 世界樹の根から湧き出る霊水に、俺が厳選した「美肌・安眠・本音全開」の調合薬湯をたっぷり注いだ特製風呂である。


「……そうね。ゼクスの作ったお風呂、入りたかったわ」


――数分後。


広々とした浴場に、心地よい湯気が立ち込める。

 俺が一人で肩まで浸かってリラックスしていると……。


「……失礼するわ、ゼクス」

「……聖女として、背中を流しに参りました」

「……混浴は魔界の文化よ。……いいわよね?」


湯気の中から、アルテミス様、エルナ、リリスが、タオル一枚(あるいはそれ以下)の姿で現れた。


「ちょ、……皆さん!? ここ、一応仕切りを作ったはずじゃ……!」


「あんな薄い仕切り、私の剣気で消し飛ばしたわ」

「不浄な隠し事は、聖域には不要ですもの」

「……ゼクス様の調合したお湯、……お肌が、トロトロになる。……ねえ、触ってみる?」


お湯の効果で血行が良くなったのか、三人の肌はほんのりと桜色に染まり、視線はいつになく熱い。

 右からは王女のしなやかな肢体が、左からは聖女の柔らかな曲線が、そして正面からは魔族の姫の魅惑的な瞳が迫ってくる。


「……ゼクス。もう逃がさないわよ?」

「……覚悟してくださいませ、公爵様」


聖域の静かな夜、俺の悲鳴(幸福な悲鳴?)が、世界樹の葉を揺らす風に消えていった――。

お読みいただきありがとうございます!

ついに同居生活開始で、ヒロインたちの攻勢が止まりません!

掃除のスペシャリストであるゼクスも、彼女たちの「愛の攻勢」だけはお掃除できなかったようです(笑)。

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