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第31話:公爵になった噂を聞いた隣国の王女たちが押し寄せたが、三人のヒロインが全力で追い返した件

王都郊外、俺に与えられた広大な「聖域予定地(元・ゴミ捨て場)」。

 俺が『神域の除菌消臭スプレー』を撒き、土壌をフカフカに耕し始めた頃、地平線の向こうから凄まじい砂煙が上がった。


「……何かしら、あの派手な馬車の列は?」


アルテミス様が眉をひそめる。そこには、隣国パルミナ王国や海洋都市連盟の紋章を掲げた、金銀財宝で飾られた豪華絢爛な馬車が数十台、列をなしていた。


「ゼクス様! 公爵就任おめでとうございます! 我が国の第一王女を、ぜひ貴殿の第十六夫人に!」

「いや、我が海の国こそが、ゼクス様に最高の真珠と美姫を捧げよう!」


馬車から降りてきた使者や王女たちが、俺の「お掃除」を邪魔するように聖域へと踏み込もうとする。


「……ちょっと、待ちなさい」


その瞬間、聖域の入り口に凄まじいプレッシャーが走った。

 アルテミス様が聖剣を抜き、地面に一本の線を引く。


「ここから先は、ゼクスの『神聖なお掃除領域』よ。不純物(下心まみれの女たち)が立ち入ることは許さないわ」


「そうですわ。ゼクス様の純粋な調合を乱す者は、私が神の裁き(物理)を持って浄化いたします」


エルナが慈愛の笑みを浮かべながら、背後に巨大な魔力陣を展開する。

 さらに、リリスが影の中から現れ、数千の『魔界の暗殺ナイフ』を浮かせた。


「……ゼクス様は、今から私と『聖域の開墾』をするの。邪魔をするなら……消えてもらうわよ?」


メインヒロイン三人の「正妻の余裕(という名の殺気)」に、隣国の王女たちは真っ青になって後退りした。


「な、なんだこの女たちは……!? まるで戦神と聖女と魔王が同居しているような……」


「……あの、皆さん。せっかく来ていただいたのにすみませんが、今、忙しいんです」


俺は、彼女たちの豪華な馬車に付着していた「隣国の汚れた空気スモッグ」が気になり、手に持っていた**『超広域・一括洗浄スプレー』**を噴射した。


――シュパァァァァァッ!!


「キャァァッ!? 何、この清々しい香りは!?」

「……私のドレスの汚れが消えて、お肌がツルツルに……。あ、あれ? なんだか、ゼクス様を奪い合おうとしていた自分が、すごく醜く思えてきたわ……」


俺の『精神浄化成分入り・洗剤』を浴びた王女たちは、一瞬で「毒気」が抜け、憑き物が落ちたようなスッキリした顔になった。


「……失礼いたしました、ゼクス様。私たちは、己の欲に目が眩んでいました。……国へ帰り、心を入れ替えて自分たちの街をお掃除することにします」


王女たちは、キラキラと輝く(物理的に綺麗になった)馬車に乗って、清々しく去っていった。


「……ゼクス。貴公、また無自覚に女たちを『浄化』して追い返したわね」


アルテミス様が呆れたように笑い、俺の肩を抱き寄せる。

 

「まあ、いいわ。これでまた、四人……いえ、魔王も入れた五人の『静かな聖域作り』が再開できるわね」


俺は「そうですね」と頷きながら、ピカピカになった荒地に世界樹の苗を植える作業に戻るのだった。

お読みいただきありがとうございます!

隣国の王女たちさえも「お掃除」してしまったゼクス。

いよいよ次回、聖域に「世界樹」が芽吹き、世界にさらなる奇跡が起きます!

楽しんでいただけたら、ページ下部の【☆☆☆☆☆】やブックマークで応援いただけると執筆の励みになります!

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