第19話:ジャングルで『本音の果実』を収穫したら、三人の愛が重すぎて修羅場になった件
俺が撒いた『最強の肥料』のせいで、王宮の庭園は一晩にして伝説の霊草が茂るジャングルへと変貌した。
あまりの成長ぶりに、俺はアルテミス様、エルナ、そしてリリスを連れて「収穫」に向かったのだが……。
「……ゼクス、この銀色に輝くリンゴのような果実は何かしら? すごく良い香りがするけれど」
「あ、それは『真実の知恵の実』ですね。ジャングル化した影響で、ただのリンゴが進化しちゃったみたいです。食べると、心の中のモヤモヤが晴れて、素直になれる効果があるんですよ」
俺がそう説明した瞬間、三人は顔を見合わせ、競い合うようにその果実を口にした。
……それが、地獄(天国?)の始まりだった。
【ヒロイン紹介&現在のステータス】
1. アルテミス・エドワード(第一王女)
役割: メインヒロイン(騎士・守護担当)
スキル: 『白銀の聖剣術』『王家の加護(物理耐性極大)』
本音(果実の効果):
「……ゼクス! 私はもう、貴公をただの騎士だなんて思えないわ! 夜も貴公のことばかり考えて、訓練に身が入らないのよ! さっさと私を王家の婿に迎えさせて、毎日私の剣を(物理的にではなく)磨いてちょうだい!」
2. エルナ・ルミナス(隣国の聖女)
役割: サブヒロイン(治癒・魔力供給担当)
スキル: 『神域の慈愛(広域浄化)』『マナ・トランスファー(魔力結合)』
本音(果実の効果):
「……アルテミス様、ずるいですわ! 私だって、ゼクス様に毎日『入浴剤』を入れてもらって、一緒にお風呂に入りたいんです! 聖女の座なんて投げ捨てて、ゼクス様の専用ポーション瓶になりたい……! 中身は私の愛でいっぱいにしますわ!」
3. リリス(魔王の娘・元暗殺姫)
役割: 追加ヒロイン(隠密・忠魔担当)
スキル: 『深淵の暗殺術』『魔神の血脈(覚醒時・全能力10倍)』
本音(果実の効果):
「……お父様なんてどうでもいい。私はゼクス様の『角磨き』がないと、もう生きていけない体なの……。ゼクス様、私を暗殺者じゃなくて、あなたの『愛玩魔族』にして? 首輪をつけて飼ってくれてもいいのよ……?」
「ちょ、……みんな、落ち着いて! 本音が漏れすぎです!」
果実の効果は絶大だった。
普段は凛々しい王女も、清楚な聖女も、クールな暗殺姫も、今や俺の腕を奪い合い、ジャングルのツタのように絡みついてくる。
「ゼクス! 私とリリス、どっちの肌が柔らかいか、今すぐ確かめて!」
「いいえ! 私の魔力回路とゼクス様の調合魔力、どちらが相性がいいか、唇で確かめるべきですわ!」
「……ゼクス様、私の尻尾……触っていいわよ? ここが一番、敏感なの……」
右から王女の抱擁、左から聖女の熱視線、背後からは魔族の尻尾が巻き付く。
俺の『全自動錬成』スキルでも、この三人の愛を調和させる「特効薬」だけは、どうしても作れそうになかった。
「……助けて、国王陛下。……俺、お掃除する前に、自分が食べられちゃいそうです」
ジャングルの奥深くで、俺の悲鳴(?)が虚しく響き渡るのだった。
お読みいただきありがとうございます!
今回はヒロイン三人の「本音」とステータス紹介回でした。
愛が重すぎる三人に囲まれたゼクスの受難は、まだまだ続きます(笑)
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