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トウカとフィーリアの旅立ち

今日から新たな旅の始まりだ。


旅を祝う様に日和も良く、微風も流れ過ごしやすい旅には適した気候だ。


アストン家から支援を受けて準備を完了させ、目指す街はダンジョン都市ゲィストランブ。


異世界生活5日目にして婚約者フィーリア・アストンとの二人旅の始まり。

フィーリアが馬車を操り、アスタールの街を出発する。


出発の時にはアストン家の家族総出で見送られ、結局リズミットは一緒には来なかった。


「トウカはゲィストランブでダンジョンに潜るのよね?」


「あぁそのつもりだけど?フィーリアはどうする?無理にとは言わないけど」


「私ももちろん一緒に行くわよ。でもどの階層まで潜るのかなって思って」


各地にあるダンジョンの中でもゲィストランブのダンジョンは巨大で階層が多い。現在56階層まで踏破されているが未だ終着点に到達していない。

他にも火山のダンジョン、氷雪のダンジョン、洞窟ダンジョン等様々なダンジョンがあると本に書かれていた。


中でもゲィストランブのダンジョンは広大な広さを誇り、各階層広さが30キロを越える様だ。なので第一階層でも未開の地があるようで日々新しい道が発見されている。


「とりあえずの目標は40階層のボスモンスターかな」


「やっぱりあれを狙うのね」


ゲィストランブのダンジョンには20階層以降10階層毎にボスモンスターが出現する。

ダンジョンのモンスターは体内の魔石を取り出すか破壊すると消滅すると同時にアイテムがドロップする。


これはダンジョン特有の現象で学者も解明できていないようだ。


こっちから言わせればレベルやスキルなんてあるんだからどっちもどっちなんだが、学者はどの世界でも何でも解き明かしたいみたいだ。


そしてそのドロップアイテムが重要なのだ。


上層のモンスターを倒しても魔石かモンスターの牙とか睾丸、肉等だが、下層に行けば行くほどレアなアイテムがドロップする。

そして下層からは魔物を倒して何故か鉱石のインゴットが出てくるようになる。もちろん魔石から形どられている魔物からのドロップアイテムなので魔力浸透率がダンジョン外の物より高い。


魔物の部位アイテムやただの鋼や鉄のインゴットでもダンジョン外の物より魔力浸透率が高いためその需要は高い。

何せ国にダンジョンが1つでも見つかればその利益だけで国の赤字が黒字に転換される程の利益をもたらすほどだ。


そんなドロップアイテムの中でも特別なのがボスモンスターのドロップアイテムだ。


ダンジョン産のアイテムはダンジョン外の物より硬度が劣るがボスモンスターのドロップアイテムはダンジョン外の物と変わらない上に魔力浸透率が他のモンスターのドロップアイテムより更に高い。


そしてなによりアイテム自体に魔力が宿っている。


近年倒された40階層、50階層のモンスターがドロップしたアイテムの鉱石で、最高硬度を誇るオリハルコンがドロップされている。


ダンジョン外でオリハルコンが発掘されるのはかなり稀、さらに錬成できる錬金術師はさらに少ない。それにダンジョン外のオリハルコンは最高硬度の鉱石だが、魔力浸透率が悪い。


それに比べてダンジョン産のオリハルコンは魔力浸透率がミスリルに並ぶか物によってはさらに高いと言われている。


このオリハルコンで武器を作る。


これが今探索者の夢になっているほどだ。


「あぁオリハルコンを手に入れたい。強い武器を持っておいて損はないし、ダンジョンだったら魔物を倒して儲けられるから楽だしな。まぁ魔法がまだ使えない俺にダンジョン産のオリハルコンを使いこなせるかはわからないけどな」


「言語も理解してきてるし、もう少しで詠唱のスキルを習得してもおかしくないと思うんだけど、もう一踏ん張りだね」


夜や暇な時にフィーリアと詠唱の練習をしているのだが、中々上手くいかないでいる。


スキルのお陰で学習能力自体が強化されているからそろそろ習得してもおかしくないんだが習得出来ていない。

まぁ3年はかかるところを数日で習得しようとしているのだ根気よくいこう。


今は詠唱の習得と連動して魔力操作の練習もしている。

こちらは魔力感知のスキルのお陰ですこぶる順調だ。

【魔力操作】【魔力感知】共にレベルが3まで上がっている。


「そうだ。フィーリア馬車の操縦を教えてくれないか?」


「良いわよ」と2つ返事で了承を得て馬車の綱を預かる。

綱を預かるとグッと引っ張られる感じが綱から伝わる。意外に難しい。


【馬術:Lv1】を習得し、直ぐにスキルをONにする。流石イージーモードだ。


スキルがONになるのと同時に操縦の仕方が何となくわかるようになる。それにフィーリアの助言と合わさってスキルレベルもドンドン上がる。こんなに直ぐに上がるとは思わなかった。


レベルは5まで上がって止まった。


一定のレベルまで上がると壁に当たった様な感覚が伝わった。これ以上上げるには何かしらの出来事かスキルがいるのかもしれない。ま、無理してスキルレベルを上げなくても十分上がってるし操縦に問題はないので支障は感じない。


マップや遠目スキルを使い、魔物を警戒しながら進む。


マップは今半径15キロをカバーして映してくれる。マップ範囲内ならば拡大縮小は思いのままだ。世界地図が見れたら良いと思って縮小してみたが、直径30キロしか見れなかった。

だが、遠目スキルは今やLv7まで上がっているので、障害物が無ければ40キロ先まで見える。近場はマップ、行き先は遠目スキルで安全を確保しながら進むことが出来る。


マップには魔物や移動速度から商人の商隊の反応が感知出来る。


実際遠目スキルで目視も出来ている。


アスタールとダンジョン都市ゲィストランブ間の街道は王都の中継地点だけあって人通りが多いように感じる。それに見張らしもよく街道がこまめに整備されているのがわかる。

お陰で気持ちよく旅が出来ている。フィーリアも手綱を握る俺の腕に腕を絡めて幸せそうな顔をしている。俺は俺でフィーリアの巨乳が押し当てられて腕が幸せ感触でいっぱいだ。


なんたって彼女は黒の薄いドレスに身を包み、胸元はざっくりとVに空いていおり、その上から黒のローブで身を包んでいる。周りからは見えないが、俺と二人きりの時には見せつけるくらいに大胆に迫ってくる。妖艶な魔女が姿を表す。


幸せポイントはフィーリアは押し当ててくるとき腕をローブに入れ、深い谷間でしっかり挟んでくることだ。

幸せすぎてついうっかり朝から襲いそうになるし、周囲を警戒する気が散る。それに気を散らしていると無意味に精神魔法で発情させようと思考を誘導してくる。

毎回極まった精神魔法耐性で弾き、魔断を乗せたチョップを軽くフィーリアに落とす


「あうっ」


「こら朝から止めろ」


「ならいつなら良いのよ」


「せめて夜だ」


「わかったわ」


こんなやり取りを何回も繰り返しほのぼの旅が始まっていく。


「フィーリア手綱を代わってくれ」


夕暮れになってきたのでそろそろ馬車を止めて夜営の準備だ。


ゲィストランブはアスタールの次の大きな街だが、その距離は遠い。最短で2週間はかかるって話だ。雨や魔物の襲撃等があれば長くて1ヶ月はかかる道程だ。

つくづくアイテム収納が出来るスキルに感謝だ。お陰で馬車に荷物を乗せなくて良いので馬達への負担も少なくてすむし、移動スピードも上がる。


アイテムは元々入っていた食料と合わせれば余裕で2ヶ月は食料調達なしで過ごせる。水もかなりの量を樽で購入して収納してあるので気にしなくて済む。


「あそこに止めてくれ」


木の影に誘導し停車。魔物避けの魔方陣が刻まれた石を魔力を込めて四方に置き結界を張る。

この石は『惑わしの石』と呼ばれ外から見えないようにしたり、臭いを消してくれる。だが、効果も限定的で持続時間は約3時間だし、魔力を感じることが出来る魔物や魔法を使える魔物には効き目が薄いらしい。なので結局は見張りを立てないといけない。


ダンジョン都市にはもっと強力な魔物避けの結界があるらしいので是非手に入れたい。


「トウカ調理器具と材料と水も頂戴」


フィーリアが薪を持ってくると魔法で火をつける。アイテム欄からフィーリアに言われた物を取り出す。お肉や玉ねぎの様な野菜、紫の人参等を切り鍋に入れ米を居れる。


そうこの世界にも米があったのだ。見つけた時には感動した。基本雑炊なんかにしか使われないが、お腹も膨れるし、パンよりも長持ちするので旅人に愛用されているようだ。

もちろんアイテムの中にはパン等も大量に入っているが、旅人が使う様な干し肉や乾パン等の保存食はあまり入れていない。試しに食べたがこれを食べ続けるのは俺とフィーリアには向かなかった。それにアイテムボックススキルがあるのでわざわざ持ち歩かなくても料理をすれば良いと言う話になった。


「これで煮えれば大丈夫ね。まさかこんな快適に旅が出来るとは思わなかったわ」


「俺もだよ」


地球で旅だってこんなに手ぶらでは旅は出来ない。馬達にも野菜等の食料を渡しながらログを見ると【調理:Lv1】を習得したようなので直ぐにスキルをONにしておく。


「それにしてもアイテムボックスがあるのに荷物を盗られるなんてトウカもぬけてるわよね」


「それはもうやめてくれよ。後悔してるし恥ずかしい」


そう修行中に荷物を盗られたって事になっているのでやむを得ず言い訳したが、フィーリアが何度も話すので少し恥ずかしい。


「さ、できたわ。頂きましょう」


フィーリアが雑炊を取り分けて渡してくれる。


「美味い」


「ただの雑炊も【調理】スキル持ちにかかればこんなもんよ。ただの料理もスキルのお陰で味が美味しくなるし手際も上がるし、料理の仕方が勝手にわかるようになるからトウカも一緒に料理してスキルを覚えましょ」


コンソメスープ風の出汁の雑炊だがめっちゃ美味い。こりゃスキル様々だな。こんなのが旅で食べれるだけでストレスが軽減される。修行で山籠りした時は動物を刈ったり、それこそ乾パン等の保存食だった。ストレスには強くなったが軽減することはないし、最終日には心が疲れ修行どころではなかった。


それに比べてこんなご飯が旅の最中に食べれるとは思わなかった。調理器具の充実を図ってもっと料理を出来るようにしようと心に決める。


ご飯後、食器を綺麗に洗ってアイテムストレージにしまう。馬車の荷台に周り、中にベッドを取り出す。荷台はフィーリアのキングサイズベッドがちょうど入る広さだったので荷台で寝ることにした。


フィーリアに言われ洋服ダンスを取り出す。俺はリズと買った服を着ているだけなので着替えは不要だ。アイテム欄から直ぐに装備も可能なのでいちいち防具や武器は身に付けていない。


体を(ヌグ)う準備をしてフィーリアに水を暖めてもらい、荷台の反対側に行き服を脱いで体を拭く。気候も安定しているので拭いた時に少し肌寒さを感じるが気にしなければどうと言うことはない。


体を拭き終え、片付けていると背中に柔らかいものが当たり形を変える感触が伝わる。気づいていたがフィーリアが抱き付いてきた。この感触生おっぱいだ。


「夜なら良いって言ったがフィーリアはいつも大胆だな」


「トウカにだけだよ」


後ろに振り向く。フィーリアは生まれたままの姿だ。決め細やかな肌、張りのあるおっぱい。全身毛を剃っているようで下には毛もない。とても綺麗だ。突然こんなフィーリアに会えば女神と勘違いしそうだ。


女性にここまでされて応えない訳にはいかない。男として逃げては失礼だ。


手を伸ばし、彼女を引き寄せ抱き締める。そのままお姫様だっこで荷台のベッドへと入る。


俺はこの夜今までの経験、スキルを使って彼女を女性にした。

緊張した様子だった彼女も直ぐに力を抜き受け入れてくれた。優しさと激しさを使い分け、彼女の求めるままに応えた。

直ぐに声を我慢できなくなったフィーリアから嬌声が漏れる。

それはもう甘美で妖艶な美声だ。美声だけで男をものにできそうな程に甘い声は結界すら意味をなさないのではと思うほど辺りに響いた。


今回のことで改めて思ったのは消音出来る魔法は絶対に覚えようと思った。一刻も早く。

因みに避妊は避妊用の魔法があるらしいく。する前にフィーリアが自分に魔法を掛けたそうだ。消音の魔法と避妊の魔法は必需魔法ですね。

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