ロドリス領〜王都②
とうとう王都に到着したアレン。
王都ではどんなことがアレンを待ち受けているのか、楽しみにお待ち下さい!
(作者も模索中です笑)
ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
カシム男爵領を後にした一行は、さらに北へと馬車を進める。
出発前、バルトはガイアスや騎士たちを集め、広げた地図を囲んで最終的なルート確認を行っていた。
「ここから先は少し山がちになる。ライオネルの話では盗賊の噂もあるようだが、どうだい?」
「はっ。基本は街道沿いを進みますが、視界の悪い場所では先行して警戒を強めます。皆様をお守りすることに、何ら支障はございません」
ガイアスの頼もしい言葉を受け、バルトは満足げに頷き、馬車に乗り込んだ。
道中、一行は街道沿いの寄子の貴族たちを訪ね、挨拶をしたり、宿泊をさせてもらったりを繰り返しながら旅を続ける。
時折、深い森の陰からレッサーウルフの群れや、レッサーボアといった低級の魔物が姿を現すこともあった。
「ガイアス、助けが必要な時はいつでも言ってくれよ! 腕が鈍ってしまいそうだ」
馬車の窓から顔を出したバルトが冗談めかして声をかけると、ガイアスは剣を振って返り血を払いながら、余裕の笑みを返した。
「いえいえ、これしきの魔物。バルト様がたは、どうぞ馬車の中でくつろいでいてください!」
馬車の中から初めて目にする魔物との戦闘。
アレンは、騎士たちが放つ鋭い剣閃と、魔物の咆哮に、わずかな怖さを感じて身を震わせた。だが同時に、自分の中にある純粋な憧れが熱を帯びるのを感じる。
(すごい……。僕もいつか、あんなふうに強くなって、みんなと一緒に戦えるようになるのかな)
小さな拳を握りしめ、戦う背中をその瞳に焼き付けていた。
警戒していた盗賊も出ることなく大きなトラブルもないまま10日目を迎えた。ついに王国の中心地「王都グランゼリア」の威容が姿を現した。
天を衝くような巨大な外壁がどこまでも続き、その中心には巨大な門が鎮座している。
「わあ……! お父様、あんなにたくさんの方が並んでいますよ!」
アレンが驚くのも無理はなかった。城壁の入り口には、検問所が設けられ、身分証の提示や荷物の検査を待つ商人や旅人で、気が遠くなるような列ができていた。
「驚いたか、アレン。あれでも今日は空いている方だよ。王都には東西南北に四つの門があるが、どこもこれと同じか、それ以上の活気だ」
「4ヶ所も!? 皆さん、同じく並んでらっしゃるのですか!?」
「ああ、王都の治安を守るためには欠かせない事だからね」
感心しきりのアレンを乗せた馬車は、一般の長蛇の列を横目に、一回り小さくも豪華に装飾された隣の門へと進路を取った。
「あっちが私たち貴族や特使専用の入り口だ。さぁ行こうか」
アレンは並んでいる人達に申し訳なく思いながら貴族門へと進むのだった。
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出来るだけ2日に1話のペースで投稿していく予定ですが、仕事や使用で投稿が遅れる場合があると思います!
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