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新生ゲーマー アカリ  作者: ゴーレム
21/43

第二十一話 未知の相手

《魂のカケラを入手しました》

《無属性の魔力を入手しました》


『ぐ、うぅ』


先ほどまでぐったりとしていたノイマンが呻き声を上げ始めた。

ヒールタッチが発動した際の痛みに呻いているようだ。

私はそっとノイマンから離れる。

目覚めた時に見知らぬ人が近くに居たらびっくりするだろうからね。


『ノイマン!』


ディーダはノイマンの呻き声に気付いたのか、ベットで跳ねるのを止めてノイマンの方に近付いて行った。


『…ぅあ。

…ディーダ?』


うっすらと目を開いたノイマン。

その先には赤毛の獣人が居る。

目覚めてすぐに彼女を認識して名前を呼ぶノイマン。


『さっさと、起きろ!』


『ぐぇ!』


「いや、それは痛いわ」


そして、ディーダは返事と共に、流れるようにノイマンにボディプレスをかました。

本人は戯れているだけかもしれないけど、病み上がりの相手にするモノじゃないぞ。

柔らかいベットが大きくたわんだけど、怪我してないだろうか?


ノイマンからカエルを潰したような声が出て苦しげに退いてと言っている。

とはいえ、ノイマンも本気で嫌がってないように見えるのは私だけだろうか。


ディーダはすぐに退いて、ノイマンが咳き込みながら起き上がる。

起き上がる途中、ベットを不思議そうに触っていた。

そして、私を見つめて固まってしまった。


「…大丈夫かしら?」


通じないと分かっていても思わず声をかける。

ノイマンはパクパクと口を動かすが、驚きのあまり声が出ない様子だ。

まるで信じられないモノでも見たかのような驚きぶりだ。


『おい、ノイマン。

アカリが何を言ってるか分かるか?』


『…』


ディーダはノイマンに声をかけている。

しかし、ノイマンはディーダの声が聞こえてないのか私の方を向いて目を見開いている。

元々青白い顔色が段々と真っ白になっていくのはどういう理屈なのだろうか。


『おい!

ノイマン!』


ディーダが無反応なノイマンに対して体を大きく揺さぶりながら大きな声で呼びかける。


『うわ!

な、何、ディーダ』


流石に、体を揺さぶられればディーダの声が声が届いたのか、視線が私からディーダの方に移った。


『アカリはなんて言ってるんだ?』


『え、アカリ?

アカリってこの人のこと?

なんでディーダ、この人の名前が分かるの?

この人、どこから来たの?

全然魔力を感じないけど、生きてるの?

種族はな、あぎゃっ!?』


『アカリは、なにを、言ってるんだ?』


そして、矢継ぎ早にディーダに向かって質問の嵐。

その言葉の数々を無視してノイマンの頭を捕まえて頭突きをかますディーダ。

ゴン、と硬い物がぶつかり合った、痛そうな音が響いたのにディーダは平気そうだ。

ノイマンは頭突きでクラクラとふらついてそのままベットと倒れ込んでしまった。


妙に手慣れた流れで止める暇もなかった。

もしかして、この二人はいつもこんなやりとりをしているのだろうか?


そして、ノイマンは痛そうに頭を抑えながら座り直してディーダに改めて向かい合う。


『うぅ、痛いじゃないか。

…あの人、アカリさん、かな?

なんて言ってるか僕も分からないけど、魔導具を使えば翻訳はできると思うよ?』


『だよな!

ほらよ』


ディーダはそう言って嬉しそうに笑いながらいつの間にか持っていた板状の何かをノイマンに向かって放り投げた。

ノイマンはそれを両手でキャッチ…しそこねて顔面に当たってまた痛がっている。


ノイマンはその板状の何か、流れからして魔導具を数秒握りしめて私に向けた。


『…えっと、何か話してもらえますか?

あ、でもこの人、言葉、分からないかな。

どうやって喋ってもらおうかな?』


どうやら何かを話して欲しいようだ。

相手は日本語を話しているように聞こえるが違う言語だ。

翻訳機能が異世界の言葉にも対応できるならば嬉しい事この上ない。

私はとりあえず、自己紹介をする事にした。

色々と質問もあったから、それにも答えようかな。


「では、改めて挨拶をしましょう。

私の名前はアカリ。

ディーダには、先に名前を明かしたわ。

ノイマン、貴方の名前も教えてもらったわ。

どこから来た、と説明するのは難しいわね。

私は長い間、箱の中に閉じ込められていたから、ここに居たと答えるべきかしら。

それ以前の話となると、込み入った話になるからまた今度説明するわ。

私もよく分からない事があるもの。

魔力を感じない事に関しては私も聞きたいわね。

生きているか、という質問は…そうね。

生命活動を必要とはしていない、と答えておきましょうか」


『…おぉ、いっぱい話してくれた。

おかげで言語を特定…できない!?

それじゃ、分析、解析をして…よし、これで分かるはず。

………え、なんで質問を答えてきてるの?』


『おい、ノイマン。

アカリはなんて言ってるんだ?

教えろよ』


ノイマンは魔導具を見ながらブツブツと呟いている。

少し聞こえてくる言葉からはノイマンが質問していた事を私が答えている事に戸惑っている様子だ。


まぁ、私の言っている言葉が分からないから相手も同じだろうと思うのが普通だよね。

私にとっては全部日本語なんだけど。


その隣からディーダが魔導具を覗き込んでいる。

それにしても、グラッド達が使っていた翻訳仮面でなくても言語を翻訳できるようになっているとは、私が箱に閉じ込められてから進歩したものだ。


『…そう言えば、相手の思っている事を読み取る種族が存在してたはず。

彼女はその生き残りなのかもしれない。

…でも生きてる事を否定して…』


『なに、一人で納得してやがんだよ!』


『アイタ!

ご、ごめんよ、ディーダ。

アカリさんが使ってる言語は分からなかったけど、ちゃんと分析できたからディーダにも分かるようにするね』


そう言ってノイマンは魔導具から細長い管のような物を引き伸ばしてノイマン自身とディーダの額にくっつけた。


数秒、動かずに寄り添う二人を見て待っていると、ディーダが管を引っ張って外した。


「アカリ!

どうだ?」


凄く目をキラキラさせながら尋ねてくるディーダ。

どうだと言われても変わった様子はないのだが…


「アカリさん。

僕達の話している内容は伝わっていますか?

…いや、えっと…アカリさんは最初から分かってるかもしれないけど…何か話してくれませんか?」


ノイマン達が何をしたがっているのか読めないが、何か話せば良いらしい。


「ディーダ、ノイマン。

とりあえず、外に出てみませんか?」


「おっし!

やったな、ノイマン!」


「うん、成功みたいだね!」


…何が?

アカリ

Lv2(190/200)

HP79/79

【ヒールタッチ】

【救済の手】

【物理無効】(1/10000)

【無属性耐性】(4/1000)

【火属性耐性】(1/1000)

【水属性弱点】(59/100)

【風属性弱点】(9/100)

【雷属性弱点】(1/100)

【土属性弱点】(10/100)

【光属性耐性】(90/1000)

【闇属性弱点】(1/100)

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