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到着

 俺は飛行機を降り、入国審査に向かう。

 長い列が待っている… やっと順番が周り、パスポートとI-94の白い紙を出す。


『ビジネスだね』

『はい』


『会社名は?』

 佐藤建築事務所が頭に一瞬浮かんだが『芝浜Americaです」と答える。


『宿泊場所は?」

『Cupertino innです』と宿泊予約を印刷した紙を出す。

 審査官はパスポートを返してくれる。

 宿泊予約を見ると、1泊120ドルと書いている。

 ものすごく安いという感覚と、こんなものかな?という感覚がする。


 ゲートを出ると、HASEGAWAという紙を掲げた外人に自分の名刺を見せた。

 ここじゃ、俺が外人だが…


『長谷川です』

『ようこそ、こちらです』

 俺は外人?について歩いて行くと、白いリムジンに案内され、ドアを開けてもらう。

 これは、初めてでちょっと緊張する…


 白の革張りのシートに座り、外を眺める。

 窓にはスモークが貼ってあるが、眩しい太陽が降り注いでいるのがわかる。


 サングラスはキャリーバックか…

 胸ポケットに入れておくべきだったな。


 車は空港から国道101に入り、南下する。

 101(ワンノーワン)はハイウェイだが、無料だ。

 道は広い。しかも4車線ずつ… 何度見ても、さすがアメリカと思ってしまう。


 しばらく走ると、San(サン) Jos(ノゼ)市あたりに入った。

 このあたりからel(エル) camino(カミーノ) real(リアル)とも言われる道に変わる。

 このあたりからハイウェイというより大きめの道という感じになる。

 道がショボくなるのに、el camino realを和訳すると王の道って偉そうな名前だな。


 車は101から降り、Bayview Driveに入り、芝浜Americaの玄関に停まる。

 ドアを開けてもらい、降りたら、リムジンは出ていった。

 チップを渡しそびれたけどいいのかな?


 日差しが眩しい…

 俺は急いで玄関を通った。


 外が眩しすぎたせいで、中がはっきり見えないが、人が近づくのはわかる。


「長谷川さん、お疲れ様です」

「お疲れ様です」


「座席は必要ないとのお話でしたが、一応用意しています。とりあえず荷物を置いてください。こちらに」と受付嬢?は扉に社員証を通して、案内される。

 居室はパーティションで分割された、半個室になっている。


 その一つの前で受付嬢は止まった。

「ここが、長谷川さんの席になります。社員証はすぐに作りますね。コーヒーはそこにありますので、お呼びするまでお待ちください。あっ、社員証が出来上がるまで、日本の社員証を下げておいてください」

「わかりました」

 受付嬢ではなさそうだ。


 俺は、トイレに行きたくなり、周りを見渡したがない。

 廊下にあるんだろうと思い、廊下に出るが… 見当たらない。


 そこに、巨大としか言いようがない外人の女性が通りかかった。

 日系の企業でも外人が日本語を喋るとは思えないので、英語で話しかける。

「Excuse me. Where is the restroom?」

「For men?」


 ん? 男性用ですか?と聞かれている? 俺はどこからどう見ても男と思うが…

 humen… 人間用と聞き間違えたのか? 巨大な人から見たら人間かどうかわからんかもしれんが… そんなことあるかい!

 とりあえず、「Yes.」と答えたら、「It's on the right side.」と指差した。

 俺は「Thank you.」と答えて、指差した方に行く。


 そこにはトイレがあったが、男性用と女性用の入り口が並んである…

 どうして、男性用?と聞いた?

 ということは人間用か聞いていたのか? と不思議に思いながらトイレに入ったら、2mぐらいの男が足を大きく広げて小をしていた。

 あー。背が高すぎるから便器が低すぎるのか… どんなけでかいねん!

 最初から、いろいろあるなぁと思いながら居室に戻ると、さっきの受付嬢?が待っていた。

トイレの話は実話です...

「For men?」がどういう意味だったのかわかる人は教えてください。

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