魔道具の完成
読んでいただきありがとうございます。
イオとお父様が、ノアナ王国から戻って、数日後、ついに魔石に魔力を注入する、魔道具が完成した。
魔道具の、仕組みは以下の手順。
①まずは可動式のキャリパー、みたいな爪を開き、魔石の長辺を挟む
②側面のボタンを押して、可動しない様に固定する
③持ち手を握り、魔力を注入する
④持ち手の、上部にある、緑のランプが、赤になったら魔力の注入完了
⑤側面のボタンを押して、爪の部分を稼働させ、魔石を取りはずす
「やあ、この操作説明は、わかりやすいな」
セルお父様が、魔道具を持ち、クルクル回して眺める。
「この魔道具は、長辺を挟んで、挟まれた魔石の受入れ量を測り、送られてくる魔力量を調整しながら魔石に魔力を注ぎます」
私がセルお父様に、仕組みを説明すると、モーガンがみんなを連れてやってきた。
「凄いですね」
いつも作業に。付き合ってくれたモーガンも、魔道具を覗き込む。
今日は、この事業に係わる、みんなに集まってもらっての、説明会だ。
「さあみんな、これから俺と、モーガンで、魔力を注入してみるから、見ていて欲しい」
イオが、みんなを見回し、魔道具を手に持つ。
「リノア、こっちにいらっしゃい」
お母様とアンナは、ハムちゃん(掃除魔道具1号)以来、魔道具の試作が、苦手なようで、強化ガラスに変えた、窓がはめ込まれた、壁の向こうから、私を呼ぶ。
私は、お母様達と、試作の使用を見ることにして、席を移る。
「まずは、俺から」
イオが、魔道具を捜査して、魔力を注入する。
直接注入した時は、直ぐに砂になってしまったけど…………成功しますように。
ランプが、緑から赤に変わると同時に、茶色い石だった魔石が、青く光る。
「やった!成功だ」
みんなからも、歓喜の声が上がる。
なかでもセルお父様が、一番興奮している様子。
「ほお、凄いな、これであの石ころの山が、再利用できる、さあさあ、モーガンもやってみてくれ」
「はい」
モーガンは、イオから魔道具を受け取ると、慎重に魔石をセットして、魔力を注入する。
「……………………なかなか、ランプの色が……変わりませんね」
魔力の量や、特製で…個人差はあるはず!
みんなが息をのみ、沈黙する中。
「あ!ランプが赤に変わりました」
魔石は、ぼんやり光って、色は、黒味の強いシルバーに変化した。
「はは、防御のモーガンらしい色だな、頑丈そう」
イオが、モーガンを茶化す。
「やーしかし、成功だ!他の人間でも、試してみる必要はあるが、今日は祝杯を上げよう」
「いいですね、父上」
イオが賛同する。
「だが、祝杯までの間は、この魔道具を流通し、魔石をリサイクルする仕組みを、確固たるものにするべく、できるだけ早く整えるぞ、イオ、モーガン、サムエル、テオール、ついて来い」
セルお父様は、男性陣を引き連れ、本邸に戻ってしまった。
「まあまあ。セルが、張り切っている姿を見るのは、久しぶりだわ♪私達は宴の準備にでも、取り掛かりましょうか」
お母様とアンナと本邸に戻る。
それから、魔石リサイクル魔道具事業は、どんどん話が進んだ。
バーンズ公爵家では、魔道具の開発と製作、製作の一部は、エバンス伯爵が引き受ける。
ノアナ王国は、魔石への魔力注入作業を、ルアナ王国と共同で行うことが決った。
魔道具完成の喜びが、うまく書き表せなくて………すみません。(>_<)




