あの魔道具のこと
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ドラゴンでの、緊急帰還から2ヵ月ほどして、医師にも、妊娠の確認と、順調な経過だと見立ててもらった。
「リノア、ピンクも、水色も元気だよ~」
「あのおばちゃんに、見てもらわなくても、ラノ。ちゃんとわかるのに」
医師の診察を受けた後、アルトとラノは、お腹の赤ちゃんは、ちゃんと自分達が見ているから、大丈夫だと主張する。
私は、二頭を抱きしめる。
「わかってるよ~。でもね、公爵家のみんなは、私のこと、すごく大事にしてくれるから、できる準備は、ぜーんぶ、やってくれるんだよ、アルトとラノを、信用してないわけじゃないの」
「ふーん。人間は、むずかしいね」
「ね」
コンコン。
ノックと共に、イオが部屋に入ってくる。
「アルト、ラノ。リノアを、困らせたりするなよ」
「むー。困らせてないよ」
「ラノ、いい子だもん」
イオは、二頭の頭を撫でる。
「じゃあ、みんなでお散歩に行こうか」
「「「うん」」」
私達は、日差しを避けて、裏庭の木陰を歩く。
少し先に、魔道具の作業場にしている、別棟が見える。
「ねえ、イオ。無理はしないから、魔道具の図面や、デザインを作業場で、考えたらだめかな?」
「あー。母上が、なんていう言うかな~。何か作りたいものがあるのか?」
「うん。前に、魔性の魔力補充や、魔力量が測れるものがあれば、便利だなーって話していたじゃない?」
「うん。そうだね、その魔道具があれば、魔石の採掘も、安全な状況を確保して行う、余裕が出来て、無理しなくて済むし、魔力量の少ないものは、生活が便利になる」
「魔力量が、多いものは、魔石に魔力を注入する、仕事もできる様になるね」
「そうなのそうなの、ノアナ王国なんかも、ブドウ園のハウスに24時間体制で、シフトを組んで、魔力を注ぎ続けて、環境を管理しなくても、休める時間の確保や、魔道具に託せる仕事が出てくるんじゃないかしら」
「いいね、どんな感じにする?」
「この理論で、うまくいくか……なんだけど、魔石の大きさは、さまざまでしょ。だから可動式で、石を挟んで、その装置の一部に、魔力の注入口を着ける感じかな」
「何か、デザインのイメージはあるの?」
「今回は、使いやすくシンプルにするのが、いいと思う」
「そうだな、あとは開発と一緒に、運用方法なんかも、考えて進めるといいな、例えば国民のほとんどが。魔力を有する、ノアナ王国と協力して事業を起こすとか」
「いいわね、少し別棟で、計画を練る?」
「そうしよう」
別当に向かう、私達の前に、アルトとラノが立ちはだかる。
「グーかあさまに、ひみつ ダメ」
「ひみつ 悪い子 ダメ」
「おまえ達、最近、母上の味方ばっかりだな」
「ぐーかあさま、おいしい 干し肉くれる」
「アンマラ おいしい」
両手を広げて、行く先を塞ぐアルトとラノが、かわいい。
「ふふふ。アルトも、ラノも食いしん坊ね」
「なんだ、母上に、餌付けされているのか!俺がもっと、美味しいものやる、何が食べたい?」
「ラノ、ラノ、甘くて冷たいの」
「僕は、肉だんご おおきいの あと あとね 」
アルトとラノはイオの肩に張り付いて、食べたいものを請求する。
二人と二頭で賑やかに別棟に向かった。
(*''ω''*)




