あらあら
読んでいただきありがとうございます。
「まずは、驚かせてしまってすまない。一昨日、クリスラルがお世話になった話を、昨日の朝食後に聞きまして、まだまだ内密ですが、エバンズ伯爵家と正式な婚約を結ばせていただく予定です」
「まあ。ノア兄様、頑張りましたのね」
「クリスタルが、ずっと思いを寄せていた君が、ノア様だったとは、私も驚きました。クリスタルが、熱烈に訴えていたころ、私も子供でしたが、王族に生まれたからには、自分の気持ちよりも、国の利益を優先しなければならないと思っていましたので、妹の騒ぐたわごとと、聞き流していました」
イオが大きく肯いた。
「なるほど、そう言うことですか」
ん?そう言うこととは?
「さすが、イオ殿、察しがいいですね」
「私と、レイは幼馴染で、小さな頃より、お互いに惹かれ合っていました」
ラーシュ殿下とフレイア様は、じっと見つめ合う。
「しかし私は、ノアナ王国の王太子であり、レイはノアナ王国筆頭公爵家の令嬢、やはり自分の気持ちを、優先させるわけには、いきませんでした」
うー。私も貴族の端くれ…末娘とはいえ、なんて自由に、させてもらっていたのかしら、そしてお二人は、なんて立派なの!
私はなんだか、いろんな気持ちがこみあげて、うるうると涙ぐむ。
「まあ!どうしたんですの、リノア様、どこか痛いところでも!」
フレイア様が私の手を取る。
「ああ。ごめんなさい、ラーシュ殿下と、フレイア様の心意気に感動したり、自分んの甘さに情けなくなったりで、なんだがいろんな気持ちが沸きあがってきて」
イオが優しく背中を摩ってくれる。
フレア様の手に力がはいる。
「リノア様、私はイオ様とリノア様の、素直な行動にすくわれたのです、クリスタル様がお話ししたとしても、お二人が権力や国同士の立場などを気にして、クリスタル様の恋を、素直に応援しなければ、二人は結ばれませんでしたし、私達の婚姻んも許してはもらえなかったでしょう」
!!!!
「お二人も婚姻が認められたのですか?」
「はい!この喜びと感謝を、お二人に早く伝えたくて、先ほどは驚かせてしまいすみません」
「私からも感謝を」
改めてラーシュ殿下とフレイア様が頭を下げる。
「頭を上げください、私達はただ、感じたままに動いただけで、それにしてもノアナ国王陛下の決断は、素早いですね」
イオが声をかける。
「国王陛下も親です、実際は初恋を拗らせる娘と、息子を心配していたのでしょう」
「素敵なご両親ですね」
「素敵なのは、お二人です。きっと神獣様達に愛されるお二人は、周りを幸せにする力もあるのですわ」
フレイア様が、キラキラとした笑顔で話す。
幸せが溢れる、馬車はほどなくして、ブドウ園についた。
馬車を下りると、ガラス張りのハウスが連なる広い畑と、大きな工場。
「わあ~。ブドウの芳醇な香りね、イオ。」
「ああ。いい匂いだね。山の上に見える建物は何だろう?」
ブドウ園が続く山の中腹には、黒い教会みたいな建物。
「あれは、ロマック修道院です、ノアナ王国の修道院は、他国からの受け入れも行っていますので、修道女の人数も多く、若い修道女たちはこのブドウ園の手伝いをし、焼き菓子などを販売しています」
修道院を見つめる、イオの眼が少しだけ厳しくなる。
「ちょうどあそこに、修道女達が見えますね」
ラーシュ殿下が指さす先に、修道女達が作業しているのが見えた。
(#^^#)
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