プレゼント作り① ~ 第 三章 ~
読んでいただきありがとうございます。
今日から第3部です。よろしくお願いいたします。
「アルト。ラノ。イオと私から何か身に着ける物を送りたいんだけど何がいいかな、ピアスとか体に傷がつくのはダメでしょ?」
「うん。体に傷があるとプロテア様みたいに小さくなって病気になる」
うーんピアスみたいに固定が良いものが良いけど……ペンダントやブレスレットはすぐ切れちゃいそうだし。
「体が大きくなったり小さくなったりしたときはどうなるのかしら!アクセサリーを着けた部分が締め付けられたりするの?」
「リノア、ダイジョブよ、一緒に大きくなったり小さくなったりする」
ラノが膝の上でコロコロしながら私を見上げる。
「それなら、イオと私の瞳か髪の色を両方入れて角に嵌めるか結ぶか出来るものはどうかしら?」
「それかっこいい?」「それかわいい?」
二頭が同時に返事をする。
「アルトにはかっこいいの、ラノにはかわいいのを作るね」
「「わーい作ってくれるの?楽しみ~」」
「うん」
✿ ✿ ✿
その日イオの仕事が終わるのを待って、作業場でアクセサリーを作成することにした。
「さーて。どんなイメージなの?」
今日もイオがデザイン画を描いてくれる。
「身に着けて邪魔にならないアクセサリーがいいなと思って。アルトもラノも素敵な角があるでしょ、そこにリングを嵌めたいの」
「角リングだな」
「そうね。いつもの小さなアルト達の大きさで、5㎝くらいの幅でどうかなそれくらいあればデザインの幅も広がるでしょ、アルトは黒のベースで、ラノはピンクのベース、私達の色を石とかレザーとか貝殻とかをポイントにして入れたいの」
「んー。レザーや貝も良いけど耐久性を考えたり、例えば俺達の魔力を込めたりするなら石がいいかな、俺貯蔵庫からいい宝石を見繕って来たんだ」
イオが机の上に宝石の入った袋を広げる。
「紫の石はアメジストか、グレープガーネット、俺はグレープガーネットの方がリノアの瞳の色に近い気がするな、形もいくつかかるよ、ハートにダイアに雫」
「かわいい!イオの色はやっぱりサファイアかブルーダイアモンド、アウイナイトかな~。この小さめの四角い石とダイアの石を組み合わせたら、キラキラしてるみたいに見えるかな」
「いいな、アルトのデザインにはフェニックスをイメージして、ラノのデザインは、エバンス伯爵家の家紋であるホーリーホックの葉に馬、ホーリーホックの葉はハートに似てるからデザインの中の一部にハートの宝石をはめるのはどう?」
「素敵ね」
「ベースにする金属はどうする?」
「ラノはピンクゴールドがいいと思ったんだけど、アルトの黒い金属は鉄くらいしか思いつかなくて……なにかいい素材をイオは知ってる?」
「加工したこと無いけどこのタンタルはどうかな?」
イオが素材箱からごつごつした黒い塊を取りだす。
「これは魔石を発掘する時にまれに出てくる金属なんだけど、これなら綺麗な黒色が出せると思う、デザインはこんな感じでどう?」
イオがサラサラとデザイン画を書く。
アルトの角リングは、フェニックスが長い尾をなびかせ飛ぶ姿、尾の周囲には四角とダイアの小さな宝石。
ラノはホーリーホックの花や実、葉が生い茂るデザインんで、葉のいくつかはハートの石をはめ込むデザイン。
「さすがイオ♪素敵ね」
早速に私達は作業を始め、またも没頭してアンナに呼びに来られた。
「ごめんなさいアンナもうこんな時間!」
「はい。お二人とも公爵夫妻がお待ちですから夕食にいらしてください」
「ここまで作業が進めば、ベースの金属が固まるのを待って、あとは装飾を着ければ完成だ、明日は午前中で仕事を片付けるようにするから、今日は夕食にしよう」
「そうだね!」
私達はダイニングへと急いだ。
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