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リノアの魔道具トリップ   作者: とと


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婚姻

読んでいただきありがとうございます。


結局、私達は「明日は日がいい!」と言い張るスパロー様に負け、セルお父様は通信機でエバンズ伯爵家に連絡をとり、婚姻の手続きだけ明日進めることになった。


次の日……私は朝からアンナと侍女の皆さんに念入りに磨かれている。


「アンナ……書類の手続きだけなのになでこんなに磨いていただいているのかしら?」


「リノア様、書類だけとは言え、今日はイオ様との婚姻の日になるのです」


「うん。そうね」


「…………」


首をかしげる私の耳にアンナが囁いた。


「イオ様とのお部屋を仕切るドアは今日から鍵がかからなくなります」


「ダメダメ、ダメダメ。リノアが成人してお披露目が済むまではダメ」


いつの間にか後ろに立っていたグレースお母様がカギを高く掲げる。


「あのドアのカギは私が持ってるから安心してリノア、今日は書類だけ!イオにもよく言っておくから大丈夫よ」


「はい。グレースお母様」


「奥様すみません、性急な対応でした」


「いいのよアンナ、リノアをピカピカにする事には賛成」


そして私はピカピカに磨かれ婚姻の儀式に向かう。


一般的には教会で祭壇の前で神父様が立ち会いをするが、今日は神父様ではなくスパロー様が立ち会い神獣となる。


「おい!いい加減に布を取れ」


祭壇に置かれたスパロー様はさっきからずっと文句を言っている。


「はい。スパロー様、もう少しで準備ができますから待っててください」


スパロー様にかぶせていた布を取る。


「おお。ようやくリノアが見えた。今日は婚姻の結びを強くするためわしがこの婚姻に加護を付与しよう。何しろ今日は数千年前にギャビンとアナスタージアが婚姻を結んだ日だ」


「それでどうしても今日にしろと……。」


イオが隣であきれている。


「でもギャビン様達と同じ日なんて素敵ね」


「そしたら来年でもいいだろ、準備すればリノアのご両親にも来てもらえたのに」


「私も一緒に付与しよう」


声のする方を見上げるとプロテア様!


「わあ。プロテア様どうされたんですか?」


「アルトにリノアが今日結婚すると聞いてね、私も参列しに来た、あの人間達も連れて来たぞ」


プロテア様の目線を追うとお父様とお母様…………なんだかボロボロ。


「リノア!もうねビックリしたのよ、突然ドラゴンが現れて、朝食中のロバートと私を掴んであっという間にここに降ろされたの」


お母様大興奮ね……。


「まあまあマチルダ様、こちらでお召し変えを、エバンズ伯爵もどうぞ、あと30分ほどで式の準備もできますから」

教会に入ってきたグレースお母様が私の両親を案内してくれる。


「グレースお母様。突然にすみません」


「いいのよ、参列してもらえてうれしいわ、それに大きなドラゴン様ね」


「はい。プロテア様です、スパロー様と一緒に立ち会ってくれるそうです」


「まあまあ。急いで準備しましょう」




✿ ✿ ✿



準備が整い、教会の扉が開く。


私はイオにエスコートされ祭壇まで両親とアルト、ラノの間を進む。


祭壇の上にはスパロー様の像、横にはプロテア様が待っている。


「スパロー様、プロテア様。立ち合いありがとうございます」


2人でおじぎをすると、少しだけスパロー様の像が胸を張ったように見えた。


「それでは誓いの言葉を言え」


イオが胸に手を当てる。


「私、イオ・バーンズは、感謝の気持ちを忘れず、リノアと笑顔溢れる家庭を築きます」


イオが私を見詰める。私はイオと眼を合わせたまま胸に手を当てた。


「私、リノア・エバンズは、喜びも悲しみもイオと半分こ。共に支え合っていきます」


2人で手をつなぎ、みんなを見回す。


「「今日立ち会っていただいたすべての皆さんに、この誓いを生涯まもり、共に歩んでいくことを誓います」」


2人が誓いを言い終わると、アルトとラノが私達の頭の上をくるくると回りながら飛び、私達の足元から、スパロー様の炎とプロテア様の青い光が混ざって渦を巻きどんどん大きくなってイオと私を包んだ。


「わしから若い二人の絆に加護を」


「私からイオ、リノアの二人が築く家族に繁栄を」


スパロー様と、プロテア様の声が響くと、二人のイヤリングが光りを放ち周囲が真っ白になった。


白い光が消えるとイヤリングは指輪に姿を変え、二人の左手薬指に納まっている。


イオは赤いリングに小さな青い宝石、私は青いリングに小さな赤い宝石が飾られた結婚指輪。


立ち会ってくれた両親から拍手が起こる。


「「「「 おめでとう 」」」」


「おい。婚姻証明書にサインをはやくしろ」


スパロー様にせかされて、祭壇を見ると私達の誓いの言葉が書かれた婚姻証明書、既にスパロー様とプロテア様のサインが書かれていた。


イオと私もサインする。


サインを終えると婚姻証明書はぼんやりと一度光り輝いた。


「よし!これで誰もお前達を邪魔できまい、やープロテア、ギャビンとアナスタージアの時を思い出すな」


「ええ。本当に」


「これでわしらもいつ死んでもいいな」


「ふふ。簡単には死ねないくせに良く言います。スパロー様」


「そうだな二人の未来を末永く見守ろう」


(●^o^●)

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