それから それから
読んでいただきありがとうございます。
それから私とイオは、スパロー様の昔話をたっぷりと聞いて帰路についた。
「スパロー様と会えるなんて思っていなかったな」
「ギャビン様のこともたくさん聞けましたね。セルお父様達にお話しするのが楽しみ」
「しかしリノアは凄いな、二頭のドラゴン憑きに加えて、フェニックスの加護を貰えるなんて」
「そう言えばアルトとラノの仲間にイオを会わせる約束をしたの。今度一緒に行こう」
「本当に!すごい。ドラゴン達に会いたい」
「それならモーガンたちには船で帰ってもらって、コアナ王国の山に向かうのはイルーゾ王国から行ってもそんなに変わらないから明日とか行く?」
「いいね。そうしよう」
ホテルについて、モーガンとアンナに計画を話すと、反対されたけど何とか説得に成功し、明日の朝にはドラゴンの巣に向かうことになった。
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次の日おホテルの玄関ホールには、メトロ伯爵夫妻とエミリー・ヒューゴ・ポピーがお見送りに来てくれた。
「リーちゃま。また会いに来てくれる?」
ポピーが私のドレスを握る。見上げてお願いする姿のかわいらしさに思わずぎゅっと抱きしめる。
「もちろんよ、また会いに来るし、みんなも新しいお父様とお母様と一緒にルアナ王国に遊びに来てね」
「リー姉さま……僕。立派な後継者となれるように頑張ります」
ヒューゴの真剣な眼差し。イオがヒューゴの頭を撫でる。
「俺もヒューゴに負けないようにしないとな」
「リノア、アンナさん。私 頑張って立派な淑女になり必ず試験を受けに行きます」
エミリーが勢いよくアンナの前に出る。
「エミリー、リノア様にお仕えするのであれば、呼び捨ては不合格ですよ」
アンナがニッコリ笑う。
「アンナさんすみません。気をつけます」
「謝罪はリノア様に」
「そんなんじゃ、いつまでたっても、ルアナ王国には来れそうもないな~」
テオールがエミリーを茶化す。
「あんたには言われたくないわよ」
エミリーが拳を振り上げると、またアンナに怒られる。
モーガンがガッシリとテオールの肩を掴み「好きな女の子には優しくしないと、気持ちが伝わりませんよ」 しれっとテオールの気持ちを暴露した。
「モーガン様、こんなおてんば俺は、好きじゃないですよ!」
「私もこんな奴はお断りです」
叫ぶ二人の顔は真っ赤。
「あらあら。まあまあ。」
アンナと2人でつい口にでた。
お母様達がこの言葉を言う時の気持ちが初めて分かった。
アンナと眼を合わせて笑う。
「名残惜しいけれど、この辺で失礼します。メトロ伯爵、メトロ伯爵夫人。
三人のことをよろしくお願いします」
イオが伯爵たちに挨拶をする。
「それじゃあ。みんなまたね」
私はエミリー達に手を振って、イオと手を繋いだ。
「行こうか」
「うん」
2人で玄関の外に出て、羽を広げドラゴンの巣に向けて飛び立った。
(*^-^*)




