魔道具と新しいお出かけ (第一部 完)
読んでいただきありがとうございます。
婚約式から数日……。
婚姻に向けて、ルアナ王国のマナーや仕来りを学んだがコアナ王国と大きな違いは無く、あっさりマスターできた。
今は、空いた時間に魔道具作りを再開することにした。
「ねえ。アルト、ラノ。どんな魔動画が便利に使えるかな~洗濯とか料理とか生活に便利なものが良いけど、魔石がやっぱり高いんだよね~」
私は別棟の作業場で、アルトとラノを話し相手に次に作る魔道具を考えていた。
博物館でみた、使用済みの魔石の山を思い出す。
「あれを再利用できたらな~」
私がまだ行ったことのない国はどうしてるのかな?
西にある砂漠のウルーゾ王国でしょ、東にあるイルーゾ王国、北にあるノアナ王国。
「そうだ!公爵家の図書室で調べてみよう」
私は家令のサムエルさんに許可を得て、図書室にこもり魔道具の本をむさぼり読んだ。
ふーん。北のノアナ王国は殆どの人が生活に不便がない魔力量を持っているから、魔道具はあまり使われていなくて、趣味の魔道具を持っている人がいる程度……。
西のウルーゾ王国は、周囲を砂漠に囲まれているが王都は水の湧き出る泉を中心に栄えている。
昼は暑くて夜は寒いみたい。
魔道具のことはあり書いてないな~。
そうだ! スカーレット様が嫁ぐときには寒暖差に困らない魔道具を何かつくってプレゼントしよう♪
東のイルーゾ王国は、ルアナ王国とも距離が近くて、やっぱり魔石を使用しているみたい。
イルーゾまでは、馬車で2日かかるけど……。
飛んで行ったら一日で着けるわよね♪
なんでもバックには必要な道具は入っているし、あとは……少しだけ食料があれば行ける♪
アンナに頼んでみよ。
✿ ✿ ✿
「アンナ、ちょとだけお散歩に行きたいんだけど、軽食を貰えるかしら」
「はい。リノア様。どちらにお散歩ですか?」
「ちょっとイルーゾ王国まで」
私がニッコリほほ笑むと、アンナの眉間に皺が寄った。
「リノア様!あなた様はもうすぐ公爵家に嫁がれるのですよ!他国に行くにもいろいろと準備が必要です。イオ様はご存じなんですか?」
うぅ~。アンナは怒ると怖い……。
「今……。初めてアンナに言いました」
アンナが目配せするとテオールが走って行った。
「ごめんなさい。ちょっと行って来るだけなんだけど……。」
そう返事をしている間にイオがもの凄い勢いで走ってくるのが見える。
イオは着くなり私の両肩をガシリと捕まえた。
「リノア!もーなんだって? イルーゾ王国に行く?」
「ごめん。今あんなに言われて、考えなしだってわかったから……。」
イオは少し困った顔をして、私を優しく抱きしめる。
「もう。リノアは家の大事な家族で、今やルアナ王国の王家も心配する存在なんだからね。旅行なら、俺が少し仕事を調整して婚約旅行に行こう。
イルーゾ王国なら船でも行くことが出来るよ」
「船!乗ってみたい」
イオを見上げると満面の笑み。
「じゃあお姫様。少し準備に時間をください」
そう言ってイオは私のおでこにキスをした。
「ふふ。」
イオはまたアルトとラノに頭をかじられてる。
一人で自由な旅もいいけど、イオと行く旅はもっと楽しみ♪
ここまでを第一部させていただいて、第二部は1~2週間ほど間をいただきまた続きを書かせていただきたいと思っています。
続きも読んでいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。




