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リノアの魔道具トリップ   作者: とと


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お披露目

読んでいただきありがとうございます。


バーンズ公爵家に戻り婚約パーティーが始まる。


「リノア準備ができたか?」

ドアの外からイオの声がする。


「イオ様はリノア様のこととなると本当にこらえ性の無いことで」


アンナが私の髪をセットしながらため息をつく。


「もうほとんど準備ができているから入ってもいいですよ」


「リノア様甘やかしてはいけませんよ」

私が返事をするとアンナに私が叱られた。


ガチャっと勢いよく扉が開きイオが入ってくる。

イオは私のドレスに合わせた深い青色の礼服、礼服は光の加減で赤紫が差す生地が使われている。


「わあ。リノアきれいだ」


「まだ支度の途中ですからそれ以上近づくのは禁止です」

私の髪に触れようとするイオをアンナが止める。


「ふふ。もう少しで完成ですから待ってくださいね」


アンナが私の髪とメイクを仕上げていく。


「さあ。できましたよ」


私は静かに椅子から立ち上がる。

イオと同じ生地でできたマーメードドレスにバッスルスタイルをプラスして深い青から赤紫のシフォン素材を幾重にも重ねられ、あの日イオと2人で見た海の色みたいに綺麗な仕上がりだ。


「きれいだ。俺のリノア、誰にも見せたくない」


「イオも素敵よ」


2人で見つめ合っていると、空いた扉がノックされ目を向けるとサムエルが立っていた。


「準備が整いましたので、ご入場をお願いします」




✿ ✿ ✿



披露パーティーの会場は、バーンズ公爵家の庭園に隣接するサロンを開け放ち庭全体を会場とした。


グレースお母様の大事に育てるピエールドゥロンサールの横にはグレースローズもしっかりと根付き始めている。


サムエルの入場の呼びあげと共にサロンの扉が開く。


式に参列してくれた人達に加えてルアナ王国・コアナ王国から招待された人々が2列に並び道を作り迎えてくれる。

口々にお祝いの言葉を貰ってパーティーが始まった。


セルお父様の挨拶とルアナ国王陛下の言葉を貰いイオが感謝を述べると曲が流れ始め、ダンスをしたり、歓談や食事をしながら和やかにパーティーは進む。


「お待ちください。招待状の無い方のご参加は困ります」


庭園の隅がなんだかザワザワしている。


「イオ?どうしたのかしら」


「騎士たちがいるから大丈夫だと思うけど俺から離れないで」

イオが私の腰を抱き寄せる。


「お待ちください」


「私はコアナ王国第二王子だぞ、リノア嬢の友人だ道を開けてくれ」


見つめる先の人垣が開くとそこには、ルーカス殿下!それにルナ姉さまにアーサー様、マナ姉さま……。


ルナ姉さまは先日、アーサー様と婚約されて、私の婚約式に来るとアーサー様と……やもしかしてルーカス殿下が来ると言い出すのではないかとお姉さま達のさんかを見送ったのに……来てる!


遠目にお姉さまが手を合わせてごめんと言っているのが見えた。


「やあ。いたいた! イオ殿、リノア嬢婚約おめでとう」

少し離れたところから手を振りルーカス様が近づいて来る。


「どうしたのかしら……招待状をお持ちでないみたいよ」


「第二王子じゃない、どうしてここに?」


「コアナ王国の王家はマナーに欠けているのではなくて……。」


見ものに集まった人たちがささやく声が聞こえる。

この会場にはルアナ王国の貴族が多い……これではコアナ王国の品位が疑われないかしら……。


お父様とルリッド侯爵が頭を抱えている。


イオが私を背にかばい一歩前に出る。


「これはルーカス王子殿下。昼のパーティーはルアナ王国の貴族が多く参加するので、お姉さま(義理の姉)とコアナの友人は夕方の晩餐にお招きしたのですが、早く到着されたのですね」


イオが深々と礼をとる。


「ああ。そうなんだ、早く祝福の気持ちを伝えたくてね。

リノア嬢これは祝いの品だ、受け取ってくれないか」


ルーカス殿下が、大きなバラの花束と小さなジュエリーボックスを私に差し出す。


!!!な。なんだかこの花束黒い靄が見える……。


私が手を出すのを拒んでいると、アルトとラキが後ろで大きく羽ばたいた。

羽ばたきは突風を生み、ルーカス殿下の持ってきた花束は束がほどけバラが散り散りに飛んでいく。


数名の令嬢や令息が飛んできたバラを拾い上げる。


すると拾い上げた人たちが次々にルーカス殿下に駆け寄り殿下を褒め始めた。


「お眼にかかれて光栄ですルーカス様、こちらのワインはいかがですか?

ルアナ王国自慢のブドウで醸造してますのよ」


「殿下ワインより私と踊りませんか?」


「いや是非国の良く末について語り合いませんか」


ルーカス殿下はバラを手に持つ人たちに連れて行かれてしまった。


「なにかおかしな細工が仕立てありましたかね~。アルト・ラノありがと」


「魅了の魔法だろ……まあ長くは続かないだろうから少ししたらもとに戻るさ」


2人で騒ぎを眺めていると、アルロ様がイオの肩を叩く。


「こんな手段に出るなんてね~。リノアちゃんを狙ってるやつはいっぱいいそうだ。騒ぎが落ち着いたらあの王子はルアナの王宮に預かるよ」


「今日はおもしろいイオをたくさん見せてもらったからね。従妹として一肌も二肌も脱ぐよ」

ブライアン第二王子殿下がイオの肩に手をかけウインクする。


「今日ばかりはそうしてもらうと助かるよ」


「やけに素直だな~」


三人はしばらくじゃれあっていた。


ルーカス殿下は数日王宮に軟禁後無事にコアナに帰りました(#^^#)

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