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リノアの魔道具トリップ   作者: とと


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20/46

おかしな お茶会

読んでいただきありがとうございます。

その日は朝からお母様の迫力がすごかった。

侍女達を全員集めてお姉さまたちの支度を進める。


私の支度はミラ一人で、通常運転。とっても気が楽だ。


お母様の作戦では、まずはお父様と母様の二人で3人をお迎えし、その後ノア兄さまの登場。


落ち着いた所で、ルナ姉さま、マナ姉さまが登場する。

さっきちらりと見たけれど、二人ともフリフリのふわふわで本当にかわいかった。


そしてかわいいお姉さま達のお披露目が十分にできたら私達の登場。

少ししたらお開きで。

あわよくばそのままお姉様達と第二王子と騎士団長の息子をデートに繰り出す予定。


お母様ならきっとやり遂げるに違いない。




✿ ✿ ✿




ルーカス王子殿下(第二王子) 視点



今日こそはと勇んで出かけたエバンズ伯爵家では、伯爵夫妻の出迎えを受けアーサーと同じクラスだったという嫡男の長い話を聞き。

やっとリノアが登場するかと思ったら、毎日学院で会うルナ嬢とマナ嬢が出て来た。

男子生徒から絶大な人気を誇るが、俺はかわいいより綺麗な令嬢の方が好きだ。


リノアのことは前から綺麗だし見た目は100点の令嬢。さらに魔力量も多く是非、話したいと思っていた。

だがリノアは優秀で、どんどん課題をこなし学院にはロン教授に会いに来るくらいでなかなか姿を見せない。


学院に姿を見せると、幼馴染のマエルが上手に他の男子生徒をかわしていて。

まったく声をかけられない。


そもそもリノアはその魔力量と魔道具作りは幼い頃から評判で、元々俺の婚約者候補の末尾に名前がっていたから、俺がリノアに会いたいと母に願い出でても、伯爵家の娘など魔力量が多くてもダメだといなされていた。

だが、どうしてかは知らないが数週間前に突然、アーサーを伴いリノアに接触する様に父に言われ、漸く今日を迎えたのに……。


なかなかリノアが出てこない!


イライラしながらもなんとか笑顔で双子と話をしていると。


「あぁ。リノア!久しぶり」

隣のテーブルでマエルが声を上げた。


振り返ると、そこにはシンプルな青いドレスにコアナ大国では珍しいパールのネックレス。

ふわふわの髪を片側に流してにこやかにほほ笑む美しいリノアが……。

黒髪の青年にエスコートされてサロンに入ってきた。


リノアはそのままマエルがいる席に座る。


「まあまあ。家の末娘が漸く来たところで♪

縁がありこの場所にお集まりいただいたみなさんにご報告があります」

リノアの良くしゃべる母親が立ち上がり話し始めた。


報告より俺たちを紹介しろよ!


「この度ルアナ王国、バーンズ公爵家のイオ様とリノアの婚約が整いましたの

療養に向かったルアナ王国で二人は運命的な出会いをしましたのよ~。

イオ様のお母様はルリッド侯爵家から嫁がれた、グレース様ですの……。」


婚約!

伯爵夫人の話は続いていたが、まったく耳に入ってこなかった。


隣のテーブルのマエルも同様で顔の色がない。


アーサーに耳打ちされてようやく我に返る。

「コアナ王国としてバーンズ公爵令息にお祝いを述べた方が良いのでは?」


なんで俺が祝いの言葉を!


いやまて。まだ婚約しただけだ、チャンスはあるはず。

いやチャンスを作る!ここは紳士的なふるまいを。


夫人の話が一区切りついた所で、俺はすかさず立ち上がり、リノア達に向き直る。


んん!あいつ!なんでリノアの腰に手を回しているんだ!距離が近い!

「コアナ王国へようこそバーンズ公爵令息、そして婚約おめでとう」


青年がリノアと共に立ち上がる。


「お眼にかかれて光栄です。第二王子殿下。

先ほど義理母()に紹介されましたが改めて。

ルアナ王国バーンズ公爵家長子、イオと申します。この度は母の故郷であるコアナ王国で伴侶を見つけることが出来て幸甚に存じます」


「お初にお目にかかります。エバンズ伯爵家が娘リノアでございます。

この度は王妃様にお心遣いいただき、伯爵家にご足労いただきまして嬉しく存じます。

更には、お祝いの言葉までいただき光栄に存じます」


二人そろって綺麗な礼をとる。


「二人とも頭を上げてくれ、この出会いが、両国にとってよきものとなる様に私とも懇意にして欲しい」


私は二人に手を差し出す。


イオ殿が一歩前に出て先に握手を交わす。

そのまま下がろうとするのを制して、リノアにも手を差し出す。


リノアは控えめに俺の手を握った。

柔らかで暖かな手だ……。

だがところどころにまめがある。

魔道具のためか……。

俺ならこんなまめ作らなくてもいいくらい大事にしてあげるのに。


なかなか手を離さない俺の前に伯爵夫人が割って入った。


「ルーカス王子殿下。ちょうど国王陛下にいただいた書類がもどってきましたの見てくださいませ」


父のサインがされた婚約証書が額縁に入れられている。

父上!あれほど婚約や婚姻の書類は大事だと言われているのにまた確かめもしないでサインをしたな!


急ぎかえって策を練らねば。


「エバンズ伯爵、今日はお招きいただき楽しい時間を過ごすことが出来た。

長居をしてしまったが、この辺で失礼するよ」


「ルーカス殿下今日は本当にありがとうございました」

エバンズ伯爵とノア殿が頭を下げる。


「あらあら。ルーカス王子殿下、アーサー様と娘たちが植物園に出かけるのですって、殿下もいかがですか?」


「いや、私はこの後予定があるので失礼させてもらう」


「あら残念です。また是非いらしてください」

双子をアーサーに任せて俺は王宮に急ぐ、確認するとルアナ王家からも婚姻証書が贈られてきており、父上はそれにもサインしていた。

俺はがっくり肩を落とした。






この後ほどなくして、ルナとアーサー様は婚約に至ります。

母の作戦?大成功(*^-^*)


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