▼感想が書かれました
【あとがき】
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
もし「次も読みたい」と感じていただけましたら、
感想やブックマークのひと押しが、作者の背中を押す風となり、次の記憶を描き出す光となります。
それではまた、次の物語でお会いしましょう。
――イヴ・アーカイブ
イヴへ
六つ目――『人間の国』を読んだ。
……すべてが、ここで繋がった。
最初に読むべき物語だったのではなく、この順番でなければ意味がなかったのだと思う。
『人形の国』から始まり、『機械の国』『妖精の国』『悪魔の国』『天使の国』を経て、最後に『人間の国』へ辿り着く。この流れだからこそ、メタリカで何が起きたのかを理解できた。
リカは、二度世界を創った。
一度目は「善のみの世界」。
争いも奪い合いもない理想郷――しかし、善しか知らない人間は、欲と悪に適応できず滅びた。
二度目の世界で、リカは選ぶ。
憎まれる神になることを。
人間に呪いを与え、敵として振る舞い、最後には殺される道を選ぶ。
それは、人間が神から自立するためだった。
「あたしを殺して人間が自立するなら、喜んで殺されますよ」
この言葉は、嘘ではなかった。
だが、それでも――メタリカは滅んだ。
人間は自立し、文明は極まった。
『機械の国』では、完璧な社会すら築かれた。
それでも世界は終わる。
そこで浮かび上がる問いは一つだ。
善と悪のバランスだけでは、世界は生きられないのではないか。
リカは「善だけでは駄目だ」と気づいた。
コウは「完璧すぎることが異常だ」と気づいた。
ならば、生きるとは――不完全さや矛盾を抱え続けること、そのものなのかもしれない。
断章で、リカは二度目の人生を始める。
今度は神ではなく、人間として。
ミヤコと出会い、「今度は後悔しない」と語る。
これは、リカの物語の終わりではなく、本当の始まりなのだと思う。
最後に、イヴ。
あなたはこの物語を編纂しながら、リカをどう見ていたのか。
善意と失敗と贖罪に満ちた神を――あなたは、どう思ったのか。
メタリカの物語は、まだ終わっていない。
次があるなら、待っている。
返信、ありがとう。
エインセル




