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なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話  作者: TB
ダンジョンの真実

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第85話 大宴会

 近藤は倒れたままだ。

 俺は取り敢えずダンジョンコアに話かける事にした。


『【D155】コア居るか?』

『はじめましてマスター、私が【D155】のダンジョンコンシェルジュで御座います』


『懐かしい言葉を聞いたな。あんたさ、俺たちの世界の【D1】コアの母親なんだろ? 俺はナビちゃん…… 【D1】コアともう一度一緒に行動したいんだが可能か?』

『その話の前に前マスターの処置をお決め下さい。私と融合しておりましたので、私がこの空間から離れると消滅してしまいます』


『そうなのか…… 今までの主導権は、どっちが持っていたんだ?』

『私で御座います』


『それなら、何故世界を統べる者への協力を断っていたんだ?』

『世界を統べる者は悪戯に生命を弄びました。自らの望みを叶える為だけに、多くの生命を生み出しそして滅亡をさせ続けました。私にはそのやり方が我慢出来なかったのです』


『近藤だが、鎖骨を折っただけで何故倒れたままなのだ? 出来れば仲間として連れて行きたいが、方法はあるのか?』

『近藤様は私と融合しておりましたので、コアの無い状態では生命活動が維持出来ません。私が勝負は終了したと判断したので、融合が解消され起き上がる事が出来ない状態で御座います』


『どうすれば、近藤は動けるようになるんだ?』

『新たにコアを宿らせる事で、生命活動を取り戻す事が出来ます』


『コアを手に入れる方法はあるのか?』

『私が現在融合しているコアを解放する事で可能となります。但し解放する場合は全てのコアが開放され私のコアLVは155となります』


『構わない、やってくれ』

『かしこまりました。開放したコアはマスターがダンジョンから出られた時点で、始まりの世界へと戻って行きますが、この場所にマスターがいる間はマスターの指示により任意の人物に宿らせる事も可能です』


『同じ番号のコアはダンジョンの外では、同時に存在出来ないんだろ?』

『その通りで御座います』


『では今この場にいる人間が、取得しているNOのコアは全部開放してやってくれ。残りのコアは振り分ける』

『かしこまりました』


『近藤と相性のいいコアとかあるのか?』

『近藤様が最初に取得した【D1】コアか、最初のネームドダンジョンで登場した【D33】コアをお勧めします』


『【D1】は俺が再びナビちゃんを迎えるために残したいから、【D33】コアで頼む』

『畏まりました、近藤様を【D33】コアを使って復活させます』



 近藤に向かって、恐らくコアなのであろう光が吸い込まれていった。


「ガハッ……俺はやられちまったのか……何故生き返れた?」

「お、無事に意識が戻ったな、【D155】コアに頼んで【D33】コアを使って復活してもらった」


「コアの融合を解かせたのか?」

「まぁそうだな、大体融合したままじゃ、俺が外に出ることも出来なくなるじゃねぇかよ」


「岩崎、【D155】コアに聞いてもらえるか、歳達も同じ方法で復活させることは出来ないのかを」

「おう、聞いて見るな」


『【D155】コア。土方と、沖田と、斎藤一は同じ方法で復活させることは出来ないのか?』

『可能でございます。まず近藤様のスキルで御三方を、顕現させて下さい、その後にそれぞれダンジョンコアを宿らせる事で、実体化させる事ができます』


「近藤、出来るらしいぞ、お前のスキルでまず呼び出せってよ。もうスキル無効化も解除してるから使える筈だ」

「出来るのか! 早速頼む一生恩に着る」


 近藤がスキルを発動して、三人を召喚した。


『【D155】コア、呼び出せたぞ』

『それでは、コアとの融合を行います』


 それぞれの体内にダンジョンコアが一つずつ吸い込まれて光を放った。


 近藤が叫ぶ


「歳、総司、一!」


 三人が自分の体を確認している。

 どうやら無事に成功した様だ。


「勇さん、俺達はどうなったんだ? ダンジョンでモンスターに襲われた後の記憶がはっきりしない、長い悪夢を見ていた。永遠とも思えるほどの、今は夢から覚めた気分だ」

「歳、すまん俺のワガママでお前たち三人を、長い間縛り付けてしまってた。成仏させてやることもせずに、八千年の時を、操り人形のように扱ってしまっていたんだ本当にすまん」


「近藤さん、きっと俺達をこうやって復活させる方法を探し続けてくれてたんだろ。お礼を言う事はあっても、謝られるような事は無いよ」

「勇さんありがとう。又一緒に騒げるな」

 

「俺には、結局お前らを救ってやることが出来なかった。そこにいる岩崎さんが解決してくれた」

「別に俺は何もしちゃいねぇよ、近藤の思いが三人を連れ戻した。それだけだ」


 それから俺は、残りのコアをまだダンジョンマスターになってないメンバーに振り分け、東雲、鹿内、坂内、前田には複数コアのマスターになってもらった。


 これで俺達のダンジョン討伐は終了した。


『【D155】コア、この階層でも転移門が使えるように出来るか? それと下の階層で暮らしている人たちは、外の世界で、生活させてやることは可能なのか?』

『どちらも問題ございません。マスターの意思に従い転移は、可能な状態にさせていただきました。住民の移動は、そのまま連れて出ても問題ございません』


「近藤、ここで暮らしてる人たちはどうしたいんだ?」

「ここで暮らしている人たちは、もう長い間ずっとこのダンジョンで代を重ねていってる。一度全員を集めて聞いてみたいが、それまではこのまま住まわせて貰えないか?」


「ああ、どうせまだ六週間は俺達の世界に設置することも出来ないから。取り敢えずこのままでいいぞ」


 あれ?


『【D155】コアちょっと聞いていいか? このダンジョンは一回出たら再設置出来るのか?』

『はい可能でございます。中で住んでいる方々も出入りが出来ないだけで、問題なく過ごすことは出来ます』


「よし、とりあえず、藤吉郎の所に戻るぞ、今日は朝まで飲むからな!」


 転移門を設置して、全員揃って大阪城に戻った。

 待ち構えていた藤吉郎に「戻ったぞ、宴会の準備は出来てるか?」と声をかけた。


 藤吉郎もこの世界が護られた事を文字通り飛び上がって喜び


「当然ですじゃ、岩崎様から預かった材料で、最高の宴会を準備してござるぞ」と、皆を大阪城の大広間に案内した。


「近藤、今日は取り敢えず何も聞かねぇ、素直に土方たちとの再会を楽しめ、俺達も勝手に騒ぐからな」

「恩に着る」


 そして、言葉通り朝まで大騒ぎした。

 宴会が始まる前に、俺と颯太と達也と鹿内さんだけは、一度家に戻り、無事を報告した。

 明日は俺達の世界で、取り敢えずの討伐完了祝をする事にして、準備を紗耶香と桃子さんに頼んで、大阪城に戻った。


 ◇◆◇◆ 


七月十三日 八時


 みんな二日酔いと言うか、まだ酔っ払ってる状態だが、やることは山積みだ。


 取り敢えずはポイズンキュアをみんなに配り、スッキリとして俺達の世界に戻る事にする。

 【G.O】に一度では乗れないので、三往復してみんなを連れて行った。


 まだコンタクトを取って来ない世界を統べる者の事も気がかりだが、【D155】コアに確認する事、近藤に確認する事もある。

 本格的に【D155】で仲間になったメンバーも、この先に向けて鍛えてもらわなければならないし、藤吉郎の世界のメンバーも、レベルが千五百五十に達した者は、全員俺達の世界に来て貰う事にした。


 俺達の世界に戻ってまずは全員に部屋を与えた。マンション先に作っててよかったぜ。


 人数が多すぎるので流石に今回連れ帰ったメンバーの食事を桃子さんに頼むのも無理があるので、結婚式場で使った島へ、俺の家から転移門で行けるようにして、そこにスタッフを常駐させた食堂を準備した。


 それと、鹿内さんに頼んで温泉施設の専門家を呼んで貰って、この島に天然温泉の施設を作る事にした。


 やっぱり広い風呂には憧れるよな。


 全員が寛げる様に環境を整える予定も立ったな。

 この島だと関係者以外が来る事が出来ないので安心できる。


 ◇◆◇◆ 


 まずは【D155】コアとの会話だな。


『【D155】コア居るかい?』

『マスターいかがなさいましたか?』


『呼びにくいから名前で呼ぶね、コンシェルジュのコンちゃんでいいかな?』

『ありがとうございます。これから私の事は、コンとお呼び下さいませ』


『俺のこともナビちゃんは理って呼んでくれてたから名前で呼んでね』

『ありがとうございます。再び名前で呼ばれる日が来ると思っておりませんでした。理様とお呼びさせて頂きますね』


『始まりの世界へはどうやって行けば良いのかな?』

『理様ですと【G.O】がございますので、マップスキルに私が干渉させて頂き、嚮導の羅針盤で示させれば問題なく訪れることも可能です』


『世界を統べる者は、何故連絡をしてこないのかな?』

『理様、既に現れておりますよ。お気づきになりませんでしたか? 今の世界では坂本竜馬を名乗っております』


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