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なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話  作者: TB
ダンジョンの真実

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84/134

第84話 D155⑨

七月十一日 二十時


 理達は自分の世界で親しい人たちとの挨拶を終え、藤吉郎の世界の大阪城へ戻っていた。

 藤吉郎が信長につきまとって色々話しかけているが、信長に「鬱陶しい近寄るな」と言われていじけている。


 まず、明日の討伐に参加するメンバーだが、


岩崎理   

TB    

雪    


島颯太  

斎藤達也

鹿内雅子

東雲あずさ

坂内美穂

前田香織


熊野豪太

森本久恵

斉藤和也

桑田和之

三浦尚之


マイケル・ギルバート

ハリー・スミス

アンリ・ゴダール

エッカルト・アッヘンバッハ

ルドラ・バクシ


前田慶次

山内一豊

上杉謙信

武田信玄


伊達政宗

徳川家康

明智光秀

黒田官兵衛


真田幸村

加藤清正

石田光成

島津義弘


 ◇◆◇◆ 


(805番目の世界)

永倉新八

坂本竜馬

岡田以蔵


(555番目の世界)

織田信長


猿飛佐助

霧隠才蔵

三好清海入道

三好伊三入道

穴山小助

由利鎌之助

海野六郎

根津甚八

望月六郎


柳生十兵衛

宮本武蔵

佐々木小次郎

服部半蔵

東郷重位


高田又兵衛

小野忠常

柳生利厳

松山主水

宮本伊織

(他10名)


(444番目の世界)

安倍晴明


(490番目の世界)

卑弥呼


(777番目の世界)

源義経

武蔵坊弁慶


静御前

木曽義仲

巴御前

那須与一


佐藤嗣信

佐藤忠信

伊勢義盛

亀井重清


(750番目の世界)

ナポレオン・ボナパルト

ジャンヌ・ダルク(749番目の世界から召喚)


(666番目の世界)

新選組

 芹沢鴨

 山南敬助

 伊東甲子太郎


薩摩藩

 西郷隆盛

 大久保利通

 中村半次郎


長州藩

 桂小五郎

 高杉晋作

 村田蔵六


土佐藩

武市半平太

中岡慎太郎


庄内藩

清河八郎


 以上のメンバーだ。

 清河が少女だらけのこの大阪城を一目で気に入ってしまい「彼女達の笑顔は俺が守ってやる」と言い出した。

 根が単純なんだろな。


 【D155】の討伐はこのダンジョンで仲間になったメンバーは、ジャンヌ以外は戦えないので、戦力的には三十名だ。

 TBと雪はテイムしているので、俺がクリアすれば一緒に行ける。


 全員の顔合わせを終え宴会に突入した。

 今日は料理も酒も、俺の世界から大量に持ってきている。

 総勢六百人にも及ぶ大宴会は、めちゃくちゃ盛り上がった。


「みんないいか、明日はダンジョンの討伐を無事に終わらせて、明日の夜は朝まで騒ぎ続けるからな」


 と、声を掛け宴会は終了した。


 ◇◆◇◆ 


七月十二日 八時


 討伐に参加するメンバーが集って、転移門をくぐり150層に突入して行く。


 中央部分の闘技場に入って行くと、モンスターが黒い霧に包まれて現れた。

 どうやら一体ずつのポップみたいだな。

 これなら苦労しなくて済みそうだ。


 降りた先の状況が解らないので、俺がいなくても対処できそうな颯太から行って貰うことにする。

 俺は鑑定をかけ弱点属性を調べ、HPを削り最後の攻撃は颯太に任せた。

 無事にとどめを刺し下層に転移して行った。


 後は同じことの繰り返しで、最後は前田さんと俺の二人が残った。

 俺が攻撃をしたのをトレースしながら、無事に前田さんも下層に転移した。

 「さぁ俺で終わりだな」と思って、モンスターのポップを待つと、最後に現れたのはモンスターでは無かった。


 俺とTBと雪に対して、新選組の羽織を着た三人が登場した。


「お前たち強いなぁ、わざわざ俺達が出張る必要があるほどの奴らは始めてだ。だが悪いがここで終わりにさせてもらう。お前さえいなければ後は雑魚だからな」


 俺は三人と対峙した。

 TBと雪も臨戦態勢を整える。


「折角だから、名前くらい教えてくれよ」

「どうせ死ぬんだから聞く必要なんか無いだろうが、まぁ名前くらいは教えてやるよ。俺は土方歳三、そして沖田総司と斎藤一だ」


「近藤は、すべてのダンジョンコアと融合したはずだから、お前たちが生きて八千年の時を超えられる筈は無いだろ? 幽霊か?」

「ほぉ中々よく勉強してるじゃねぇか、俺達は確かに近藤さんによって生き返らされた存在だ。だが生きてた時の、俺達より数段上の力を授かっている。お喋りの時間は終わりだ」


 土方は俺に、沖田はTBに、斎藤は雪にそれぞれ斬りかかってきた。

 だが、三人共に今の俺達を捉えることは出来なかった。


 勝負はそれぞれ一瞬で決まった。


 モンスターと同じように黒い霧に包まれて消えていく三人と引き換えに俺は百五十一層に転移した。


 俺が百五十一層に着くと、【D155】のメンバー達も次々に降りてきた。

 山南敬助が話しかけてきた。


「やはりあの土方達は、本物ではなかったのだな。以前会った時に違和感を感じていた。確かに強者の雰囲気だけは持っているんだが、意思を感じれなかった。近藤のスキルで現れてたんだろうな」

「あの程度の奴らなら百人でも千人でも変わらねぇよ。近藤もそんな事は解っているはずだがなぁ」


 と呟き、先に降りていたメンバーと合流する。


 幕末の江戸時代の町並みが続く中を、俺達は百五十五層に向かって降りて行く。

 人々は本当に幸せそうに生活をしていることが伺える。

 一体近藤は何をしたくてこの街を作り、仲間の魂を弄んでいるんだろうか?


 そして遂に百五十五層に辿り着いた。

 これで一つの真実がはっきりするはずだ。

 京都の光景だ京都御所と二条城が視認できる。

 街並みはあるが、人はいないようだ。


二条城の東大手門から入っていき本丸櫓門を通り抜けた所に、近藤は立っていた。

先ほど倒した土方、沖田、斎藤を従えている。


「思ったより早かったな。実力は十分なようだ。異世界の連中も一人も殺さず全員連れてきたか。何を望む」

「近藤さん力を貸せ、あんたは解っているはずだ。このままでは滅亡を待つだけだと」


「面倒臭いことは嫌いだ。まずはやり合おうか、行くぞ」

「悪いが、全力で行かせてもらうぞ」


 理はすべての能力を開放し、颯太達も精霊憑依を行い展開した。

 が、その瞬間近藤は俺達の間を普通に歩き武器を奪って行く。


 時間を止めたのか? いや正確には自分以外の時の流れを、異常に遅くしているんだろうな、かろうじて精霊憑依をしている六人とTBには、近藤が動いているのが見える。

 動けるなら手はある。

 俺は獲得していたスキルを発動させる【スキル無効】


 決まった範囲内で敵味方のすべてが、スキルを使えなくなるスキルだ。


 寛永組の奴らから聞いた情報で、恐らくスキルだろうと思い取得しておいた。


 全員に時間感覚が戻る。


 そして全員が、収納バッグから自分のメイン武器を取り出し構え直した。


 これも聞いた話の中で、予想できる状況であったから、最初は予備の武器を構えるように伝えてあったのだ。


 一斉に近藤たちに対して攻撃を開始する。

 スキルを封じられた状況では、純粋な練度とJOBの特技のみが役に立つ。


 バフ系の特技を持つ、鹿内さんや颯太達が一斉に能力を上げてくれる。

 取り巻きの三人は颯太たちに任す。

 


 この日のために、新たに開発した装備のお披露目だ。

 先日の竜馬との戦いで自分が対処できたように、このクラスの戦いで正面からしか攻撃が出来ないなど、殆ど意味は無い。


 理が取り出したのは野球のボール状の球体だ。

 近藤の上方に投げると、まばゆい光とともに半径50メートルに渡り結界状の壁が広がる。

 その中を縦横無尽にエネルギー波が飛び交う。

 このエネルギー波は同一パーティの味方に対しては一切のダメージを与えない。

 その中で近藤は攻撃を受けながらも、虎徹を構え真っ直ぐに俺に突っ込んできた。


 そして俺も、プルート改を構え迎え撃つ。

 近藤の刀は俺のプルートのイメージモデルとなった剣でどことなく似ている。


 両者が激突する。


 一瞬の静寂が訪れるが、倒れたのは近藤であった。

 近藤の虎徹を中程で断切り、返す刀で鎖骨を叩き折った。

 

 峰打ちだ。


 近藤は、その場に崩れ落ちた。

 土方達の姿も再び黒い霧に包まれ消えていった。


 これで終わりか?


 脳裏に声が響く

『【D155最果てのダンジョン】の討伐が確認されました。報酬をお受取り下さい』


 目の前に近藤は倒れたままだ。

 転移も起こらない。


 何が起こるんだ……

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