第24話 俺の家なんですけど?
九月四日 九時
今日は朝から【D3】三層に篭ってる。
明後日には【D4】が出現するので、ここでの上限レベルの45まで上げる為に、気合を入れて狩りまくってるぜ。
TBも頑張ってる。
忍者JOBの特技二刀流は、自然な形で二本の刀を扱える。
単純に手数が倍になったような気がする。
このペースだと今日中に45まで行けるかな? もう少し頑張ろう。
◇◆◇◆
結局十五時まで狩り続け無事にレベル45に到達した。
TBもレベル35まで上がっている。
一度ステータスの確認をしておこう。
岩崎理
LV45
JOB
【剣士】 LV24
【シーフ】 LV24
【黒魔術師】LV24
【鍛冶師】 LV15
【薬師】 LV14
【付与術師】LV3
【忍者】 LV3
ポイント15
HP 500
MP 1145
攻撃力 144
守備力 50
敏捷性 204
精神力 109
知力 50
運 301
所持スキル
【アイテムボックス】LV5
【鑑定】LV6
【転移】LV6
【エスケープ】LV3
【身体強化】LV6
【回復】LV6
【錬金】LV5
【生活魔法】LV6
【メイク】LV3
【テイム】LV2
順調だな、TBはどうだろ?
【ステータスオープン『TB』】
TB 黒猫
LV35
HP 387
MP 70
攻撃力 44
守備力 43
敏捷性 43
精神力 35
知力 35
運 35
スキル(無し)
特技 サイズ調整LV4
順調には上がっているけど、装備が弱いよな。
まだダンジョンも序盤の三つだけだから、ドロップは期待薄だしね。
ここは錬金の回数を重ねて、上位素材を獲得するしかないのかな?
『ナビちゃん。ちょっといいかな』
『いかがなさいましたか? 理様』
『錬金で出来る素材なんだけどさ、金属系統はどういう風になってるの?』
『素晴らしい質問でございます理様、錬金で練成される金属の一覧を表示させていただきます』
N ダンジョン鉄
HQ 魔鉄、魔銅
R 魔鋼、ミスリル銀
SR ミスリル鋼、オリハルコン
UR アダマンタイト、ヒヒイロカネ
なるほどなぁ魔鋼は結構出来ているけど、ミスリル銀はまだ一度も出来ていないなぁ。
何か理由があるのかな?
『ナビちゃんミスリル銀ってさ、出来にくい理由があるのかな?』
『イメージでございます理様。ミスリル銀は柔らかく武器には向かない金属ですので、防具を作るイメージで、錬金をされると比較的出来やすいかと思います』
『ミスリル鋼になりますと、硬さも十分にございますので、武器にも最適な素材となります』
『魔法金属には特性がございますので、単独で使われるより、合金にするイメージで装備を作成されると、より思い通りのものが出来やすくなります』
なるほどねぇ、よし家に戻って錬金やろう。
◇◆◇◆
九月三日 十六時
今日は女性陣が俺の家の事で打ち合わせに来るって言ってたけど、何人来るんだろ。
まぁ俺はそっち方面は無頓着だから任せてしまおう。
錬金もレベル5まで上がってるから五種錬金も可能になった。
思い切って上位素材を目指して全部五種錬金して行こう。
HQ以下の素材二千八百個を使い五百五十回の錬金を行った。
途中でレベル6に上がった為に最後のほうは、六種錬金も行った。
途中で二回嬉しい声が聞こえたぜ。
『ミッションクリアおめでとう御座います理様! 世界で始めて【SR品質の錬金の成功】達成です。50ポイントが付与されました』
『ミッションクリアおめでとう御座います理様! 世界で始めて【UR品質の錬金の成功】達成です。200ポイントが付与されました』
そして出来上がったのは、
ロスト 50回
魔鋼HQ 190個
魔銅HQ 180個
魔鋼R 50個
ミスリル銀R 55個
ミスリル鋼SR 12個
オリハルコンSR 12個
アダマンタイトUR 1個
結構凄い成果だった。
この勢いで鍛治も成功させてやるぜ!
刀と脇差の高品質な物が欲しいな。
鍛治師JOBレベルが15を越えた事で、こちらも三種の素材が指定できる。
思い切って使うぞUR素材!
アダマンタイト
オリハルコン
ミスリル鋼の三種類を選び、刀をイメージする。
直刀 UR15%SR85%と表示される。
これは期待できる。
【刀作成】
直刀UR 攻撃力250 重量3 魔法との融和性も高く最高品質の刀
「やったぜ! めっちゃ嬉しい」
『ミッションクリアおめでとう御座います理様! 世界で始めて【UR品質の装備の成功】達成です。200ポイントが付与されました』
もう一つ脇差をイメージして、素材を指定する。
ミスリル鋼×2
オリハルコン1
【刀作成】
大脇差SR 攻撃力80 重量2
『ミッションクリアおめでとう御座います理様!世界で始めて【SR品質の装備の成功】達成です。50ポイントが付与されました』
よっしゃー!!!これで武器は大丈夫だ。
あとはこの武器に付与をしていくだけだけど、今は付与に使えるようないい魔核が無いから手に入るまで待とう。
でもポイントも嬉しいな、500ポイントも入ってきたぞ、スキルを伸ばすなら、身体強化だな。
転移もMAXまで上げるか
【身体強化】LV6→LV10 170ポイント
【転移】 LV6→LV10 170ポイント
HPが低いのが不安だったから残りはTBと俺のステータスに振ろう。
守備力 50→100 HP500→1000
TB
攻撃力 45→119
守備力 43→ 93 HP430→930
身体強化はLV10だと能力値10倍強化までいけるな。
転移は、やってみないと解らないが、きっと国内ならどこでも困らない程度はいけるか。
拠点登録しないといけないから明日は一日飛び回るかな。
◇◆◇◆
十八時三十分になって家に女性陣達が来た。
メンバーは……
山野 美紀
今井 優子
森 龍子
東雲 あずさ
音羽 真由美
真壁 聖子
澤藤 蘭
前田 香織
鹿内 雅子
坂内 美穂
総勢十名だ……てか【DIT】のサポートメンバーの女性全員じゃん。
「何でこんな大人数なの?」と、聞くと山野さんが代表して答えてくれた。
「それは大事な事だからですよ」
「そこまで大事とは思えないけどな? 最近みんながよく遊びに来るから、広めのリビングと俺の寝室だけあれば事は足りると思うんだけどな」と、答えると鹿内さんがちょっと呆れたような感じで、言って来た。
「岩崎さんってさ、女性から見たら凄い優良物件なんだから自覚持ちなさいよ。みんなチャンスがあればどうにかしたいと思うのよ。世界一強くて凄いお金持ちなんだから諦めて捕まりなさい」
「そこまではっきり言われると逆に清々しいな。家の事はみんなに任せたから決まったら教えてね。でもみんなもダンジョン効果って言うか、最初に会ったときの印象より凄く綺麗になってるよね。今なら俺みたいなおっさんじゃ無くても、より取り見取りなんじゃないの?」
「私たちも女性だけの時は、ダンジョン効果の話題ばっかりだけど、際限なく若返るとかじゃなく、自分のイメージする一番気力も体力も充実した状態になるみたいですね。実際見た目が中学生くらいになっちゃったりすると仕事上も大変だしね」
「そういえばさ、鹿内さんの言ってた『ダンジョンエステ』だっけ、あれの反応はどうなの?」
「昨日ホームページ立ち上げたんですけど、アクセスが多すぎてパンクしてる状態です。サーバーを強化して再スタートは来週からの予定ですね」
「そうなんだね、TVで放送された映像がインパクトあり過ぎたからな。昨日のニュースでも、キャッチボールの時、時速230㎞出てたとかの検証やってたし。あれはまだ余裕あったの?」
「全然ですよ、本気で投げたらグローブが耐えられないですしね」と、東雲さんが答えた。
「マジかよ、もうダンジョンで石投げるだけで十分モンスター倒せるんじゃないの? あ、ちょっと閃いたかも、俺は隣の部屋にいるから任せたよ!」
流石にこの中に居続ける度胸は俺には無いし、今の会話の中で閃いた事をちょっと用意しておこう。
二十時になると達也と颯太がいつものように現れた。
「今日は焼酎の取っておき持ってきたぞ」
「女性陣がみんな来てるって聞いたから、差し入れのケーキも用意してるぞ」
「達也はそういうところも気が利くんだな」
そんな話をしていると山野さんが現れて、
「島さん斉藤さんお疲れ様です。岩崎さん。大体の案は纏まりましたから目を通してくださいね」と、伝えてきた。
「もう出来たんだ。思ったより早かったな。じゃぁさもうこんな時間だから、ご飯でも食べながらゆっくり見せてね」
全員でいつもの様に手早く支度をして飲み会が始まった。
「昨日も少し言ったが、土地とか買うのはどうなんだ?」
「あーそれでいいと思ったんだけどさ、俺、ついこの間までただの派遣社員だったから、そんな伝とか全然無いしどうすればいいのかさっぱりだ」
「そんな事だろうと思ったから、購入してもらう場所はこっちで紹介するぞ。明日から当面、東雲さんを理担当の派遣職員として秘書のような事をして貰う。土地関係の事は東雲さんに交渉を任せて、お金だけ理が出せばOKだ。まだまだ【DIT】だけでは出来ない事も多いから、色々頼む事もあるがよろしく頼むぞ」
「と言う事で明日からよろしくお願いしますね。岩崎さん」
「あーなんか良く解んないが、面倒くさい事はすべて東雲さんに任せてOKという事でいいんだな?」
「概ねあってる」と颯太が答えた。
まぁ俺に難しい事言っても良く解んないしな。
解る人間に任せるのが一番だぜ!
「家のプラン見てくださいよ。島さんから言われてた予算内で収まるように、みんなで素敵なプラン作りましたよ!」と、山野さんがハイテンションで家のプランを広げた。
図面見てびっくりした。
二階建てだが広さが半端無い。
五十畳のリビングとか寝室が四個とか意味わかんないし、風呂が二つにトイレは四つもある。
風呂の広さも普通に六畳くらいあるし、書斎に保管室もある。
事務室みたいなのが別にあるのが、東雲さんの仕事部屋なのかな?
敷地も三百坪くらいになってるじゃん。
「これって建てるのいくらかかるの?」
「建物だけで二億くらいだな【D特区】は土地が全て国有だから、以前からの住民には土地は無償貸与だ。俺たちが居る事が多いから、警備上の問題とかクリアするのにこの規模は最低必要だな」
「颯太と達也が居るのが前提って俺の家だぞ」
俺の言葉は丸無視で達也が言葉を続けた。
「これでいいなら、明日から早速建て始めるぞ。一月ちょっとで建ててやる」
「もう諦めた、任せるよ。みんなもありがとね。家が完成したら遊びにおいでね」
今更言ってもしょうがないから『なる様になれ』だな。




