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第二十七話 昔話――肆

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)は、

 おともだちの魔獣(まじゅう)の王(おう)(文字がヨダレで読めない)にあいに、

 魔獣(まじゅう)の森(もり)にきました。


 ――――ごめんね。もじがきえてよめないや」


「それは、「(「魔獣のお「たしか)ああ~、そ(え~っとな「メア様は)「私それ知(かわいいでチュウ~、)っ――

  (「オレ知って「メア) (様もティア様も、萌え) (~「だまるトリ!「ぐ) (ほぉ)

 一斉に喋りだして全然わからん(こっち見ないでよ。みんな寄り過ぎ!)


 再び母さんで顔を隠す『(エイドさんが一睨みすると~、みんな死んだように静かになった。(まる)~)』




「あ~もう!! つづきよむよ?」


「もご(あい)!」


 両手で母さんの服を引っ張りながら答えた。


「メアちゃん、もうあんしんして。みえないようにしたから」


 横目でチラッと見る。さっきより絵本を寄せてくれたようだ(これで見えないね!)


「てゅづき(つづき)、よおねぇ(よんで)?」


「うん!」




……




「お主(ぬし)がくるとはめずらしい。」

 魔獣(まじゅう)の王(おう)は神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)にはなしかけます。


「汝(なんじ)におねがいがあってきた。」

「お主(ぬし)が我(われ)におねがいだと。

 あしたにはこのよがおわるか。

 はっはっはっ。」

 魔獣(まじゅう)の王(おう)がおおわらいすると、

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)はあたまをさげました。


「やめよ。

 そのようなきもちのわるい。

 しておねがいとはなんだ。」

「わらわを人(ひと)にしてほしい。」

 魔獣(まじゅう)の王(おう)はビックリ(びっくり)ぎょうてんで、

 アゴ(あご)がはずれそうになりました。


 それでも、

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)は魔獣(まじゅう)の王(おう)をじっとみています。


「その目(め)は、

 ほんきなのだな。

 なぜそのようなことを。」

「ぜったいにわらわぬか。

 人(ひと)の子(こ)にこ、

 恋(こい)をしたみたいだ」

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)は指(ゆび)をもじもじとさせています。


「プッ(ぷっ)、

 お主(ぬし)が人(ひと)に恋(こい)。

 それで人(ひと)になりたいか。」

 魔獣(まじゅう)の王(おう)はわらうのをがまんして、

 口(くち)がふくらんでしまいました。




「やめたほうがいいぞ。」

 がまんしおえた魔獣(まじゅう)の王(おう)はいいました。


「汝(なんじ)でもできぬか。

 やはり、

 魔獣(まじゅう)の王(おう)でもできぬか。」

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)はかえろうとします。




「まて、

 できぬとはいっておらん。

 一(ひと)つじょうけんがある。

 お主(ぬし)の血(ち)がほしい。」 

「汝(なんじ)はそうしょくであろう。」

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)はフシギ(ふしぎ)におもいました。

 

「お主(ぬし)の血(ち)をのめば、

 すべてのいきものとはなしができるのだろう。」

「それだけでよいのか。」

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)はそういうと、

 右手(みぎて)の爪(つめ)で左手(ひだりて)を切(き)りました。


 そして、

 血(ち)をのませます。


「くそまずい。

 すこしまっておれ。」

 そういうと魔獣(まじゅう)の王(おう)は、

 森(もり)のおくにきえました。


「まずいとはしつれいなやつだ」

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)はちょっとふきげんです。




 しばらくすると魔獣(まじゅう)の王(おう)は、

 黄金(おうごん)でできた指輪(ゆびわ)をもってきました。


「それをみにつければ人(ひと)になれる。

 まったく、

 竜(りゅう)ぞくはどうしてこうも人(ひと)に、

 まったく。」

「ありがとう。

 友(とも)よ。」

 さっそく神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)は、

 黄金(おうごん)の指輪(ゆびわ)に爪(つめ)のさきをとおしました。




 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)は村(むら)にもどると、

 酪農家(らくのうか)の女(おんな)の子(こ)におおいそぎであいにいきます。


「そんなにいそいで竜(りゅう)さんどうしたの。」

「よいか、

 わらわをみていてくれ、

 目(め)をはなさぬようにな。」


 さっそく黄金(おうごん)の指輪(ゆびわ)に爪(つめ)のさきをとおしました。




 すると、

 まばゆい光(ひかり)のなかから、

 かれんな一人(ひとり)の少女(しょうじょ)がでてきました。


「えっと、

 竜(りゅう)さんなのかな。

 それよりハダカ(はだか)。

 はやく服(ふく)をきて。」

 すぐにその少女(しょうじょ)を酪農家(らくのうか)の家(いえ)にいれ、

 服(ふく)をえらんできさせました。


「ほんとうに人(ひと)になれたのね。

 おめでとう竜(りゅう)さん。」

 酪農家(らくのうか)の女(おんな)の子(こ)はその少女(しょうじょ)を、

 あらためてよくみました。




 金色(こんじき)のウロコ(うろこ)は、

 キレイ(きれい)にながれるカミ(かみ)に。

 地獄(じごく)の業火(ごうか)のようなヒトミ(ひとみ)は、

 たくさんの人(ひと)をみりょうするあいらしい目(め)に。

 それはそれは、

 うつくしい少女(しょうじょ)になっていたのです。

 



「このすがたならブレイブ様(ぶれいぶさま)と、

 その、

 あの。」

「ブレイブ様(ぶれいぶさま)は王子様(おうじさま)だから、

 きょうそうがはげしいのよね。」


「でも。」

 酪農家(らくのうか)の娘(むすめ)は家(いえ)のドア(どあ)をいきおいよくひらくと、

 村(むら)の人々(ひとびと)がたおれこんできました。


「みんなでやればいけるわよね。」

「あはは。」「がはは。」「ぬぬぬ。」「おじゃ。」


 その日(ひ)から、

 竜(りゅう)と王子様(おうじさま)ラブラブ(らぶらぶ)大作戦(だいさくせん)がはじまりました。




 城(しろ)でひらかれる舞踏会(ぶとうかい)にむけて、

 酪農家(らくのうか)の家族(かぞく)がりょうりを、

 木(き)こりの男(おとこ)がマナー(まなー)を、

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)におしえました。


 そして、

 大工(だいく)の親方(おやかた)が馬車(ばしゃ)を、

 服屋(ふくや)の店主(てんしゅ)が舞踏会(ぶとうかい)できる服(ふく)を、

 道具屋(どうぐや)の店主(てんしゅ)が香水(こうすい)を、

 いっしょうけんめいにつくっていました。




 そんなある日(ひ)のこと。


「わたくしのためにみなさま、

 どうもありがとうございます。」

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)のことばづかいも、

 すっかりみちがえました。


 そして、

 村(むら)の人々(ひとびと)にえがおをむけると。


「お母(かあ)さんー。」「パパ(ぱぱ)たすけて。」「おじゃ。」

 みんな神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)に釘付(くぎづ)けです。


「えがおはまだまだ、

 たくさんのれんしゅうがひつようね。」

「うんうん。」

 みんなおおきくうなずきました。




 ついに舞踏会(ぶとうかい)の日(ひ)になりました。


 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)は、

 いいえ。


 ファフニール姫(ふぁふにーるひめ)は、

 服屋(ふくや)の店主(てんしゅ)がつくったキレイ(きれい)なドレス(どれす)をきて、

 道具屋(どうぐや)の店主(てんしゅ)があたらしくつくった、

 リョカイオ(りょかいお)の香水(こうすい)をつけました。


 木(き)こりの男(おとこ)はファフニール姫(ふぁふにーるひめ)に、

 じぶんのしょうたいじょうをてわたします。


 そして、

 ファフニール姫(ふぁふにーるひめ)は酪農家(らくのうか)の家族(かぞく)におしえてもらい、

 いっしょうけんめいつくったオカシ(おかし)のふくろを

 カバン(かばん)にいれました。


「みなさまいってまいります。」

 大工(だいく)の親方(おやかた)がつくった、

 とってもごうかな馬車(ばしゃ)にのろうとしました。




「まってくだされ。

 これはあのとき、

 村(むら)をまもってくれたおれいです。」

 村長(そんちょう)が村(むら)のお宝(たから)。

 エーギル(えーぎる)のティアラ(てぃあら)をわたしました。


「これはうけとれません。

 わたくしは村(むら)のみなさまに、

 こんなによくしてもらっているのに。」

 村(むら)の人々(ひとびと)は、

 ファフニール姫(ふぁふにーるひめ)にえがおをむけています。


 ファフニール姫(ふぁふにーるひめ)はうれしなみだをながすと、

 えがおをかえしました。


 それはまえのような、

 えがおではありません。


 村(むら)の人々(ひとびと)と、

 ともにくらすようになってかわった。


 みんなをえがおにするえがおです。




「いってきます。」




「「「「いってらっしゃい。」」」」


 ファフニール姫(ふぁふにーるひめ)が馬車(ばしゃ)にのると、

 しつじ服(ふく)の酪農家(らくのうか)の男(おとこ)は、

 ペガサス(ぺがさす)を城(しろ)まではしらせました。




 城(しろ)についたファフニール姫(ふぁふにーるひめ)は、

 舞踏会(ぶとうかい)のかいじょうをあるいていました。

 それをみたかいじょうの人々(ひとびと)は、

 まるで天女(てんにょ)のようだと釘付(くぎづけ)けです。


 そして、

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)をさがしみつけました。




「しつれいしますブレイブ様(ぶれいぶさま)。

 わたくしはファフニール(ふぁふにーる)ともうします。」

 ファフニール姫(ふぁふにーるひめ)は、

 ながれるようにカーテシー(かーてしー)をしました。


 そして、

 目(め)があうとおたがいにかおをあかくしました。


「しつれいしました。

 その、

 たいへんおうつくしいおかただったので。」

 そういいながら勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)はおじぎをします。


「ファフニール嬢(ふぁふにーるじょう)でしたか。

 私(わたし)といっしょにおどっていただけませんか。」


 なんと、

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)からさそってきたではありませんか。

 それにはみんなたいへんおどろきです。


「はい。

 よろこんで。」

 二人(ふたり)は手(て)と手(て)をにぎると、

 ぶたいまであるいていきました。




 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)とファフニール姫(ふぁふにーるひめ)のおどりは、

 とてもうつくしくきれいで、

 かいじょうの人々(ひとびと)をみりょうしました。




 しかし、

 とつぜんあらわれた水色(みずいろ)の閃光(せんこう)が、

 ファフニール姫(ふぁふにーるひめ)をさらっていったのです。


「ファフニール嬢(ふぁふにーるじょう)。」

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)は水色(みずいろ)の閃光(せんこう)を、

 ひっしにおいかけます。


 はしって、

 はしって、

 はしりつづけて、

 とうとう城(しろ)のうらにわでおいつきました。


「はあーー。」

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)が水色(みずいろ)の閃光(せんこう)に剣(けん)で切(き)りかかります。


「あぶないあぶない。」

 水色(みずいろ)の閃光(せんこう)のしょうたいは、

 としおいた魔法使(まほうつか)いでした。


「でりゃあーー。」

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)のはげしいこうげきで、

 魔法使(まほうつか)いはファフニール姫(ふぁふにーるひめ)を、

 てばなしてしまいます。


「ファフニール嬢(ふぁふにーるじょう)。」

「ブレイブ様(ぶれいぶさま)。」

 ファフニール姫(ふぁふにーるひめ)はすぐさま、

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)にかけよります。


 そして、

 二人(ふたり)はおたがいのさいかいをよろこびました。




「ほれ、

 よそみはいかんぞ。」

 魔法使(まほうつか)いはおそろしいはやさで魔法(まほう)をはなちました。


 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)はけっかいで、

 ファフニール姫(ふぁふにーるひめ)をまもります。


「あまい、

 あまいわ。」

 ちかづいてきた魔法使(まほうつか)いによって、

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)はふきとばされてしまいました。


「うわーー。」

「ブレイブ様(ぶれいぶさま)。」

 ファフニール姫(ふぁふにーるひめ)はなきそうな声(こえ)でさけびました。


 魔法使(まほうつか)いはおおきな魔法(まほう)の玉(たま)を、

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)にはなちます。




「させない。」




 ファフニール姫(ふぁふにーるひめ)は勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)をかばいました。


 しかし、

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)をまもるために、

 竜(りゅう)のすがた、

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)にもどったのです。


「ファフニール嬢(ふぁふにーるじょう)なのか。」

 そのからだにはいままでとちがい、

 黄金(おうごん)のうでわと漆黒(しっこく)の頭飾(あたまかざ)り、

 黄金(おうごん)のマント(まんと)に、

 かがやく鉤爪(かぎづめ)をみにつけていました。


「ごめんなさい。」

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)はそういうと、

 かがやく鉤爪(かぎづめ)で魔法使(まほうつか)いを、

 空(そら)たかくにふきとばしました。


「ちょ、

 お主(ぬし)まて。」

 魔法使(まほうつか)いはなきそうな声(こえ)をだしています。


 それをムシ(むし)して神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)は、

 ぜんしんをまっ赤(か)にかがやかせます。


 黄金(おうごん)のマント(まんと)をなびかせ、

 天空(てんくう)の覇者(はしゃ)たるツバサ(つばさ)はかがやきをまし、

 地獄(じごく)の業火(ごうか)のようなヒトミ(ひとみ)からは、

 なみだが一(ひと)しずくながれおちました。




「≪突き刺す者(フロッティ)≫。」




 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)のおおきくあけた口(くち)のまえに、

 たくさんの魔法陣(まほうじん)があらわれて、

 それにむかってブレス(ぶれす)をはなちました。


 すると、

 魔法使(まほうつかい)いにむかって、

 まばゆい光(ひかり)がつきすすみます。


「あぎゃーー。」

 そこに魔法使(まほうつかい)いはいません。




 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)はすぐにツバサ(つばさ)をひろげました。


「まってくれ。

 ファフニール嬢(ふぁふにーるじょう)、

 いかないでくれ。」

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)はおおぞらにとんでいきます。




「こらーー。」

「きゃあーー。」

 黒(くろ)い閃光(せんこう)が神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)を、

 たたきおとしました。


「えーと、

 ファフニール嬢(ふぁふにーるじょう)、

 はなしをきいてほしい。」

 なんだかよくわからないじょうきょうに、

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)はキョトン(きょとん)としながらも、

 あたまをおさえている神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)に、

 あゆみよっていきます。



「まずは、

 私(わたし)をまもってくれて、

 ありがとうございます。」

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)はおれいをいいました。


 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)のうえには、

 ペガサス(ぺがさす)にのった村(むら)の人々(ひとびと)がとんでいて、

 にげることができません。


「そのよろしければ。

 私(わたし)とおどってはくださらないか。」

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)は手(て)を、

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)にさしだします。


「二天一流(にてんいちりゅう)、

 肆ノ太刀(よんのたち)≪風廻(かぜまわ)し≫。」

 木(き)こりの男(おとこ)がくもをけしてお月様(つきさま)がでてきました。


「≪守るべき(せいくりっど)場所(ふぃーるど)≫。」

 大工(だいく)の親方(おやかた)がおにわにぶたいをつくります。


 一人(ひとり)と一(いっ)ぴきは、

 おたがいをみつめあいます。




「わたくしは竜(りゅう)ですが、

 よろしいのですか。」

「お手(て)をこちらに。」

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)はおずおずとそのおおきな手(て)を、

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)にさしだしました。


 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)はその手(て)をとると、

 ぶたいでおどりはじめます。


 おおきさもしゅぞくもちがう、

 はたからみたらおかしなおどりですが、

 みる人(ひと)をあんしんさせる、

 ふしぎなみりょくにみちていました。




 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)と勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)がおどっている、

 すこしはなれた森(もり)のおくに魔法使(まほうつか)いはいました。


「ファフニール(ふぁふにーる)め。

 ほんとうにおそろしいことをしてくれる。

 あやうく我(われ)がしぬところであった。」

 そういうと魔法使(まほうつか)いは魔獣(まじゅう)の王(おう)にかわりました。


「我(われ)もバカ(ばか)なことをしたものよ。

 恋(こい)のキューピッド(きゅーぴっど)ではないんだぞ。

 まったく。

 そろそろアレ(あれ)もくるころか。」

 魔獣(まじゅう)の王(おう)は魔獣(まじゅう)の森(もり)のおくに、

 一(いっ)ぴきでかえっていきました。


「イテテ(いてて)。

 まったく。」




 ぶたいでは二人(ふたり)のおどりがおえていました。


「ファフニール(ふぁふにーる)、

 わすれものだぜ。」

 酪農家(らくのうか)の男(おとこ)はオカシ(おかし)のふくろを、

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)になげました。


「それはなにですか。」

「これはわたくしがつくったオカシ(おかし)です。」

 そういいながら神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)は、

 オカシ(おかし)のふくろをせなかにかくそうとしました。


「お一(ひと)つたべてもよろしいですか。」

「えっと、

 それは。」

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)はへんじをきかずにオカシ(おかし)をたべました。


「おいしい。」


 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)はなぜか、

 なみだをながしました。


「すまない。

 たべてはいけないものだったのですね。」

「いいえ。

 いいえ、

 そんなことはありません。

 どうもありがとうございます。」 

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)と勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)は、

 どうじにあたまをさげました。


「うふふ。」「ふふふ。」


「ファフニール嬢(ふぁふにーるじょう)、

 きいてほしいことがあります。」

 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)は神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)を、

 じっとみつめます。




「私(わたし)とけっこんしてほしい。」




「わたくしは竜(りゅう)ですよ。

 それでもよろしいのですか。」

 神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)は、

 ≪突き刺す者(フロッティ)≫をはなったときより、

 まっ赤(か)になってしまいました。


 勇者(ゆうしゃ)ブレイブ(ぶれいぶ)はそっと神竜(しんりゅう)ファフニール(ふぁふにーる)の手(て)に、

 キス(きす)をするとまばゆい光(ひかり)とともに、

 ファフニール姫(ふぁふにーるひめ)がでてきました。


 そして、

 空(そら)には黄金(おうごん)の指輪(ゆびわ)が二(ふた)つあります。


 城(しろ)にいたひとびとも、

 なんのさわぎだとあつまりだしました。


「はい、

 よろこんで。」

 そういうと二人(ふたり)はおたがいに、

 指輪(ゆびわ)を左手(ひだりて)のくすりゆびにはめあいました。




「おいわいでおじゃ≪四霊招来(しれいしょうらい)≫。」

「おいわいよ≪星々の輝き(すたーだすと)≫。」

 服屋(ふくや)の店主(てんしゅ)がめでたい魔獣(まじゅう)をだし、

 道具屋(どうぐや)の店主(てんしゅ)が空(そら)に星(そら)をまきました。


「ぐおぉぉ。」「ぎゃおお。」

 二人(ふたり)をおいわいするように、

 竜(りゅう)たちがあつまってきました。

 そして、

 城(しろ)の人々(ひとびと)をせなかにのせて夜空(よぞら)をとびまわります。


「ヒヒーン(ひひーん)。」

 ペガサス(ぺがさす)にのった村(むら)の人々(ひとびと)がおいわいをさけびます。


「おめでとう。」「おめでとー。」「めでてえぜ。」

「おめでとうございます。」「うらやましい。」




「「みんなありがとう。」」




「ファフニール嬢(じょう)。」「ブレイブ様(さま)。」




 竜(りゅう)と城(しろ)と村(むら)の人々(ひとびと)がしゅくふくしているなか、




 二人(ふたり)はしあわせなキス(きす)をしました。




 めでたしめでたし。




 ――――おしまい!!」


「どうだったメアちゃん? おもしろかった?」


「あい! とねも(とても)おもちろちた(おもしろかった)!!」


 なかなか面白いお話だったな(でもねメアちゃん? きっと――)ああ言わなくてもわかってる。


「それでね! それでね!! きいてメアちゃん!!!」


 母さんが鼻を膨らまし、むふ~!と自慢げだ(このパターン何回目?)数えてない『あれは~、十日前の夜からだったから~。合計で二十二回だよ~』(もうそんなにも聞いていたのね)


「にゃあに(なあに)」


「なんと!? このおはなしのブレイブさまとファフニールさまは、ティアたちのごせんぞさまなの! すごいでしょー!!」


「ちゅごーい!(棒)」


 知ってた。ほんとうに知ってた(はい! また一つわたし達に変な血が流れてることがわかりました)イスナーこれはほんとうなのか?『え~? ファーちゃんの血がメアちゃん達にバッチシ~!流れているなんて教えられないな~?』


 ご先祖様のバカーーッ!!!


 ラブピ-ス王家の血筋はどうなっているんだ!?(人の種族は全部入っているし、宇宙人、超古代文明人の生き残り、魔獣、魔物)異界の魔王、神、星、幽霊、未来に過去の人、転移者、《転生者》(別次元の生物、ロボット、道具)


 頭ラブピースかよ!!! 愛が有ればイイって問題じゃねぇぞ!『愛が有ればOKだよ~!』限度があるーーッ!!!


 そしてなぜ、そんな血筋で人の形を保っていられるんだ!?(この世界の住人が二次元みたいなのって……)深淵を覗いてはいけない。ねっ! チノお姉ちゃん!!(あい! わたちたちじぇろちゃいだもんね!!)


 うふ、うふっ、ふっふ~! アハハハハハ!?(イヒ? キャハ! キャキャキャ!!)『SAN値チェック(正気じゃなくな)失敗した(っちゃた)のかな~?』


「もう、おへやににもどる?」


 おっと――。


「あい! もどうー。あにたもよおてぇ(あしたもよんで)?」


「あしたも? それじゃあ、つぎのえほんは――」

 母さんが絵本を閉じるとそこには――、




「次は「メ(「チュ、チュウ~♪」)ア様にオス(「これさえなければま)ス「絵本と(ともなのにねぇー」「)言えばやっ(そうでございますね)――

 (「よし、明日もこの時) (間に休憩を「おまえだ) (けは来るなトリ!「) (なぜですソノタ) (オ!?)

 大量の野菜達(城の人達)がうじゃうじゃ居る(なんでぇぇ、こんなにぃ……増えているのよぉーー!?)


 視線に耐えられず母さんで顔を隠す『視線~、視線ってさっきから気にしすぎよ~? あれ~!?(殺気~!!)』




…………




……




「ユナちゃん? あそこで城の人達に囲まれて、間抜け面を晒しているのがユナちゃんの――」


「あ~ぶ~?」


「いい子ね~、ユナちゃんは~!」


「あ~い~!」


「今に見ていなさい! 憎ったらしいティナ!!」


「フッフッフッ、ウッフッフッ」


「オ~~ホッ~~ホッ~~!!!」




イベントクリア報酬

ゲットスキル

【みんなのアイドル】

中身は三十歳のおっさん、あれ精神は六、七歳か中身は七歳のおっさん

補正 パーティのステータス+10%UP


【王家】

由緒ある(笑)ラブピース王国の血縁者

補正 全能力+1


【アタマノナカニデンパガ++】 ⇒ 【アタマノナカニデンパガSP】

いあ! いあ! いすなあ! ふたぐん!

補正 器用さ+3 <new>MP消費-10% 魔法力+10<封印中>


リザルト

ラブピース王国

城のみんなの士気が少し上がりました

国力500,000 ⇒ 500,010

創作日記:起 昔話を聞く 視線を感じる

承 母さんべらべら 途中トイレ 歩行 見られている

転 王族の血筋狂っている アイドル化してる? でも本当は……

結 楽しいまた明日も聞く 誰かの視線の正体は!


再び起承転結で書いて思ったことは、起承転結がある=因果関係がはっきりしている。

のように感じた。あとは転がある事で物語に面白さを出せるのかな?

つまり因果関係をはっきりさせて、少しひねれば(転を置くと)勝手に起承転結ができる。……と思う。あへ~


昔話は結から出来事(プロットもどき)を書いてから作った物で、起承転結を結構な量を一つに入れた感じにしたつもり。こっちの方が物語っぽいような。だとしたら起承転結はパーツの最小単位のイメージかな。

あへ~あへ~


未来日記:起承転結について

注意 作者が勝手に考える起承転結です。

起 だいたいみんな起の部分で説明しなきゃって、情報の嵐を叩きつけちゃうよね。

エッセイでも読者に伝えろとよく書いています(なろう内しか知らんけど)

ハイ! ブッブー!! 待て!? これは孔明の罠だ! ナンダッテー!!!

起では読者が読みたくなる『なぜ?』『どうなる?』を導くために情報を伏せるだなー、これが。

そのために説明を入れるのであって、説明回にしちゃダメだゾ!


次に承。

『なぜ?』『どうなる?』を提起したら、それを補足するのが承です。

簡単な例で言ったら起で勇者よ魔王を殺せ!を提起したとしましょう。

勇者ってなんだよ? ある日神託がうんぬんかんぬん。

魔王ってなんだよ? 行く先々で魔王の悪行と人となりがうんぬんかんぬん。

殺せ!ってどうやって? 聖剣なり仲間だったり技だったりうんぬんかんぬん。

エピソードを交えて『補足』していく事。あくまで『補足』だゾ!


ハイ次は結です。え!? 転は? まあ待て。

さきほどの例をまた使います。勇者よ魔王を殺せ!だったら結は殺したかムリ!のどちらかです。まあ、結末だからね。


で、最後は転です。ちょ、結はどうした!? まあ待て。

転は『修飾』なんだな。これを一緒にして考えるのはナンセンスすぎる。転自体どこに入れてもいいからね。

はいまた例ですよ~。

起の付近に転を入れた場合は、

いきなりクライマックスで勇者が魔王を殺した場面から始まるや、なろうのランキング大喜利の序盤みたいなかんじかな。

承だったら物語途中の山場だね。

仲間が死んだり、敵が寝返ったり、聖剣が折れてたり、ヒロインがもう一人湧いたりなどなど。

結付近なら、

殺した魔王が実は未来の勇者だったとか、I am your father. NOOOoo!!

もうムキムキ僧侶一人だけでいいんじゃないかな?とか。




『転はフリー』って事と、起と結で物語は成り立っています。残りの承は『補足』しながら引き延ばす役割。


けっきょく何が言いたいかって? 起承転結を創作論で振りかざしているのは地雷や。物語は起承転結でできとらん! 世の中序破急の三幕構成だよ。いや、ほんまやって、俺の脳みそでは起承転結は噛み砕けん。


俺は起承転結を捨てて、序破急でやるんだ。


今までの説明は何だったんだぁぁぁ!!! うぼへぁ!?

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― 新着の感想 ―
[一言] イカれた血筋の列挙……じゃないや。 そのあとですかね? 王権の強権で強制交配なのか、放っといても勝手に歴代で変なのとくっついて超雑種化したのか。 その辺の補足があると嬉しいかも。
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