第二十六話 昔話――参
すぅ~すぅ~
「誰だ押すのは」「あたいも赤ちゃん欲しいな~」
んにゃ~? 騒がしいな~? 人がすやすやと惰眠を貪っているのに。あくびを一つしながら目を開けると、二十人位の野菜達が居た!(ふぅぁ~~? ん?)
「マァ~ン~マァ~ァ~!!! おきちぇ、おきちぇぇ!!!」
ぺちぺち
「えへ~、スカートにあってるよメアちゃん~。にひひ~」
なんて恐ろしい夢を!? 母さんの顔をバシバシと叩く!!『(ぺちぺちと叩いて~、周りの人達がほっこりしている。~)』ダメだ! 嬉しそうによだれを垂らしているだけだ(すか~と~~?)
ぺちぺち
「エェ~イィ~ドォ~!? おきちぇ、おきちぇぇ!!!」
ぺちぺち
「うふふ、スカート似合っていますよメア様。うふふ」
え~~!? 二人共なんて恐ろしい夢を見ているんだ!(すかーと? ――ついに現実でもスカートが穿けるのね!!)ぜーってぇー穿かねぇから!!! エイドさんの顔をバシバシと叩く! ダメだぁぁ。叩いても嬉しそうにしているだけだ。
むむ? 一瞬だけ目が開いたような。もしかして――。
「おきちぇるぅ? ……エイドにょだいきにゃいー!」
バサッ
「起きました!! 今まで寝ていたのです。嘘ではないのですよ。信じてください!?」
地獄に叩き落とされたような、表情へと変わっていくエイドさんが、縋りついてきた。
「みちぇ!」
周りにいる野菜達へぐるりと指を向けていく。どうやらエイドさんも状況を理解したようだ。
「あなた達!? こんな所で、何をしているのですか!!」
少し声を荒げながら野菜達に質問している。その背中に隠れてみんなをこっそり覗く(なんでこんなに人がいるの!?)
「今は休憩中でして、人が集まっていたので何事かと気になり来ました」
「城からずっと見ていたのにあいつ逃げたトリ」
「来よう来ようってぎゃーぎゃーうるさかった癖に」
「あいつは通称口八丁だからな」
「「そうだなモブ」」
「おまえらー!」
騒がしい兵士のグループから、静かな従者のグループへと、エイドさんは視線を移している。
「あなた達は?」
「休憩中なのでぇー、避暑に打って付けの場所が在るから――」
「皆で来たのでございます」
「そう、そうでチュウ!」
三人の従者さんは一緒に抱き合い縮こまっている。エイドさんは厳しい上司なのだろうか?(わたし達には、優しいんだけどなぁー)
「はぁ~、休憩中なら別に良いのですよ。他の方も休憩中ですか?」
「「「「はい」」」」
エイドさんが寝癖を元に戻している『メアちゃん達も~、寝癖直したら~?』あ、おはようイスナー!(おはよう~!)『おはよう~、でもそろそろこんにちは~、なんだけどね~』けっこう寝たんだな(どうりで髪の毛がハネている訳ね)
寝癖なんて自然に直るだろ(ダメだよメアちゃん! 乙女は見た目が重要なんだから、ちゃんとオシャレにしてないと)
チノが不器用に髪をいじりだした『不器用だって~、チノちゃん~』おいチクるな。でも手櫛だけでは直らないみたいだぞ(いいもん! エイドさんに直してもらうもん!!)
「メア様、御髪がさらに乱れてしまいますよ。あなた達も休憩中なら、もっと楽に過ごしていいのですよ?」
「「「ほっ」」」
従者さん達は力なく座り込んでしまった。エイドさんはそれを無視して、俺の髪を直してくれる。
「ありがちょ」
ありがとうエイドさん(さっすがエイドさん)
「どういたしましてメア様♪」
少し恥ずかし気なのかエイドさんの頬が赤い(みんなに見られながらのお仕事だからね)エイドさんも俺達と一緒で恥ずかしがり屋なんだな『(おう~、そうやな~)』
「ティア? いつまで寝ているのですか?」
エイドさんが母さんの脇をこちょこちょしている。
「むひ、むふ、あふ、あは、きゃははは!?」
母さんが悶えて飛び起きた。
兵士の内の一人も急に悶えだすと、周りに居た三人の兵士がいっせいにボコり始める。何してんだ? まあ、いっか!
「きゃは、や、やめてよ! エイ、エイドォ!!! あれ? みんな、なにかあったの?」
周りの人を見て、きょろきょろアセアセしている(ふひひ)…………『黙っているけど~、メアちゃんも感情駄々漏れしてるからね~』ふひひ可愛い(ふひひカワイイ)
「休憩中らしいですよ」
「そうなんだ~? みんなもえほんききたい? とちゅうからなんだけど」
手が掛かる妹の世話をするように、エイドさんが母さんの口元を拭き、髪を整えていく。
「絵本ですかぁー。懐かしいですねぇー」
「昔は姉さん達が読み聞かせしてくれたトリ……」
「孤児院ではガキんちょに聞かせてあげてたな~」
みんな母さんの絵本を聞くみたいで、ベッドを取り囲むように並び始めた。そして、俺をジロジロ見ないでくれ。
ポスン
野菜達の視線が恥ずかしいので、母さんに乗って顔を隠す。すると、背中をポンポンと優しく撫でてくれる。
落ち着いたので顔を逸らすと、絵本でみんなの視線から、隠してくれていたみたいだ。
「マ~マ、ありがちょ♪」
「どういたしまして、つづきよむよ?」
「ティア様? このページからですよ」
「うん!」
……
「滅せよぉぉ。」
神竜ファフニールのこうげきをうけて、
異界の魔王はおどろきました。
「なぜきさまごときトカゲが、
この神の代理人たる俺様にキズを、
キズをつけるなど。」
おこった異界の魔王が火の玉をはなつと、
それを神竜ファフニールがツバサでけし、
さらに異界の魔王をじめんにひれふせさせます。
しかし、
それでおわりではありません。
たくさんのブレスをたたきつけ、
トドメとばかりに何者をも貫き引き裂く牙で、
異界の魔王をかもうとします。
「ちょうしにのるな。」
異界の魔王は体をキリのようにして、
牙からにげだし、
さらにおおきな火の玉をはなちました。
「あまいは小童。」
神竜ファフニールのはなったブレスによって、
おおきな火の玉は、
神竜ファフニールの家にとんでいきました。
とうぜんそれっぽっちのこうげきでは、
キズ一つつきません。
「みんな力を。」
神竜ファフニールのしっぽが、
異界の魔王を空たかくにふきとばします。
「いまでおじゃ。」
さいごの力をふりしぼって、
村の人々と町の人々による、
魔法が空を七色にかがやかせます。
「これでトドメだ。」
神竜ファフニールによるぜんりょくのブレスが、
異界の魔王をうちぬきました。
しかし、
まだ異界の魔王はきえていません。
「クッフッフッ。」
「ハッハッハッ。」
「きさまらごときに俺様の、
ほんとうのすがたをみせるとはな。」
異界の魔王のからだから黒いキリがあふれると、
それが金銀財宝をつけた、
二つあたまの黒鳥の魔物にかわりました。
「くらうがいい≪強欲なる意思≫。」
異界の魔王はその二つのあたまから、
金色と銀色のブレスをはなちます。
「ぐぬぬぬ。」
そのこうげきから神竜ファフニールは、
村の人々と町の人々をまもります。
「これで俺様のかちだな。」
まともに異界の魔王のブレスをくらった、
神竜ファフニールはうごきません。
「クッフッフッ。」
「ハッハッハッ。」
「アッハッハッ。」
「あとかたもなく、
きえてなくなれ。」
異界の魔王はふたたびブレスをはなちました。
神竜ファフニールが、
村の人々が、
町の人々が、
もうおわりだとあきらめたとき。
きゅうにあらわれた
白い閃光が異界の魔王をつきとばし、
けっかいがみんなをまもったのです。
「竜さん、
みんな、
おくれてごめんなさい。」
黒いペガサスにのった酪農家の女の子が、
みんなをたすけにきました。
「フッハッハッ、
にんずうがふえたところでなんになる。
俺様をたおすのはムリだ。」
「それはどうかな。」
白い閃光のしょうたいは、
白いペガサスにのった赤いカミの少年です。
「あなた様はもしや勇者様。」
そのおかたこそ我らが、
《運命に導かれし勇者》ブレイブだったのです。
「勇者だと、
なんだそのバカげたよびなは。
それにそのよわっちそうなみため。
そんなひょろひょろのガキにまける、
俺様ではないわ。」
異界の魔王はおなかをおさえわらっています。
勇者ブレイブはゆっくりと剣をぬきました。
「必殺≪勇気の証≫。」
勇者ブレイブのはなった、
きゅうぎんがをほろぼすほどの剣閃が、
異界の魔王を切りきざみます。
「ば、
バカな、
この魔王たる俺様がたかが人ごときに、
フッフッフ、
俺様をたおしたといいきになっているようだな。
俺様は魔王のなかでさいじゃく、
いずれだいにだいさんのま。」
だれもきいていません。
「勇者様。」「ありがとうございます。」「ブレイブ様。」
町の人々は勇者ブレイブにむちゅうです。
「すまないみちをあけてくれ。」
そういって勇者ブレイブは、
神竜ファフニールにちかよります。
「竜さん竜さん。」
「ごめんなさい。
ほんとうにごめんなさい。
わたしたちではもうこのケガは」
「そんな竜さん。」
まわりにはないている村の人々がいました。
神竜ファフニールのツバサはおれ、
牙に爪はくだけ、
からだは血だらけでウロコもほとんどありません。
神竜ファフニールは、
勇者ブレイブをみつけると、
さいごのちからをふりしぼります。
「村のみんなを。」
「仲間をたすけてくれて。」
「ありが。」
「とう。」
「イヤだよ竜さん。」
神竜ファフニールは勇者ブレイブに、
おれいをいうとそっとめをとじます。
「≪女神の抱擁≫。」
勇者ブレイブがいやしの魔法をつかうと、
神竜ファフニールは、
かろうじていきをするほどにかいふくしました。
しかし、
それだけではたりないのをみんなしっています。
「これをのませてやってくれ。」
そういうと国に一つしかない神薬をわたしました。
「よ、
よろしいのですか
このようなきちょうなものを。」
村長はそういいながらも神薬が、
ほんものかたしかめています。
「英雄にはほうしゅうがひつようだ。」
そういうと勇者ブレイブは、
かぜのようにさっていきました。
「竜さん、
のんで。」
酪農家の女の子が神薬をのますと、
神竜ファフニールのからだは、
キレイにもとにもどりました。
「きさまらひとのはなしをきけ。
なにわらってやがる。
てめえらみんなみちずれにしてやるからな。
こうかいしてもしらないからな。
ほんとうにしらないからな。
やるからな。
ムシですか、
そうですか。」
ずっとムシされきえそうになっている、
異界の魔王はもうこわれています。
ざんねん魔王です。
「あっはっはっ、
すべてほろべ、
ほろんでしまえ。
おねがいします、
ムシしないで。」
異界の魔王はひっそりとじばくしました。
そして、
たくさんの次元の狭間をだしました。
しかし、
おくれてきた聖騎士団が、
次元の狭間をパパッとけし、
だれもしなずにこのじけんはおわりました。
めでたしめでたしです。
異界の者たちが、
こうげきしてきたあとのある日。
「その、
わらわをたすけてくれた、
おかたの名はなんという。」
神竜ファフニールは酪農家の女の子にききました。
「ブレイブ様です。」
「ブレイブ、
なんてステキな名。」
神竜ファフニールは、
うれしそうにしっぽをふっています。
「竜さんもしかして、
ブレイブ様がスキなんですか。」
「な、
なにをいう。
わらわは竜、
なぜ人をす、
スキになるなど。」
神竜ファフニールは、
ツバサをひろげたりたたんだりをくりかえし、
しっぽをはちぎれんばかりにふっていました。
「これはブレイブ様こんにちは。」
「ブ、
ブレイブ様せん日はいのちをたすけていただき。」
神竜ファフニールは、
その金色のウロコをまっ赤にしてふりむきました。
しかし、
そこにはだれもいません。
「ウソですよ。」
「のう、
わらわのなやみをきいてはくれぬか。」
「いいですよ。
竜さん。」
イベントクリア報酬
ゲットスキル
【人見知り++】 ⇒ 【人見知りSP】
エイドさんに隠れた お母さんに隠れた
補正 逃走成功率+30%UP 素早さ+3 防御力+1 <new>素早さ+20%UP
【不器用】
ツーサイドアップがワンサイドアップに(ショボーン)
補正 攻撃力+10%UP
ティア
【寝言+】 ⇒ 【寝言++】
えへ~、メアちゃんつみきたのしいね~、えへ~
補正 MP+3 <new>魔法力+3
エイド
【空寝】
嘘寝、狸寝入りと同じ意味 そら~ねるよ~ え!?
補正 器用さ+1
聖騎士から逃れた異界の魔物「キシャー」
牧場に入る異界の魔物「キシャーキシャー」
家畜A「ぶひ~ぶひ~」
調子に乗る異界の魔物「キシャーキシャー」
家畜B「ぶひ~」
怖い者なしな異界の魔物「キシャーキシャー」
スッ
家畜A(竜の鱗装備)家畜B(竜の牙装備)
「「ぶひ~」」
死期が迫っている異界の魔物「キシ――」
謎寸劇・完!
創作日記:昔話風に文書くの難しい。
途中から小説っぽくなってね?
!?は!?にします
未来日記:小説の武器
『生産性の高さ』
他の媒体に比べて圧倒的に速いです。
毎日投稿なんて狂気的な事を他の媒体でやると死ぬね。
唯一渡り合えるのは動画の垂れ流し系統だけかな?
作者の生産性……あきらめて♪
『敷居の低さ』
言語を習得できていれば後は野となれ山となれ。
最低ラインが一番低いのが小説ですね。
伸ばす才の数が少ないからね。
その分その少ない才が絶対的なんだけどね。
作者も自分の才のなさに、まあいっか状態です。
最期は『読者の力を借りる』(こっからなげぇよ!!)
みなさん最近のアニメやゲーム、漫画がつまらんと思った事はないですか?(小説? 作者の歴があまりにも短すぎるから)
それはだいたいみなさんのハードルが高くなっているからです。
ストーリーの面白いのを上から思い浮かべてください。
キャラが良いのを、音楽を、声を、目を鼻を、モブをライバルを。
その細かすぎる区分けの最上位を更新できたのはいつ?
数が多くなれば、そして質が良い物を見れば見るほど先細りです。
いつしか上位はほとんど変わりません。
当たり前ですよね。
一年の中で最高の物、その次は十年、その次は百年?そんなにすぐに出る訳がありません。
いつしか最高を求めても答えてくれる『作品』はドンドン減ります。
せめて“最高を越えなくても同レベル”の物を……。
ジャーン!! そこで小説なんだな奥さん。
なんとですね『最高の声』や『最高の容姿』、『最高の動き』あなたが思う『最高』が小説を通してあなたによって形作られていくのです。
量産型の声ではありません。量産型の容姿でもありません。三流の出来でもありません。
あなたが求める『最高』が形作られていくのです。
まあ、文字で書かれた事は絶対かもしれませんが、それでもあなたにとって一級品ばかりのはずです。
……だと思うんだけどなあ。それを一番理解できているのは作者達だと思うけど、書籍化やコミカライズ、アニメ化だもんなあ。結局みんな小説なんて一番カーストの低いもんやと思ってんかなあ。読者もバカではないから『原作』が売れへんのは当たり前やし、この先の業界は『読者の力を借りる』事ができそうな電子書籍だけが最後の砦かなあ。……でもけっきょくおもしろい『作品』は凡百の『商品』に成り下がる未来しか見えへんよなあ。
……俺にとってはこの業界がどうなろうと関係ないか!! そうだなスッキリ!!!




