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…………… ナダールは最初に情報収集をさせて様子見をしていたが、割と大人しく従っていて白銀の乙女とも関係が良好だったので、次の段階――人に手出しをさせるようにした。


 そしてホムンクルスには忠誠心を植え付けて、順調に本や僕らから知識を吸収して行き、手駒として使っても大丈夫だろうと言う所まで育った。


 なのでホムンクルスも、次の段階に進めよう。



「三人とも、大密林に行くぞ。準備して」


 三人のホムンクルスが第四研究室に集まって、ツグミが人体実験の体験談を他の二人に聞かせていた。

 微笑ましい談笑に割り込む程野暮では無いので、話に限がついた所で部屋に入り、三人にそう告げる。


 今までは反逆される事を恐れて、鉱脈内で戦闘訓練をさせる程度で強くなりすぎないようにしていた。

 だが、今はもう恐れる必要は無い。


 どんどん強い魔物と戦わせて、鍛えさせる。

 また、ツグミはもう少し先になるが……都市に行かせて情報収集や買い物なんかもさせる。


 ようやく当初の目的を果たせる時が来た。

 元々ホムンクルスは、ナダールのように外で活動出来る手駒を増やす為に作ったからね……。

 子育ては楽しかったが、目的を見失ってはいけない。



 三人は慌てて立ち上がり、剣や弓や防具のような、各々の装備を取りに行く。


 行先は当然、大密林の中でもより奥深くの方面だ。


 鉱脈のような何かの発見があるかもしれないし、手駒に出来そうな魔物が現れるかもしれない。

 当然その分魔物は強いが、こっちには元狩人で戦闘のスペシャリストであるリンが居る。


 僕は偶にツバキとの研究や仕事の為に同行しないが、リンならば上手い事指導したり守ったりしてくれるだろう。

 

「「「準備が出来ました!」」」


 そんな事を考えているといつの間にやら三人が装備を整えて、僕の前で軍隊の兵士のような直立不動の姿勢を保っていた。


「よし、行こうか」


 三人もその内リンのような優秀な手駒になるのかな。

 非常に楽しみだ。



――――――――――――――――――――



「うーん、便利なんだけども……育成の手間がなぁ」


「ご主人様が今後も育成に手を煩わせるのは、流石に問題があるかと思われます」


「やっぱりリンもそう思うよねぇ」


 あれから数ヶ月、僕らの援護要らずでAランク並の魔物を倒せるようになった三人を眺めながら、リンとホムンクルスについて話す。


 ホムンクルスはやはり優秀だ。


 洗脳教育によって指輪や脳改造要らずで手駒に出来るし、筋力増強剤のような薬でドーピングさせれば、必死に鍛えて強くなってくれる。


 更にはエリックに素質がある事も確認出来た。


 エリックは、脳改造を施されているエルナの子供。

 脳改造を施されても、その子供には影響が出ない事が分かったのは余りにも大きい。


 素質の厳選なんかも出来るようになるかもしれない。



 だが、どうしてもそこまで仕上げるのに手間が掛かる。


 受精卵から取り出す段階からここまで仕上げるのには、半年以上面倒を見る必要がある。


 今回は鉱脈に隔離されてやれる事が限られていたので、ホムンクルスに関する情報収集も兼ねて行ったが、正直時間が勿体ない。


 大密林で動物を狩ってある程度の食料は確保できるので、ホムンクルス同士で子作りをさせて、ねずみ算式に増やすのはどうだろうか。

 育ちきったホムンクルスに、新たなホムンクルスを育てさせる。


 僕との関係性さえ掴まれなければ、幾らでも無関係を装ってシラを切れる。

 うん、思い付きだが、中々悪くないように思える。


 ただその拠点を作れるような所が無いな。

 鉱脈でやると見つかった時に言い逃れが出来ない。


 三人のホムンクルスや火薬兵器を実戦でのテストもしたいので、何処かの村を襲って支配下にしてみようか。


 うーむ、でもその現場を見られるリスクがあるしなぁ。

 誰かに見つかり何処かの公爵家の者に伝わったが最後、徹底的に調査される未来が見える。


 やはりマークスが良からぬ事を企んでいましたよ、とフリスク公が嬉々として公言しそうだ。



「いっその事、奴隷も総動員して大密林の奥に村を作るのはどうでしょうか?」


 リンに相談してみれば、そう提案してくる。


 大胆な策だ、だが悪くは無い。

 鉱脈での作業で鍛えられた奴隷が何十人も居るのだ、丸一日総動員すれば、数日で作れるようになるだろう。


 そこら辺の村よりは人目に付きにくいし、奥の方にも新たな鉱脈があったので、そこを掘らせる事も出来る。

 魔物は強いので襲撃されて全滅する恐れはあるが、僕の元の考えよりはリスクが少ないな……。


「うーん、どうしようかなぁ……」


「お前達、止まりなさい」


 突然リンが、前で魔物を狩っていた三人を静止させる。


「念の為こちらに来なさい。ご主人様、この先に謎の複数体の反応があります」


「複数体……」


 ここは大密林のかなり奥だ。

 ここら辺りの魔物はかなり強く、その強さに比例するように単独で動くようになっていた。


 だから複数の反応が近くにあるのは明らかにおかしい。

 未知の魔物や種族の可能性がある。


「何も分からないな。リン、僕らは一旦離れるから、気づかれないように慎重に見に行ってくれる?」


「分かりました、ご主人様」


 リンはナダール程では無いが、気配を殺すのが上手い。

 とりあえず隠れて向かわせる。


 うーむ、群れるとはかなり高度な知能がある魔物か?

 複数……分からんな、大人しくリンの報告を待つか。


 暫くすればリンが帰ってきた。

 時間は掛かったが焦っている様子は見られないので、気付かれては居ないだろう。


「ご主人様、複数体のエルフがいました」


「へぇ……エルフね……」

大密林編はこれにて終了です。

次話からはエルフ編になります。


ブックマークや評価ポイントを頂けて大変励みになっております、今後とも宜しくお願い致します。


そして、又暫く更新が止まります。

色々説明はしたいんですが、現在体調不良なので明日明後日辺りに治り次第、後書きを編集で更新しておきます。




六月十五日 後記


半分程は筆者の戯言でもあるので読み流して大丈夫です。


上で述べたように、暫くは更新を止めます。

期間は一ヶ月程です。


筆者の多忙、エルフ編の出来に納得が出来てない、読みたい本が溜まってる、語彙の勉強、設定とプロットの練り直し.....等々、理由は多岐にわたります。


特筆すべきなのが、設定とプロットに関してです。

設定は、衝動的に書き始めた所為でかなり雑に練られており、今になってその雑さに頭を抱えて居ます。

プロットは、現在の文章力では書けないと判断したり、途中で「こうした方が面白そう」と安易に軌道を変えた所為で、完全に崩壊しました。


.....まぁそんな訳でして、色々勉強して練り直します。


後、この度総合評価が200ptを超えました。

読者の皆様、誠に感謝です。


一ヶ月、気長に待って頂けると幸いです。

今後とも宜しくお願い致します。

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