第二回 作戦会議
一時間も満たないうちに人は揃った。
まったく皆すぐ電話にでて、集まれるなんて暇な人の集まりだなぁなんて、考えていた。
「私は、河音ナオ。ユキヤくんの行方を知るための会議を開きたいと思います」
「ええと!皆しってると思うけど、私は、南川ユキコです!」
「おれは、北川コウタ」
「タクトです。よろしくねっ♪」
「ええと、足立スミレです。」
「四季田マミです」
タクトが、ユキコの耳元で何か囁いている。
ユキコは、タクトの方を見ずに目をふせた。
……どうしたのだろう。
口の動きを見てみると多分「ふざけてるのか?」
だったと思う。
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まずは、音摩ユキヤとの関係を掻きだしてもらった。
それをまとめたものをノートに書く。
・コウタ、ユキコ、ユキヤは合唱団で1年間共に過ごした。
・スミレは、ユキヤとは、あったことはない。……なぜユキコがこいつを呼んだのか不明
・マミは、ユキヤの小学校の同級生らしい。
……卒アルも持ってきてくれたが住所派記名なし。
・タクトは何かを隠しているようだ。
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「それじゃあ、また作戦会議しよーね。目指せユキヤとの再会!!」
なんて、感じにお開きになった。
まぁ1つ気になることがある。
「ねえ。タクトくん、少し残ってよ」
「あ?俺はいそがしいんだよ。どけ」
「のかない」
気づけば部屋には二人だけだ。
ならば話は早い。
「どけよ」
「ユキヤについて教えてよ。私の親友が困ってるんだけど?」
「ユキヤは望んでないよ」
「へー。なんで望んでないって分かるの?つまり、知ってるんでしょう?言いなさい」
「どけ」
……怖くて足が動かない。
……つまり、どくことはできないのだ。
ならば。
強気で行くしかない。
「何?言うのか怖いの?」
「ふざけるなよ。俺とユキヤは親友だ!それ以上も以下もない!!」
「今、どこにいるの?教えて」
「嫌だ。ユキヤは……っ……」
初めて男の子を泣かしてしまったようだ。
私は、安心してふっと気を緩めるとがくんと崩れた。
腰が抜けた。
「大丈夫か?ええと、ナオ」
急に優しい声だった。
なみだを拭いて、笑顔をつくった彼の顔はさっきとは、違った。
「うん。ごめん。ありがとう」
「ごめんな。俺は、ユキヤにとって……」
また泣き崩れた。
「教えてくれるの?」
「ああ。ごめん。でもなお願いだからユキコには教えないでくれ。これはユキヤの最後の願いなんだ。だから、頼む」
「うん」
「聞いてくれ。俺とユキヤの関係とユキヤの願いを……」
ふわぁっと部屋に風が吹き込みノートのページが変わった。
慌ててシャーペンを手に取る。
「お願いします」




