第一回 作戦会議
さて。
シャーペンをくるりと、手の中で回した。
かちかちとノックして芯を出す。
「それで、ユキコはユキヤくんっていう人の居場所を知りたいのね?」
もう一度くるり。
まっ白なノートの1ページ、ユキヤの居場所。とメモをとる。
私の名前は、河音菜音。
ユキコの友達だ。
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ことの成り行きは昨日。
丑三つ時は、とっくり過ぎた明け方に入った一本の電話である。
「……たすけて……っ。どうしたらいいの?」
てっきり、誘拐にでもあって助けを求めてるのかとおもった。
「どうしたの?」
「私、探してる人がいるの。お願い。ナオならきっと分かると思うの。だから、手伝ってほしいの」
「はあ?取り敢えずこの時間に電話は良くないと思うんだけど?明日の昼過ぎに私の家へおいで。ユキコ」
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というわけだ。
私は、少なくともユキコよりは、賢いから頼られたのかもしれない。
「だって。ナオはいい学校行ってるし、頼れるのはナオだけだもん……」
なんて、ユキコは言ってくる。
はあ。面倒だなあ。
しかし、謎解きとなれば話は別だ。
はりきって真新しいノートを出してしまった。
そうして、聞いた。
ユキヤの遺言。ユキコの合唱団での出来事。
ユキコの恋心なんてものには、興味はない。
だけれども、遺言はとても気になる。
集めたら分かるメッセージ…
しかし、あのユキヤが死ぬのか。
実感がない。
音摩ユキヤ。
「ユキヤ君の友達とか知ってる人の話が聞きたいわ。人を集めて」




