初めてのクエスト
大分投稿遅れました。すみません。
「しっかし、大分慣れてきたよな~、スキル発動にも」
そういう優真と並びながら、肩に剣を当て、エフェクトを発動させる。持っていた剣が黄色く輝きだす。タイミングを見計らって新たに出現したモンスターにスキルをぶつける。綺麗に二つに分かれたモンスターは、断末魔の叫びをあげながらポリゴンの欠片となって消えて行った。
この世界では、一人一つずつ渡される武器に固有のスキルが設定されている。『ウェボンスキル』と呼ばれるこの技は、武器とプレイヤーのレベルを上げていけば、上位スキルを獲得できるというものだ。使い方も簡単、相手に向かって技のエフェクトを発動させるだけ。そうすれば狙った相手に向かってスキルが打ち出されるというものだ。
始まりの広場から脱出した俺達は、次の街へ行くために経験値狩りをしながら道を歩き続けていた。もうすでに、俺も優真もレベル20ほどになっていた。
「ってかまだつかねえのかよ。意外と遠かったんだなぁ…」
「全くだ」
二人揃って不満を口にする。ゲームでプレイしていた時には気にしなかったが、実際にその距離を歩くとなると、相当な距離があるようだ。正直きつい…
「でも確か、この坂を登り切ると…っと」
優真が坂道の最後の方を駆け上がる。途端に視界が開けて、眩しい日差しが体に突き刺さる。
「もうすぐに、次の街なんだよなっ!」
「やっと着いたぜ~!」
目指していた次の街、『リーフベイ』に到着した俺達は、一番のメインストリートをのんびり歩きながら今日の寝床を探していた。ゲームでは野宿という方法も選べたが、さすがに自分が寝るならきちんとした場所がいい。ということで、この街の宿を探していた。
まだ他のプレイヤー達はこの街まで到達していないらしく、今のところ目に付くのはNPCと、俺達と同じような高レベルプレイヤーが数人だけだった。
しばらく歩くと、前方に宿屋が見えてきた。しばらく歩きっぱなしでくたくたな俺と優真は、顔を見合わせると、ほぼ同時に走り出した。そしてほぼ同時に宿屋に到着した俺達が、基本一人ずつしかチェックイン出来ないゲームシステムによって順番で揉めたことは言うまでもない。
「なあ、そろそろクエストにでも挑戦してみないか?」
宿屋で休憩し、出てきた夕食を食べながら、優真はそう俺に問い掛けた。さっきまで疲れてさっさと寝てしまっていたくせに、こういう行動力は並外れていた。
「気が早すぎるだろ、まさか今日この後行く気か?」
「まさか。明日の話だよ」
流石にそこまで馬鹿でもなかったか、よかった…今から行っても多分疲労でろくに探索出来ないだろう。
「んじゃ明日、このクエストな!」
「はやっ!いつの間に決めてたんだよ…」
優真から渡されたクエストシートを受けとる。クエストの詳細が書かれた紙に目を通す。直後、俺は優真の顔に丸めたクエストシートを投げつけた。
「お前ふざけてんのか!?このクエストって!」
投げつけたクエストシートを指差しながら俺は怒鳴る。
「このクエストは、この辺りで『一番難しいクエスト』じゃねえか!」
「おー、ここがクエストの森かぁ!」
「はぁ…」
次の日、俺達は、俺が昨日散々反対したクエストに挑戦しに来ていた。昨日反対していたのに何故来たかというと、その後散々説得されて押し切られてしまったからだ。
「反対したのに……」
「まあまあ、そんなに愚痴んなって」
街からここの迷いの森に来るまで、散々愚痴り倒した俺だか、内心は結構わくわくしていた。この世界でのクエスト初挑戦、そして何より、今まで部屋にこもって一人でプレイしていたゲームを、友達と協力してプレイする。最っ高じゃないか!
「そういや、もう一回このクエストの詳細を確認していいか?」
「おう、もちろんいいぞ!」
そう言って優真は、クエストシートを投げてよこした。
『クエストNo12 森の侵略者を駆逐せよ』
分類 武器獲得クエスト
難易度 ★★★★☆☆
詳細 エサを求めて森を荒らすモンスターが現れた。
森全体に被害が及ぶ前に侵略者を駆逐せよ!
報酬 各プレイヤーの上位武器 10000G
「よっし、確認終わり」
俺は優真に、クエストシートを投げかえす。優真が受け取り、アイテム欄に格納した。もう森は目の前だ。
「よし、じゃあどっちが多く狩れるか勝負な!」
「望むところだ!」
俺達は、二人一緒に森の中へ走り込んで行った。だがこのクエストが、まさかあんな結果になるなんて…この時の俺達は、全く思っていなかった。
久しぶりのバインド・ゲイム更新です!
本当に全然更新出来なくてすみませんでした。
こんな感じの更新スピードになるかもしれませんが、よろしければ評価、感想、ブックマークをよろしくお願いします!




